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日記 もう会えないかと思っていた(2025/1/1)

こはくると一緒にしようと言っていたカウントダウン配信を音声のみの配信だと思い込み、寝起きすっぴん干物女スタイルにかわいいコートとくまちゃんマフラーを着用した姿で登場、そのアンバランスな姿がくるちゃんのツボに入ったっぽくて目が合うたびに笑われて、そんなことをしているうちに年が明けてた。

人を笑顔にしながらする年越し、気持ちいいなあ〜笑


配信が終わってからのんびり荷造りをして、朝7時に家を出た。

バス停までの階段が厳しくて絶望しながら連泊用のキャリーバッグ引き摺って登ったんだけど、写真だと何も伝わらなくて悔しい。


呼吸を整えながら待っていたらバスが来て、降りてきた乗務員さんに行き先を聞かれ長野だと答えたら「これは名古屋行きでね、多分次の、大阪から来るやつやね〜」と言ってバスに戻っていった。
はずが2秒後にもう一回降りてきて、「お客さんが行かれるのって」「なg「a野!やね」「はい長野です、松本です」という会話をした。

長野と名古屋、絶妙に似てるから不安になったんだろうな。不安なまま無責任に己を信じ突っ込んでいくことをしないその姿勢、信頼できる。にしても「a野!」が食い気味すぎて笑っちゃった。
いつかあなたの運転するバスに乗りたい。



10分くらい経って、今度こそ待っていたバスが来て、出発。今日から3日間、長野に帰る。

長野に帰るのは5年ぶり、いや、もっと経っているかもしれない。確信を持って答えられないくらいの年月が経っているのは確かだ。

嬉しさと、ほんの少しの不安と、覚悟と、たくさんの感情が混ざって、でもやっぱりいちばんは楽しみで。向かいながら色々なことを考えるんだろうと思っていたけどいつのまにか寝てしまって、目が覚めたら長野にいた。


駅前で母と姉と合流し、蕎麦を食べに行った。

蕎麦を待っている間にすぐ隣の神社に行ったらものすごい数の人だったので、お詣りは諦めておみくじだけ引いた。まあまあ厳しいことが書いてあった。結んで帰ろうと思ったら結んでる途中に破いてしまって、もっと厳しくなった。

・よく気をつけないと後で
・初めにきをつけねば
お姉ちゃんが買ってくれたべっこう飴
令和すぎ屋台

お蕎麦屋さんで母と姉といろいろな話をした。

姉は調理科の高校を出てからずっと料理人として働いている。今勤めているところはなかなかにいいお値段のするお店で、そこでコース料理のうちの二皿を担当し、毎月新メニューを考えているらしい。
姉の作った料理にそれだけの価値を感じお金を払う人がいること、毎月姉の考えるメニューを楽しみにしている人がいること、本当にすごいことで、かっこいいなと思うし、嬉しいし、尊敬する。
そして、少しだけ、ほんの少しだけ、悔しい。わたしも頑張ろう。

もっと売れたら姉の料理を食べに行きたい。

玉子焼(小)←!?小とは
鴨せいろ

姉「わたし天才かも!」

ランチェキに入ります


5年かそれ以上ぶりに行った祖母の家はずいぶんとものが減っていたけど、知っている匂いがして、祖母は祖母だった。

もう会えないかと思っていた、と言って涙を拭う祖母を見て、今回勇気を出して本当によかったと思った。

こんなにおばあちゃんになっていてびっくりしたでしょう、この前のせっかくの長野のライブも行けなくてごめんね。

転ぶことが一番怖くてね。今はまだ、食事と洗濯は自分でできるけど。

自分がおばあちゃんになっていっているのは自分がいちばんよく分かっている、と祖母は言う。できるだけ邪魔にならないように、と言う。

祖母は近くで暮らす親戚の手を借りながら、それでもなんとか1人で暮らしている。人は誰だって老いるのだから、邪魔にならないようになんて考えなくていいし、邪魔になっていてもいい。

そんな風に思えるのはわたしが普段近くにいないからなのだろうか。

姉の描いた絵を選ぶ祖母

どんどんできることが減って、楽しみなことも減って、と言う祖母に姉は「この絵とか楽しい気持ちになっていいんじゃない」と明るい色味の春の絵を贈っていて、声が少し震えていた。

わたしは綺麗な青い絵をもらった。

姉の描いた絵


叔父も来て、父の作った料理と姉のお店の鯖寿司をみんなで食べた。

焼いた鰤と、ししゃもの昆布巻きと、オシャレな名前の鶏肉料理と、オシャレな名前の魚料理と、いくらと、オシャレな鯖寿司と、なんかもう全部美味しかった!
いくらも筋子の状態から父が漬けたらしくてびっくり。あと名前が全部オシャレで何も覚えてない。

祖母に「いくらならいくらでも食べられる、なんて言ってねぇ」と大昔の激サムギャグを蒸し返され、赤面


食べ終わる頃、姉に「アトリエの探検行かない?」と誘われ、祖父がアトリエとして使っていた部屋に行った。蛍光灯が一本しか点かないと聞いて、懐中電灯を持つ。

古いアルバムを見ていたら、若かりし頃の祖父がまあまあ厳つい見た目(サングラスにやさしめのツッパリヘア)をしていて、この人が長野の山の絵描いてるの面白すぎる。

小学生の父が書いた「夕飯のカレーハンバーグが美味しくなかった」というメモが添えられたページがあり、表現があまりにも小学生(察して)で爆笑してしまった。


探検の後半で姉が天井のシャンデリア(←!?)の電気を発見し、居間に戻ってそのことを話すと、祖母も父も叔父も「あのシャンデリアが点いた!?」と驚いていて面白かった。そんなことあるんだ。ていうかそもそもなんでシャンデリアあるんですか

何もないよ、と言われていたけど、何もかもがあった。


長野、本当に来てよかった。