新しい自分に出会える旅
私は今19歳の旅の途中に立っている。新しい自分にはいつ出会えるの…?
私は小さい頃から音楽を聴くのが好きだった。15歳の時に好きなア-ティストに憧れて初めてギターを購入した。と言っても中古で弦が硬くなっていて弾くのには指が痛くなるほどだった。受験勉強の息抜きで何度かギターを弾いてみたものの上手く弾けず途中で諦めてしまった。その時の私には諦めるという決断をする瞬間が多かったように感じる。
高校生になって聴く音楽もコロコロ変化した。このア-ティストが好きだなという気持ちはなくなっていた。そんな中、高校三年生の時にあるMVを発見した。
それはふぇのたすのMVだった。
ふぇのたすのスピーカーボ-イのMVを見た当時の私はかわいい音楽だな~とそう思うくらいだった。おすすめに出てきたおばけになってものMVを見て不思議な世界観でMVも独特で面白いなと思って今夜がおわらないやすしですしなどのMVも鑑賞した。それと同じタイミングで私はある音楽に出会っていた。というのも私が当時見ていた某番組の主題歌を歌っているア-ティストだった。
それがSHE IS SUMMERとの出会いだった。
恥ずかしい事に当時の私は“ふぇのたす”と“SHE IS SUMMER”のボ-カルが同じ方だったとは知らず別々に聴いていた。ふぇのたすが解散した事は知っていたけれど、このボ-カルの女の子は今何をしているんだろう?音楽は続けているのかな、と疑問に思った私はボ-カルであるMICOちゃんのブログを読んだ。そこにはふぇのたす解散の理由や今までの活動などたくさんの彼女の気持ちが詰め込まれていた。そこで彼女が同一人物だったという事に私は気付いた。ふぇのたすとSHE IS SUMMERでは歌い方、曲の雰囲気は違っていたけれど、どこか似たような感覚があったのは確かだったのでなんとも言えない気持ちになった。そこから私はふぇのたすもSHE IS SUMMERも好きになっていた。SHE IS SUMMERで最初に知った曲は某番組の主題歌だった『女の子の告白』だった。透き通るような女の子らしい歌声と歌い方に魅了された。最初に見たMVは『出会ってから付き合うまでのあの感じ』だった。
なんとも曲名から惹き付けられるMVだった。出会ってから付き合うまでのあの感じ、とても斬新だなと思った。MVを見てみると曲調はとてもポップで小物や光がカラフルでMICOちゃんのダンスもとても可愛く思わず見入ってしまう作品だった。彼女のMVはどれも雰囲気が違っていて感じ取れるものも違っていてそれぞれの良さがあって私はどんどん彼女の世界観に惹かれていった。代表曲でもあるとびきりのおしゃれして別れ話をのMVではMICOちゃんが涙を流すシ-ンから始まり暗い曲なのかと思っていたら、やはり曲調は明るめでMICOちゃんが歌うとさらに曲がいいものになっていて素敵だなと思った。
それから私は本格的にSHE IS SUMMERのMVを見始め、曲も片っ端から聴くようになった。そうしているうちにMICOちゃんのSNSもフォローし彼女の綴る言葉や写真たちもまた素敵なものばかりで私は彼女の感性がとても好きだなと感じた。
私がMICOちゃんに初めて会ったのは今年の6月に開催されたワンマンツアーだった。初のSHE IS SUMMERのライブという事で私は相当緊張していたと同時にライブの雰囲気について行けるか不安だった。会場は恵比寿リキッドルームで満席の状態だった。整番は遅かったけれど、立見で8列目で見ることができた。今でもあの時の感動は鮮明に覚えている。MICOちゃんがステ-ジに現れた瞬間、私は夢の中にいるような感覚に陥った。1曲目の会いにいかなくちゃ。ゆったりとその空間に溶け込むような自然と音楽に身体が馴染むような不思議な感覚だった。私が今まで行ってきた他ア-ティストのライブとは全く異なるものだった。MICOちゃんと一緒に手拍子したり歌ったりみんなで踊ったり自然とライブの雰囲気に乗っていた自分がいてびっくりだった。
「自分の時間や人生のためにこれまでは歌を歌ってきたけれど、最近はだんだん気持ちが変化してきて。好きな人たちが私にいろんなことを教えてくれて、私の人生は豊かになったと感じるんです。今度は私の歌や発信する言葉、別の作品にちょっとずつそういったものを盛り込んで、そのパワーがみんなに届くようになればいいなと思います。人と人とが出会うという貴重な経験をこんなにたくさんできて感謝しています。みんな、私と出会ってくれてありがとうございます!」と彼女は涙ながらに語っていた。
MICOちゃんが涙を流してる姿を見て私も自然と泣いていた。MICOちゃんの思いがすごく伝わってきて、こちらこそみこちゃんに出会えて本当に良かったと心から思った瞬間だった。ライブの感想を綴ると尽きない。
会場で発表されたア-ティストブック第2弾制作のクラウドファンディング。私は第1弾のクラウドファンディングには参加していなかったのでぜひ参加してみたいと思った。もう一度MICOちゃんに会いたいという思いで東京のイベントを選択した。2ヶ月程が過ぎ、私の元にア-ティストブックが届いた。そこには彼女の見たもの感じたもの彼女自身の思いがぎっしりと詰め込まれていた。等身大の彼女と一緒に旅をしているようなそんな気分になった。彼女の綴る言葉ひとつひとつに私の心は動かされた。第1弾のア-ティストブックもたまに読み返すことがある。その時その時の彼女が写し出されていて美しい作品だなと思った。これはSHE IS SUMMERを知らない方にもぜひ読んでほしい作品だ。一人一人受け取れるものは違うと思う。彼女のア-ティストブックからいい刺激をもらった。
クラウドファンディングのリタ-ンで参加した東京でのイベント。MICOちゃんに会うのは2回目だった。初めてMICOちゃんと会話ができた日だった。ステ-ジに立っている彼女しか見ていなかった私は彼女と話している事がなんだか不思議に思えた。彼女は気さくで何より笑顔が素敵だった。しばらくMICOちゃんには会えないだろうなと思っていた矢先、行ける事になったア-ティストブックのト-クショ-。ふぇのたすのバンドメンバーでもあったヤマモトショウさんとの対談。ふぇのたすの2人が揃う機会が貴重だと思い参加を決めた。2人の対談を聞いていると私も色々と考えさせられる事が多かった。その後も10月に開催されたモ-タ-ショ-のミニライブや11月に開催された学祭ライブにも足を運んだ。何度MICOちゃんに会っても毎度新しいMICOちゃんに会っているように思った。それぞれのライブにそれぞれの良さがあり、常に彼女は新しい自分に出会えているのではないかと思った。私にはそれがとても羨ましかった。私は淡々と日常を過ごしてきて新しい自分に出会うどころか同じ日常に飽き飽きしてしまっていたぐらいだった。けれどMICOちゃんに出会って私の日常は少しずつ開花していったように思う。特に最新曲の“Bloom in the city”を聴いた時は彼女の歌詞が深く心に沁みた。『誰もが繋がっている 一つの街の中で 』という歌詞が、私も誰かと繋がっていて1人じゃないんだと強く思えた。私は今まで人との出会いや関わりを大切にできなかったと同時に自分と向き合う事から逃げていたんだと気付かされた。
MICOちゃんが生み出す歌詞は本当に素敵だ。日常の何気ない事だったり、共感できる部分が多く、以前彼女が『歌詞を作る時は本当の気持ちを入れるようにしてます』と語っていたのを思い出した。だからこそリアルな日常に溶け込むような歌詞が生まれるんだと思った。私は小さい頃から詩を書くことや物語を考えるのが好きだった。歌詞を書くこととどこか似ていて私は作詞というものに興味を持った。以前にMICOちゃんみたいに作詞をやってみたいという何気なくツイートをした際にMICOちゃんがやってみればいいのに!って送ってくれた。その時、私はなんで作詞をやらないんだろう?と自分自身に問いかけた。やる前から諦めていた私は中学生のまま変わっていなかったのだ。MICOちゃんが送ってくれた言葉は諦めるという選択を簡単にしていた私を変えてくれた一言だった。私は作詞をやってみることにした。と言っても自分の中だけで終わってしまう作品に過ぎなかったけれど、浮かんでくる言葉たちはその瞬間の私の気持ちを写し出していて本当の私に近付いたような気がしていた。歌詞を書く度、私は新しい自分に出会っているような気がするのだ。自分と素直に向き合えるようにもなった。MICOちゃんも私もこれを読んでくれているあなたも
常に新しい自分に出会い成長していく
私には何もない、諦めるという選択しかないと思っていた頃とは全く違う新しい自分に出会えたのだ。最近では歌う事も好きだという事に気付いていつかMICOちゃんと同じステ-ジに立ちたいと本気で思っている。そんなの叶うわけない、なんて今の私はもう思わない。
まだまだ新しい自分に出会えると思っている。この旅はずっと遠く先が見えないところまで続いていると思う。私は今この旅がとても楽しい。今回“いまから推しのア-ティスト語らせて”に投稿したのもまた新しい自分に出会うためだ。
MICOちゃんに出会えて私は変わった。MICOちゃんに出会えて本当に良かったと思う。
最後にここまで読んでくださった皆さん本当にありがとうございます。
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