ぬい撮りに最適なカメラの条件とは
今回はぬい撮りに向いているカメラの条件を書き連ねてみたいと思います。ここでいうカメラとはスマホカメラをのぞくある程度本格的なカメラ(一眼レフ、ミラーレス、ハイエンドコンパクトデジカメ)です。
私は約8年ぐらい前からカメラを始め、ほぼぬい撮りメインで写真を撮ってきました。使ってきたカメラの数も知れず…、フルサイズ機からコンパクトな1型センサー搭載コンデジまで様々です。その経験をもとに記事を書いてみます。
これからカメラを買ってぬい撮りを始めようという方向けに、あまり専門的な用語を使わずに書こうと思いますが、やむを得ず使う場合は簡単に解説しながら書いていこうと思います。
1.片手で持てる重さ
ぬい撮りでよくある「左手でぬいぐるみを持って右手でカメラを構えてシャッターを押す」動作がスムーズにできるカメラが良いです。
極端な話、本体とレンズで1.5kgくらいになってしまう大きくて重いカメラだとやりにくいと感じます。実際やってみるとできないことはないのですが、腕がプルプルして構図に気を配るどころではなくなってしまいます。
このような「ぬい片手持ち撮影(勝手に命名)」をよくされる方には重すぎるカメラは向かないでしょう。
300g以内のコンパクトデジカメなら余裕の軽さ、大きめのカメラをどうしても使いたい方でも総重量1kgは切っていたいです。
お店に行って実際片手で持ってみるといいですよ。
2.ボカしやすいカメラかボケにくいカメラか
カメラにはスマホカメラも含めどのカメラにも必ずセンサーという部分があり、センサーのサイズによって、背景がボケやすかったりボケにくかったりします。センサーサイズの小さいカメラはボケにくく、大きいカメラはボケやすいです。
具体的にいうとスマホのカメラ(基本的にセンサーが小さい)は背景までくっきり写り、なかなかボケませんよね。※一部ポートレートモードなどで背景をボカすことができるスマホもありますが、あれは後から画像処理をして擬似的にボケを作っています。
一方で下のようなフルサイズセンサー(大きいセンサー)を搭載しているカメラで写真を撮ると、スマホでは撮れないような背景がボケた写真が撮れます。
補足:センサーサイズの他にボケを作りやすい条件として、望遠レンズを使った方が背景はボケやすいですが、ぬい撮りで野鳥を撮るようなすごく望遠のレンズを使うという状況はあまり考えにくいので、とりあえずここではセンサーサイズの話をしましょう。あとは開放F値(設定できる最小のF値)が小さいレンズの話とかもありますがここでは割愛
センサーサイズが大きいボケやすいカメラの方が表現の幅が広がるような気もしますが、ぬい撮りでは背景までくっきり写したい場面も結構ありませんか?
センサーサイズの大きいカメラはボケを作りやすい反面、設定を変えても(F値を大きくしても)ぬいぐるみの背景までくっきり写すことができないことがあります。
それならばセンサーサイズの小さいカメラを使えば解決ではないか、というところですが、センサーの大きいフルサイズ機で撮れるような背景を思いきりボカしてぬいぐるみが浮き出るような写真も撮りたい時があるわけですよね…。
どちらも撮りたいから、悩ましいところです。
これに対する解決策に、センサーサイズ大小の2台のカメラを使い分けるというものがありますが、「これからカメラを買ってぬい撮りしよう!」という方に突然2台持ちを勧めるのは現実的ではありません。
結局、センサーサイズが大きすぎず小さすぎない(ボカせるがボケすぎない)APS-Cやマイクロフォーサーズ、最低でも1型センサー以上のものから好みのものを選んでねという立場に落ち着きます。
上であげたフルサイズ機のカメラは性能的にはとても優れているのですが、ぬいぐるみなど小さいものを撮る時は背景がボケすぎてしまって扱いにくさがあることと、重量も大きい傾向があり、使っていてあまりぬい撮りに向いていないなという感じがしました。
3.レンズ交換式か否か
一眼レフやミラーレスのようにレンズ交換ができるカメラにするか、コンパクトデジカメのようにレンズ一体型のものにするかという問題です。
結論、どちらでもいいです。好みです。
レンズ交換式だとあとから撮りたいものが変わってもレンズを買い足すだけで良いですし、レンズによって撮れる写真の雰囲気が変わるというのは楽しみが広がります。しかし、レンズを複数持ち歩いたりすると荷物が増え手軽さが失われます。
一方で、コンデジは荷物もそれひとつで済みますしどのレンズを使うかで悩まなくていいのがメリットです。
正直な話、写真を撮るだけならコンデジが手軽で写りも一眼レフ等と遜色もなく良いのですが、私個人としてレンズを交換する時のメカメカしさを感じることやレンズを蒐集する楽しみにプライスレスな価値を感じているというところがあります。
ぬい撮りをきっかけにカメラにハマりたいならレンズ交換式、綺麗な写真が撮れればカメラは手軽なものがいいのであればコンデジなのかなと思います。
4.その他あると便利な機能
撮った写真をwifiやBluetoothで即座にスマホに送れる機能はとても便利です。
最近の機種はほとんど対応していますが、中古で少し古いものから探そうとすると対応していなかったりするので要チェックです。
5.まとめ
カメラ選びの条件についてまとめます。
①片手で安定して持てる重さのもの
②センサーサイズはほどほどのもの
③レンズ交換式かコンデジかは好み
④スマホに送信できる機能があるか
カメラは資産なので、買ってみて自分に合わなければマッ⚪︎カメラなどで買い取ってもらいその資金で他のカメラを買うこともできます。(もちろん少しマイナスにはなりますがお試し代と思えば…)
いろいろと話しましたが、あまり深いことを考えず手にとってしっくりきたものを気軽に買ってみるのがいいですよ。
具体的な機種などはそれぞれ予算もあるでしょうからあえてここではあげませんでしたが、気になる方は個別に相談してください。
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