おばあちゃんとお茶粥

 最近会食続きで胃がもたれていたので、今日は休みだし家で久しぶりにお茶粥を炊きました。

おばあちゃんの故郷の郷土料理のほうじ茶で炊くお粥。今日はサツマイモも入れました。
胃に優しい。塩昆布と食べると最高なんだけど冷蔵庫にあると思っていた塩昆布がなかったので明太子やら梅干しと頂きました。美味しかった。

 子供のころ母が出ていってしまったので父方の祖母に育ててもらいました。毎週日曜日はこのお茶粥でした。戦争中はご馳走だったといつもおばあちゃんが言ってましたが今でも私にとっては思い出と共にある一番のご馳走だよ。

 母方の祖母は対馬の出身でハブ茶でよくお茶粥を炊いてくれました。
 どちらの祖母も戦時中に子育てしながら仕事もして
きっと想像もできないくらい大変だったと思う。
だけど二人ともいつもポジティブで明るく強い人達でした。今聞いてみたいこと沢山あるけどもう叶わないのが悲しい。
 ほうじ茶のお粥を作ってくれた祖母は満州で私の父と叔父を産んで現地で1人で守り育て引き揚げてきた。夜中に集落に女子供の家を狙って襲ってくる輩達が沢山いたと言っていた。
 私が小学生の時となりで寝ていたおばあちゃんが
悲鳴をあげてうなされていたことが何度もあった。
何十年経っても消えない恐ろしい記憶だったんだろうと思う。
 その後もシングルマザーで保険の外交をしながら子供を育てて年をとってからも孫を育てなきゃいけなかったり苦労したと思います。幸せだったかな。
感情しかないです。ありがとう。

お茶粥=おばあちゃんの記憶。

私はこのお茶粥を子供達に伝えていくことくらいしかできない。子供たちもお茶粥が大好きです。