ぴゅあくる刀剣男士がめちゃくちゃ楽しかった(10/29追記)
※チケットを取った4公演全て見終わったので追記します。
最初に見た時よりかなり改善されていました。追記したところは目次の小見出しに☆印を入れています。
見てきました。
今回はテイスティング公演ということもあり、これはたぶんしっかり文章とか形に残しておかねばならない気がしたので、かなり細かく書くしガッツリ内容にも触れます。ネタバレを避けたい人には向いていない感想。でも気になってる人がいて、行くのを迷っているなら判断材料にはなるといいな。
結論から言うと、めちゃくちゃ楽しく、もし今後推しがぴゅあくる刀剣男士になった場合は絶対に現地で見た方が良いです。私にとってはここ最近で一番楽しい現場だった。
以下感想ですが細かく項目を分けるので、見たいところだけ見ても全然オッケー。最後に私の思う改善点も書きます。
公演が始まる前
公演前、ぴゅあくる発表直後に書いたnoteがあるのでぴゅあくるに期待したことや懸念に思っていたことなど詳しくはそっちを参照。
この記事を公開した時点ではまだキャラビジュ等は発表されておらず、この日の夕方にビジュのチラ見せが始まってスピード感に横転した。そして満を持して10月頭にキービジュの公開。あまりにも、モデルが、良い。
前述の記事には書いたのだが、私の推しは可愛いピンクのワンちゃん村雲江。雲さんのモデルについてこのビジュ発表前に考えたとき、懸念点が2つあった。
①髪がふわふわのハーフアップだがどれだけ再現できるのか
②ジャケットが半分脱げているがこれを3Dでどうするのか
キービジュの段階で、①はほぼクリアされた。②も現段階では合格点。
①の髪型に関してはかなり毛束が細かく分かれており、原作の立ち絵をできる限り再現しようとしてくれているのがわかる。②のジャケットもちゃんと半脱げである。でもマジで? これで踊るの?
ぴゅあくるの発表があった段階で、私は既に3DライブコンテンツのあるアイドルマスターsideMの友人Pたちに諸々相談したのだが、その際も雲さんのジャケットに関しては「かなり厳しいと思う」という参考意見があった。私もそこはそうだろうなと思った。だからまあキービジュは原作再現できても、本番はナーフされてちゃんと着るかもしれない、すていじでは本気出すのかな可愛いね……なんて勝手に思っていたところ、公開されたのがこちらである。
いや本当にジャケット半脱ぎのまんまなんですか!????!???!?
3Dの技術にはあまり明るくないけどこれがめっちゃ難しいだろうことはわかる。わかるけど本当にこれで行くの???? いいんだよ無理しなくて????
私はどちらかと言えば冒険したくないヲタクで、挑戦してクオリティを落とすくらいなら安牌を切って安定したものを見せてほしいと基本的には思っている。けれどそんな日和きった考えをぴゅあくるは許さない。
ォア……動いてる……。いやマジでジャケットこのままでいくつもりなんだ……。動く全身を見た段階で私はぴゅあくるを拝んで伏すことしかできなくなってしまった。私たちの不安や懸念を他所に、ぴゅあくるは【本気】なのである。できるだけ原作通りに動くものを作り、その上で歌って踊る江を見せようとしているのだ。
そうして試聴動画やレッスン動画など異常なスピードで更新されていき、ぴゅあくる刀剣男士は開演まで音速で走り続けていた。絶対運営に豊前江が関わっている。楽しいものが出来上がったら即座にぶつけるマインドなのである。
こうなるともう弱いヲタクの私は連日知らない新曲をぶつけられ情報の波に揉まれながら、チケットをもぎ取り期待しつつ不安で腹を壊すことしかできなかった。
ちなみにチケット抽選は最速のゲーム先行で6公演応募し4公演当たった。落ちたのは土曜の昼夕方の2公演分だけだった。抽選開始時はキャラビジュなど情報がまだ出きっていなかったし、突然の3Dライブコンテンツに様子見した審神者もいたからだろうと思う。江が出ていてステラボールが会場でこんな倍率と確率で当たること今後なさそうだな…と思いつつ全部払った。想定外の出費だガハハって気持ちではあったが、それでも推しが出るものは見たい。そんなこんなでお腹を痛めつつ、不安と期待でめちゃくちゃになりつつ、私は公演の幕が上がる日を待った。
ぴゅあくる刀剣男士テイスティング公演当日
開演前
平日の16時19時2公演分が取れていたため、当日は通勤用の鞄にキンブレと念のため新しく作ったうちわを突っ込んで出勤しつつ午後休を取って参戦することにした。
丁度物販が始まった頃に品川に着くかな~と思いつつ、前日の物販の様子をXで検索してそれほど混まないことを確認してステラボールへ。物販が始まって30分くらいの頃に売り場に着いたけど、列もなくすぐに案内された。
グッズは「一つずつほしいものを伝えて確認→バーコードを読んでから次の商品を伝える」の手順で販売していたので、買うものが多いとそれなりに時間がかかるタイプ。でもそもそも客数が少なかったのであまり気にならなかった。
それに何よりアクスタと缶バッジがオープンパッケージなのが天才。推しのグッズを欲しいだけ買えるのが大変嬉しい。ぴゅあくる刀剣男士が超巨大覇権コンテンツになってもこれだけは変えないでほしい。本当に、頼みます。
そんな喜びの気持ちと共に雲さんのアクスタと缶バッジの他に、なんぼあっても困らんタオルとバングルライト、ランダムブロマイドも一応購入。それからグッズ販売の手前にぴゅあくる刀剣男士達のパネルが並んでいたので、空いていて人のいないうちにそれも撮影。私が行ったときは時間帯的にも早かったのでそんなことはなかったのだが、開場前になるとパネルの前は流石に人が多かったので落ち着いてちゃんとパネルを撮りたい場合は早めに行ったほうがいいかもしれない。少なくともグッズ開始直後は特に誰もおらず、撮影し放題だった。
そんなこんなですんなりグッズを購入し、時間も超余裕だったので近くの喫茶店に入った。その喫茶店は友人が結婚式を挙げたときに、一緒に参列した友人と式迄の時間に入ったことがあったので、懐かしいなあなんて感慨に耽りつつランブロを開封して交換を探したりもした。雲さんのAが出なかったのだ。私は何故だかこういうとき豊前を異様に引くのだが、今回も購入した2枚1組×4組の8枚のうち3枚が豊前だった。今日もりいだあの顔が良いことを拝みつつ豊前は雲さんと交換してもらうことになった。どうでもいい話だが手前のテーブルにいたいいスーツを着ていたおじいちゃんたちが、今週末の天皇賞・秋の予想をしていたのでそれを聞いたりもした。私の夢はステラヴェローチェです、おじいちゃんたち。雨が降ったら買ってね。
一瞬雨が土砂降りになって止むのを待ちつつ、開場時間を少し回った頃喫茶店を出てステラボールに戻る。その頃にはステラボールと入口が同じのTジョイのホールに審神者が散見していた。
入場もスムーズ。会場は事前に公式HPで掲載されていたステラボールの座席表のうち、SA~SB席はなし、1階はフルフラット。私は16時公演を右ブロックのC列真ん中あたり、19時公演を右ブロックE列センブロ寄りで見た。
私は刀ミュ髭切膝丸双騎の初演と刀ステの慈伝でステラボールの経験があったので、「うーーーーわフルフラット横に異様に広いステラボール~~~~!! 二度とここでやるな」の気持ちは既にあった。ただメインステージ両脇に大きめスクリーンが設置されていて、C列で見たときはそれが目の前だったし、座席が千鳥列だったので多少和解した。でも首は痛かったのでまだ完全にはわかりあえていない。
会場内では試聴動画の上がっている3曲がオフボーカルでずっと流されており、殆どの審神者はかぼちゃ大作戦のパネルを捲っていた。私も何となく刺し忘れていた散歩ピンを刺したりした。ついでに数日前に篭手切が「皆で一緒に踊ってね!」してた動画を復習。
公開時も振付より「こてての後ろ姿可愛い~~~~♡♡」してしまって振りが全く頭に入って来なかったんだけど、ライブ直前も緊張であんまり入って来ない。篭手切の後ろ頭と背中は可愛い。
当日券もあったし、会場内はちらほら空席がある。空席があるのに最速先行の自席がセンブロではないことに思うことがないわけではなかったが、正直これは刀ミュ有料最速先行でもよくあることなので、運営って言うよりはローチケのシステムの問題なんじゃ……と考えないでもなかった。私は刀ミュの有料会員に2017年頃からずっと入っているのだが、大型公演でアリーナ席を取れたことが一度もない。単純に運がないのもあるかもしれないけど、そのあたりのシステムってどうなんだろう。あの手のプラットホームで運営側が先行ごとにエリア指定して抽選することは可能なんだろうか……などと考えているうちに開演時間が迫り、お決まりの撮影禁止等のアナウンスを聞きスマホは電源を切って鞄にしまった。空席があると言っても私の両脇というか、列はしっかり埋まっていて皆思い思いのキンブレを持ち込んでいた。やはり公式バングルライトよりはキンブレの人口が多い印象だった。次の大型公演はバングルよりペンライトの方が公式グッズとしてはいいかもしれない。
そうこうしているうちに照明が落ち、テイスティング公演なのでアンケートに協力してほしい旨がメインステージに貼られた幕に映し出されたあとに、桑名の陰ナレ。
そしてここ、回替わりでした。この日は16時が桑名、19時が五月雨の担当。ひえ、この時点でめちゃくちゃ喋っとる……になりつつ、皆で拍手。私はもちろん、周囲の審神者の緊張も何となく感じながら、ぴゅあくる刀剣男士のテイスティング公演が開演した。
1.オープニング
へ、変身した……!!
周囲の審神者も何が起きているかわからない感じで笑ってる。私も笑った。というか普通のカラーリングのモデルもあるんだ、そっちもせっかくだからちゃんと見せて……!!
でも最初に刀を振るモーションから幕がバッと開くのはカッコよくてよかった。おお、本当にライブ始まるんだ……感がすごい。
事前にアイドルマスターSideMの3Dライブ「F@NTASTIC COMBINATION LIVE」(以下ファンコン)を視聴していて、ああいう感じかなと予想していたけど、モニターに映ったのはステージセットの背景がある映像だった。あとで聞いた話だと、うた☆プリやあんスタのシネコンに近いらしい。私は3Dライブの現場初心者なのでとにかく「映像綺麗~!」になっていた。モデルも映像も綺麗、モデルの目元がアップになったときちゃんと「原作絵だ!」になるクオリティだった。雲さんのたれ目涙袋超かわいい~~~!!
2.凛花繚乱
※フルコーラス動画が解禁されたので貼ります。
I Believeの動画より歌い分けがかなり分かりやすく見やすく改善されていました。
試聴動画があった新曲。五月雨と雲さんが練習してた曲だ~!!
江メンバーの声優さんたち全員歌が上手いのは知っていたので、そこは全く心配していなかったけどとにかく歌、うめえ……。ついでにいうとメンバーの4/6がアイドルマスターsideMと被ってるのですごい聞きなれた声する……。それはさておき全員めちゃくちゃ安定してうまい歌声、最高。振り付けも和風の曲調にあった流れるような振りで、それに破綻なく3Dモデルがついてきてすごい。綺麗。
そしてここで気づく。目が、目が足りない……!!
メインステージの上に一番大きい全景の映像、更にその上とステージの両脇に抜きのカメラが合計3台。抜きカメラはどれも同じ映像なので3つのうちどれかを見ればいいのだが、とにかく目が足りない。
全景で皆の動きを見たい、しかし抜きカメラで超絶良い顔がずっと流れている。さらに抜きカメラにかなり動きがあり、うつった刀剣男士の顔髪手足指全部がかなり寄りで写る、たすけて!!!!!!!!
右ブロックのスクリーンが正面にあった私は開演前「まあこれ見とけばいっか!」とか思ってたけど大間違い。出来が良い全身モデルが踊る姿は当然見たいし、普段のゲームの立ち絵から吸えない横顔や背面、諸々の動きが見れる抜きカメラもずっと見ていたい。雲さん以外も見たい。
ライブが始まってすぐ、ここでものすごい実感した。3Dモデルがあるって本当にすごいことだ。たくさんの魅力的なイラストレーターの方々が描いてくださった3枚の立ち絵を啜る刀剣乱舞のことはもちろん大好きだけど、こうやって刀剣男士に動く体を与えてくれたぴゅあくる刀剣男士、もしかしてかなりヤバいコンテンツなのでは……?に気づき始めた。
でもその瞬間はそんな冷静に物事を考えられる精神状態ではなかったので、私はめちゃくちゃ真剣な表情の雲さんがふわふわの髪をなびかせながら歌って踊ってるところを目で追うので精一杯でした。嘘じゃん、雲さん、そこにいるじゃん……。
3.自己紹介MC
この時点で既に原作ゲーム以上に喋っているので卒倒。
自分の本丸で何回も聞いていたはずなのに、五月雨の声の良さに改めてひっくり返りそうになる。座って観ててよかった。
座席とキャパの関係で絶対にステラボールと和解できねえ~の気持ちはあれど、ここ音響はいいんだよな……。その良いスピーカーから五月雨のめちゃくちゃ低く良い声が聞こえてくる。録音環境もよかったのか、話す前にちょっとついた吐息まで入っていて大変やばい。五月雨が話すたびに観客がみんな「はわ……」みたいになってるのがわかって面白かった。この犬声も顔も良すぎる。
1振のメンバーが喋っている間、他のメンバーも当然棒立ちとかではなく頷いたり相槌を打ったりしてるのが見られるのも本当によかった。実在性がすごすぎて狂う。とにかく江のメンツが仲良しなのがわかる。有難い。
4.GO&GO
試聴動画があった3曲のうち一番好きだった曲。この曲だけではなく、今回のテイスティング公演全部楽曲が良かった。今すぐに配信を開始してほしい。元気のいい振りに底抜けに前向きな歌詞が良い。
すっごいアイドルソングの曲調で元気に歌って踊る篭手切が本当に嬉しくてちょっと泣いた。夢、叶ったじゃん……よかったね……。
この曲あたりから豊前が高音パート担当なことに驚く。そんなに低いイメージでもなかったけどそっちなんだ!?はあった。とにもかくにも歌うめ~~~~~。1サビの「愛してる」のときの裏声が綺麗~~!!
そういうことに気を取られていたので、篭手切がせっかくレクチャーしてくれた振付も頭から吹き飛んでそれどころじゃなくなってしまった。あんなに簡単な振りにしてくれたのにごめんね篭手切、周囲をチラ見カンニングしてさりげなく踊った。残りの公演はちゃんと踊りたいです。
たぶんこの曲に豊前と松井が足を高く上げて、篭手切と桑名がそれぞれ屈んで下をくぐる振りがあったんだけど、豊前はものすごく勢いよく高い位置に上げたのに対して、松井がひょいっと胸くらいまで上げる感じで桑名がすごい屈んでたのが個人差あって好きだった。豊前ってあんなに足上がるんですか? 元々すらっとしたパンツ履いてるのもあって、めちゃくちゃ足を上げる動作が綺麗だった。足、なげえ~~~~~!!!!
5.知らない新曲①(五月雨&村雲デュエット)
まあGO&GOが篭手切豊前桑名松井って聞いたとき、ここデュエットはあるんだろうなと思ったよね……。当日突然ワンワンデュオをぶつけられることに恐怖しかなかった。
めーっちゃキラキラのアイドルラブソングだったので江のワンワンたちはKinKi Kidsとかだったのかもしれない。
どっかで3Dモデル同士の接触は難しいって聞いた記憶があるんだけど、片方の手に片方が凭れ掛かる振りがそれぞれにあってどうなってんだ?の気持ちだった。ニコイチを全面に出してくる。
他の歌でもそうなんだけど、五月雨があんなに声が低いのに歌うとき上ハモで雲さんが下ハモなの良さしかない。それでとにかく歌が上手い。
雲さんが抜かれてるときはできるだけモニターの方見ようと思って注視してたんだけど、本当に髪がふわふわですごい。動くたびに前髪がちゃんとひょこひょこしてるのわからん、どうなってる? たまにニコッとするのが本当に可愛くて可愛くて大人なのに潰れたカエルみたいな変な声上げて死ぬところだった。
原作五月雨の表情筋が死んでいるところがとても好きなんだけど、ぴゅあくるの五月雨は歌ってる最中にふわっと笑うときもあって、情緒がもう終わり。ゲーム内台詞とかでも結構笑う方なのは知ってたけど、実際に笑顔見ると自分の中の何かが音を立ててめしゃめしゃになるのがわかる。五月雨のヲタクはぴゅあくるに行ったほうがいい。
6.知らない新曲②(桑名&松井デュエット)
隣に座っていた松井ファンのお姉さんがそれまで綺麗にペンラ振って応援してたのに、「ヒェ」みたいな声上げて動かなくなってしまったのがだいぶ面白かった。会場内でも悲鳴が上がってた。
桑名と松井は声優さんたちが歌が上手い&歌が上手いだしどっちも315プロなのでこの時間だけ実質ファンコンだった。良く伸びる松井君の声がすっごい綺麗~~~!!
途中画面内に雨が降る演出が入って、抜きのカメラの方に水滴がついていったの細け~になってびっくりした。濡れてちょっと滲んだ画面の中にいる桑名と松井、ものすごい綺麗だった。
7.ダンスパート&回替わりMC
モーキャプすげ~は大前提として演者さんと振付した人たちすごい。ダンスの個人差が楽しかった。五月雨のバク宙で悲鳴が上がる会場、五月雨のヲタクは本当にぴゅあくるに行ってください。
レッスン動画を見たときに雲さんの振付が五月雨より大振りなの面白いな……と思っていたんだけど、全員が各々で踊ると本当に個性が出てて面白い。やっぱり3Dモデルのありがたみを噛み締めた。歌って踊る姿、劇薬。
MCパートも回替わりで楽しい、どのくらいパターンがあるんだろう。レッスン中の話をそれぞれしてくれるんだけど、本丸内での生活が垣間見えたのが良かった。19時回が五月雨回だったので、屋根裏で昼寝してることとそこの居心地が良すぎて明石や南泉にそこを見つけられたくなくて内緒にしてることを雲さんに盛大にバラされていてよかった。めちゃくちゃ良い声で「秘密にしていたのですが……」って顔を覆う五月雨が最高におもろい。円盤化するならMCは全パターン収録してください。皆にこにこしながら喋るので本当に健康にいい。
最後に皆で中央に寄って集合写真を撮るのもたぶん回替わり。あの写真グッズ化してくださいね。本当に、頼みます。私が見た回、幻覚でなければ五月雨と雲さんが二人でハート作ってたので命と引き換えにしてでも欲しいです。
8.知らない新曲③(篭手切&豊前デュエット)
なんと江の他メンバーをバックダンサーに付けてのデュエット。言い出しっぺの篭手切のステージを限界まで華やかにしてくれるところに江の仲の良さを感じて泣いた。しかもかっこいいに振り切った曲だったのでびっくりしてひっくり返った。
これはライブの間ずっとひしひしと感じてたけど、豊前の顔が本当にいい。前から整った顔だなとは思っていたけどこの刀本当に全方位顔が良い。どうかしている。抜きのカメラで豊前がアップになるとどうしても視線がそっちに行く。そういうタイプの美形の造詣、間違いないお前がリーダーだ。
そんな顔面強強の江のメンバーたちの中で一番小さい篭手切が大きいお兄さんたちを後ろに引き連れて踊ってるのあまりにも【アイドル】でひれ伏して拝みたい。貫禄がすごい。かっこよくてキラキラのアイドル、篭手切江一生推します。
それからバックダンサーに雲さんがいたからどうしてもそっち見ちゃったんだけど、かっこいい系の曲をしっかり踊りこなしていたので私はちいかわみたいな声上げて死んでしまった。きりっとした表情が良すぎる。私はこの数年ずーっと雲さんのことを可愛い系だと思ってたんですが、もしかしてこの刀めちゃくちゃかっこよかったりしますか……?
9.I Believe&エンディング
一番最初にこれ歌うのかな?って思ってたんだけど最後だった、最後で良かった。ここまでの江のパフォーマンス見た後だとものすごく響く。
1サビ2サビの篭手切ソロの声の抜けがすっごい綺麗で、歌詞も篭手切にぴったりで最高の曲すぎる。自分が見るまで取っておこうと思って初日に解禁されたフルコーラス聞いてなかったけど、終わってすぐに聞いて今もずっとリピートしてても飽きない。
歌って踊れる付喪神は篭手切たった一振の夢だったかもしれないけど、『I Believe』は刀剣乱舞の根底にある「毎日頑張っている女性たちを元気にしたい」の歌でもあった。ぴゅあくる刀剣男士でこれが一番嬉しかったかもしれない。「どうして今更3Dライブ? 刀剣男士がアイドル?」だったぴゅあくる刀剣男士だけど、やっぱり根っこのところにあるものは刀剣乱舞と一緒だった。私がいつも救われてきた刀剣乱舞のコンセプトがここにもはっきりあった。だから終演前に「今日このステージを見たことが、皆にとっていいことに繋がるといい」ってメッセージが本当に嬉しかった。
「バイバーイ」って江がはけていって(可愛い)モニターの映像が星空に変わって、ライトが周囲を照らして壁一面にも星空みたいに転々と明かりが灯る。とても素敵な演出だった。
確かに50分であっという間の公演だったけど、流し込まれた情報量が多すぎる。推しが致死量。え、江ってトップアイドルだったじゃんね……。
各刀剣男士の感想
篭手切江
本当にずっとアイドルだった。だから涙が出た。ずっと可愛かったしずっとかっこよかったしずっとキラキラしてた。
モデルの目が本当に綺麗で、眼鏡の反射まできらめきに変えてた。やばい、篭手切江は生粋のアイドルだということを3Dモデルのすべてを使って思い知らされる。皆が揃って踊るときは、多分篭手切のが正解の形なんだろうなって見ていられる安定感もあった。言い出しっぺとして「正解」を踊る解釈一致。
告知の段階で、「出来はどうあれ篭手切が楽しそうにアイドルするってだけでぴゅあくるは100点っしょ」とか軽く思っていたけど、100点どころか5億点くらいあった。篭手切ファンの人、ステラボールで一斉に即身仏になってしまったんじゃないだろうか。
たぶん大多数の審神者が同じ感想を抱いたと思うけど、顕現当時「刀がアイドルってなんだ……?」の中でずっと一振でレッスンを続けていた篭手切を知っているからこそ、原作そのままの声と姿でキラキラのステージに立つ篭手切を見られたのが何よりも嬉しかった。本当にその事実だけでぴゅあくる刀剣男士は合格点を超えている。この場所を用意してくれてありがとう。
しかもその上でずっとアイドルだったので、これ以上言うことがない。もうあと願うことは一生アイドルでいてほしいということだけである。ぴゅあくる刀剣男士、篭手切江のために千年続くコンテンツであってください。
豊前江
本当にずっと顔が良いのな……なに……?
特にモニターで顔面抜かれてることがめちゃくちゃ多かったように感じるんだけど、そりゃカメラだって抜きたくなるだろってくらいの良さ。本当にずっと顔が良い、隙がない、ずーーーーーっとかっこいい。怖いまである。男前なのは知ってたけど、360度見れる体のある豊前はヤバイ。軽率に恋に落ちるところだった。危ない。
それから声の伸びがすごいよかった。前述したけど高音パートを歌ってるところが多くて、裏声がすごい綺麗。CVが八代拓さんなので歌が上手いのは知ってたけど私の知ってる感じ(sideMの柏木翼)では全然なかったのでびっくりした。てゅばさじゃないじゃん……!(あとで友人Pに聞いたら八代さんは翼が割と例外だそうです)
動きもリーダーなんだなって頼もしさというか、自信が満ち溢れている感じが良い。なんでも肯定してくれるしたぶん篭手切が頼めば何でもしてくれる。その上で100点出してくるので怖い。とにかく本当にずっと顔が良いことに感動した。彼氏の擬人化は伊達じゃなかったです……。
桑名江
桑名の目を探せ!を勝手に実施した。当たり前なのかもしれないけど、髪からほんの少し目が覗く瞬間があって見えると嬉しくなった。髪の重い感じとか3Dの出来がいい。
CV伊東健人さんの時点でもう約束された歌のうまさなんだけど、原作のふんわり柔らかい雰囲気の歌声ですごくよかった。そして歌が上手い、本当にうまい。英語歌詞がペラペラの桑名はちょっと面白い。
ダンスの振りが大きくて、体が大きいんだなあって感じが良い。話すときにパーカーの襟の部分がふわっと動くのがすごいなあと思った。あとぴゅあくるカラーのスニーカーが可愛い。足がでっかい、良さしかない。
回替わりMCパートで篭手切にズボンの裾を直してもらってて可愛かった。初日の写真のダブルピースの衝撃がすごいんだけど、あれはどういう経緯であのポーズを取ったんだろう、円盤収録して……。
松井江
美しかった……。手足がすらっと長い原作そのままの3Dモデルで感動した。SNSではジャケットのひらみを懸念する声を散見したけど、私はあまり気にならなかった。違和感ない程度の出来にはなっていたと思う。テイスティングの時点でここまでできてれば十分に及第点じゃないかな。
桑名同様CV土岐さんで歌のうまさは確定してたし安定して聞けた。桑名とのデュエットがしっとり系の曲だったし、雰囲気もあってたので良い。一方でGO&GOみたいなアップテンポの曲も元気よく歌って踊ってだったから、原作の「ダウナーのように見えて健康に結構気を遣う程度には元気」の松井君で良かった。「血を流そう」発言、江も特にツッコまないんだながわかって面白かった。「ハハハ」で流して終わりなんだね、主たちはざわついていました。回替わりとかでどういう話をしてくれるんだろう、気になる~。
最後に「顔を見せて、うん、血行が良くなったね、よかった」ってにっこりしてくれたのがなんだか嬉しかった。ぴゅあくるの観客のことは、篭手切の口調見るに完全に「お客さん」扱いなんだろうな~と思ってるんだけど、ただの「お客さん」相手でも血行が良くなると松井君は嬉しいらしい。優しい。
五月雨江
50分間めちゃくちゃ良い声を聞かされて気が狂うかと思った。
刀ミュの五月雨江さんが比較的高めの声(だがドスが効く)だからちょっと忘れかけてたけど、そういえばこの刀かなり落ち着いて低い声だったなをこれでもかってくらい聴覚から流し込まれて死にそうだった。何であんないつも耳元で囁いてるみたいな話し方するんですかね?????
3Dモデルの顔が本当に原作そのままだったから、ずっと綺麗めなのもよかったんだけどたまにふんわり微笑むところがあってやめてほしかった。めちゃくちゃになってしまう!!! めちゃくちゃになってしまう!!! 原作の五月雨は結構笑ってたり揶揄うような柔らかい口調の台詞が多いのは知ってたけど、そういうときこういう顔してるんだがわかっておかしくなる。その上でダンスパートできっちりアクロバットするのでもうめちゃくちゃ、このジャパニーズトンチキソードのこと私には何にもわからない。でも五月雨のヲタクは本当にぴゅあくるに行ったほうがいいことだけはわかる。
雲さんが話してるとき逆端からちょっと身を乗り出して雲さんの方見てるのが可愛かった。ぴゅあくる運営は江のわんわんニコイチ強火担だと思う。
☆村雲江(10/29追記)
もしかして雲さんって可愛くてかっこいいんですか……?
私は雲さんに出会って数年ずーーーーっと雲さんのこと可愛いね~~~と思って生きてきたんだけど、ぴゅあくるを浴びたことでもしかしてこの刀めちゃくちゃかっこいいのかもしれないに気づいて心臓がすごい音立ててたし異常発汗していた。命の母とか持って行った方がよかったかもしれない。
髪がふわふわで動くといつも揺れててとにかく可愛かった。片袖ナーフされなかった代わりに、上着の接着で妥協したのかそこはひらひらしなかったけどそれでもお釣りがくるレベルの3Dモデルの出来の良さだったので私は満足です。お腹痛いって言ってるときに眉間に皴寄せて無理そうな表情になってたかと思ったら、踊るときはきりっとしてるしたまにニコッと笑うのでもう、何が何だか……。
刀剣乱舞の9周年生放送で花丸はここで一旦完結って聞いたとき、シンプルに花丸が好きだったのでショック……の気持ちの他に、「そっか、じゃあ動いたり話したり、笑ったりする雲さんは当分見られないんだな……」って結構がっかりした身としては、ぴゅあくるで「雲さんってこんな風に笑うんだ」ってわかっただけで私はものすごく嬉しかった。ありがとうぴゅあくる刀剣男士。
こんな日が来るなんてって涙ぐむ篭手切に「ずっと夢だったんだもんね」って優しく声をかけてる雲さんを見て、「そうそう、面倒なこととか期待かけられるのとか苦手なんだけど、雲さんは誰かのためなら頑張れる優しい刀なんだよな……」を感じて、私はこの刀のこと大好きだなあの気持ちを新たにしました。大型公演でもたくさん雲さんのこと見られるといいなあ。(10/29追記)
いや、4回見ても顔が良すぎた。緊張しきって唇と眉が真一文字になっちゃってるところから、メンバーと話していてふっと笑顔になるギャップがすごい。公演日数が後ろに行けば行くほど、デフォルトの表情の口元が緩んでった気がしたけどこれはヲタクの幻覚アハ体験かもしれない。とにかくぴゅあくる本丸は江の仲が良くて、そのなかで雲さんはのんびり健やかに暮らしていることが分かった。
あとダンスパートでリズムを取るとき、五月雨は下半身で、雲さんは腕や手の上半身でって感じなのが良かった。手を上下にトントンと動かしてリズムを取ってるの可愛い。それから口の悪さがダンスのオラつき加減に出てきている。篭手切豊前曲でバックダンサーしてるときの柄の悪さが良かった。五月雨とのデュオのときは指ハートしてたのに。温度差で情緒はガタガタ。大きい画面でメインステージの全景映像逐一止めてアップにして表情の変化見たい。
結論:ぴゅあくる刀剣男士はヤバイ
絶対に現地で見た方がいい
とうらぶが3Dライブをやると知った友人のsideMPたちが口を酸っぱくして「現地に行け」って言っていた意味がよく分かった。絶対に現地で見た方がいい。
だってそこに刀剣男士が【居る】のである。実在性がすごかった。前述したとおり立ち絵3枚を啜る刀剣乱舞のことは大好きだけど、それはそれとして背面や横顔、動くところを見せてくれる3Dモデルはヤバイ。それを使うコンテンツができたことはものすごくヤバイ。劇場に行けば好きな刀剣男士に会えるコンテンツが登場したことはすごいことだと思う。
加えて言うなら、配信や円盤であの映像の綺麗さを再現するのは難しいという意味でも、絶対に現地に行ったほうがいいと思った。カメラ越しではどうしても明度が下がると思う。ではカメラ越しではなく元データを収録すればいいじゃないかと思うかもしれないが、演出がモニター外のライティングやドライアイスの煙込みである以上それは難しい。だから刀剣男士の実在性や臨場感を感じるなら、絶対に現地に行って参加するのが一番楽しめる。これだけは断言できる。
何より、好きな刀剣男士に「会えた」という感覚は本当に得難いものだと思う。見終わって半分くらいパニックになった状態で今回かなり色々助言をもらったPたちに泣きついたところ、「雲さんに会えてよかったね!」と言われた。その言葉でやっと、「そうか、私雲さんに会ったんだ……」と言いようのない嬉しさの正体が分かった。そのくらい3Dライブはすごい、ヤバイ。
私は今までうた☆プリは齧った程度でシネコンに行くほどではなく、気になっていたsideMのファンコンも担当アイドルの回が刀ミュすえひろがりと時期が微妙に被ってしまいお財布的に行けなかったため、3Dライブはぴゅあくる刀剣男士が初めての経験だった。
逆に言えば、メインでハマっているコンテンツの刀剣乱舞がぴゅあくるを実施してくれなければ、私は一生3Dライブを見る機会がなかったかもしれない。新しい経験をさせてくれたという意味でも、ぴゅあくる刀剣男士に行ったことはとてもよかったし、何より楽しかった。推しの刀剣男士がそこに居て、キンブレを振ったり声援を送ったりすることの楽しさがわかった。本当によかったと思っている。
今後ぴゅあくる刀剣男士に期待すること
もちろん公演後アンケートにも書いたことなのだが、ここにも記載する。
全体的に大満足だったが、大まかに3つほど改善してくれたら嬉しいことがあった。
・もう少し公演時間が欲しい
結構言われていたが、テイスティング公演50分に対してチケット代が高く感じる。見てみればかなりの充実感なのだが、これでは「ちょっと気になる」程度の審神者は軽率に手を出しづらい。特に3Dライブに懐疑的な審神者はもっとハードルが高かったと思う。
とはいえ回替わりが恐らく最低でも6パターン以上あるはずなので演者さんたちの人件費、会場費、共通セトリの他に回替わり分の撮影も行わねばならないので諸々の製作費や楽曲の製作費を考えると、恐らく既にかなり費用が掛かっているはずなので何とも言えないのだが、それでも50分は短い。私は悪い社会人なので1公演7,800円で時給換算をしてしまった。やはり一時間強は最低でも欲しいところだ。本公演に向けてそこは本当に頑張ってほしい。
・演出のテンポが悪い
これも前述した公演時間の話にちょっと絡むのだが、多分準備時間と素材、曲、圧倒的に足りてない。
曲と曲の間の演出のせいかテンポが悪く感じた。曲の間にたまにイメージビデオみたいな映像が流れるのだが、どうもこれが逐一盛り上がりを遮っている。たぶん普通のアイドルライブだったらアイドルの衣装替えのタイミングとかで入る映像だと思うが、ぴゅあくるの刀剣男士は今のところ着替えるわけではないし、それなら映像はいっそ省いて、曲に合わせてメンバーが捌けたり入れ替わったりする様子を流した方がいいと思う。まあそれでも映像を挟むのは、多分無理矢理にでも「約50分」にしたかったからじゃないかな……。50分以下であの値段だと流石に紛糾するからね。
もしどうしてもイメージビデオを入れて尺を稼ぎたいなら、ステージ上で流してる体で映像作ったほうが良い。ステージの映像から切り替わって全画面でビデオが流れるので、「江のライブを見ている」という没入感が薄れるのがテンポが悪くなる原因だと思う。本公演までにまだ数曲増えたりするのであれば、これは多少解決されるような気がしなくもない。
それと可能であれば、ステージ上に実際に舞台セットを組むとよくなる気がする。既に背景がある映像でライブを作っているので難しいと思うのだが、ステージ上にライトとスクリーン以外のセットがあると「ライブに来ている感」が増すのでワクワクすると思う。スクリーンだけだと味気ないしね。
・3Dモデルの表情がまだちょっと硬い
言うほど服装や容姿全体のモデリングはあまり気にならなかったのだが、表情がやや硬い印象を受けた。良くも悪くも原作立ち絵準拠の表情で、それ以外の表情に変わるのがあまりスムーズではない。技術的な問題なので難しいと思うが、ここがもっと自然になればかなり嬉しい。これは回を重ねれば重ねるだけブラッシュアップできると思っているので期待している。
☆(10/29追記)公演期間途中でのブラッシュアップについて
びっくりした。
公演2日目に見て書いた上記の改善点、ある程度直されとる(恐怖)
ぴゅあくる、相変わらず異常なスピード感で震える。
それでは中二日空けて見に行ってよくなっていた点、さらにどうしていいたらいいか考えて公演アンケに追加で記入した点を順にまとめます。
改善されていた点
・演出テンポが格段に良くなっている
上記で指摘したイメージ映像の流し方が改善されていた。「メインスクリーンに映像を流すとステージを見ている没入感がなくなるため、ステージの上で流しているようにできないか」とアンケでは記入したのだが、両脇とステージ上部に設置されたサブスクリーンでのみイメージ映像を流すという形で改善。これはすっごい小さい変化なのだがめちゃくちゃよかった。何度も言うようだが、逐一メインステージでカラオケのPVみたいなイメージ映像を流されると急に現実に戻される。だからせめて「画面内のステージ背景にもモニターあるみたいだし、その中で流す体にしたらどうか」と書いたのだが、こういう形でよくしてくると思わなかった。すごい! ド素人の私が提案した方法は、映像を1から作り直さなければならないが、これなら恐らく出力モニターを切り替えるだけで良い。その上でメインモニターは暗転することでステージの雰囲気は保ち、没入感の薄れは格段に減っていた。細かいがプロの仕事だった。
・セトリの変更
見た人はわかると思うが、私が見た公演2日目の時点では五月雨村雲曲→桑名松井曲の流れだったので、「雨が降って止み虹が出て(五月雨村雲曲)、なぜか即座にまた降る(桑名松井曲)」というしっちゃかめっちゃか演出だったのである。曲は良いだけにこの品川の局地的荒天は気が散りすぎる……と思っていたのだが、指摘を受けたのかぴゅあくるはあっさりここのセトリを入れ替えてきた。これも言葉にすると微細な変更なのだが、おかげで桑名松井曲で降った雨が五月雨村雲曲で止み虹が出るというかなりスムーズな流れになった。これは前述の出力モニターのように現場で簡単に変更はできないため、制作側で一度映像を作り直しているはずだ。行動力の化身すぎる……。
・拍手音源、MCパートでのBGM挿入
これも公演2日目にはなかったと思う。
公演が始まってからインターネット上で「掛け声を入れる間が取りにくいがここは観客が慣れていけば改善されるはず」という意見を結構見かけたのだが、これに対し運営側が演出として拍手の音源を微弱に流すことで劇場内の空気を作る工夫が見られた。これはちょっと難しい話なのだが、やはり生身の人間がその場で立っているわけではない以上、3Dライブでは観客のテンションに合わせて臨機応変に場の雰囲気を作るということが非常に難しい。コンテンツに既に3Dライブの土台があって、空気感をファンもわかっていればまた違うのだろうが、ぴゅあくるはそうではないし、まあ「慣れ」なのかなと私も思っていたのだが、ぴゅあくるは自分から効果音を挿入することで「今は拍手するタイミングですよ」等観客を促してコントロールしていくことにしたらしい。舞浜のシアター系アトラクやバラエティテレビなんかでよく見る演出だなと私は思った。
これは良い試みだと思う。観客が悩んでどうしようか迷っている間にパラパラと拍手がある……よりは「拍手が聞こえてきたから今は拍手してもいいらしい!」で統一してしまったほうがこちらもやりやすいし場の空気も盛り上がる。
またMCパートでかなり微かにだがBGMを入れているのが聞こえた。全くの無音よりはいいと思う。シン……になってしまうより、何か流れていた方が場の空気は途絶えないので。
・キャスト音声の追加、表情の改善
流石に新録ではない……はず。どこかの音声を切り貼りしているのではないかと思うが、ダンスパートで小さく刀剣男士の笑い声が入るようになった。
ただダンスしているだけでも十分にかっこよかったし満足感はあったのだが、合間合間で刀剣男士達が顔を見合わせて笑ったりしながらパフォーマンスをしているのはシンプルに可愛いし仲の良さがうかがえて良い。話して動く刀剣男士の姿が見たいというニーズには見合っている。今使える限られた素材をかなり生かしている印象だった。
☆(10/29追記)では今後さらにどこをどう改善したらよいか。
正直なところ、テイスティング公演に関しては今できる限りのことをやりつくして改善していっていると思う。これについてはファンとして以上に社会人として脱帽する他ない。
当たり前なのだが、労働には業務期間というものが存在する。普通……と言ってしまっていいのかはわからないけれど、3Dライブを映像作品として考えたとき、完成したものを成果品として納品した時点で制作したエンジニアさんたちにとっては業務終了である。アンケを取っているし、今後の方針を定めるにも時間は必要なのだから、一旦仕事としては一区切りになるのが普通なのではないだろうか。私もその認識だったので、公演アンケには色々書いたものの、これらが反映されるのは3月に予定されている大型公演だと思った。思ってた、本当に。
だがそんな日和った考えをぴゅあくるは許さない(2回目)
新規音源やモーキャプ用映像が取れない以上、恐らく一番指摘されただろう公演時間に関してはどうしようもできない。「だったらそれ以外全部直すぜ!」をぴゅあくるは押し通してきた。演出の変更、セトリの入れ替えや微細なBGM挿入だけではなく、私はそこまで気がつけなかったのだが篭手切の表情(笑っているときも口角が下がっているのが気になるという指摘だった)が改善されたというツイートを見かけた。熱量がありがたいけど怖い、エンジニアさんの作業数どうなってる?
でもそっちがその気ならもうぴゅあくる刀剣男士には最強覇権コンテンツになってもらうしかねえな……。
桑名も公演の感想として「良い土に育まれるってこんな感じなのかな」と言っていた。良い土に育まれれば、良いものが育つというわけだ。ふーんじゃあ良い土になってやろうじゃん……というわけで、以下本公演で改善されていたら嬉しいところを3点挙げます。今なら言い放題!!!!!!
公演アンケートがこんなに仕事をする以上、してほしいことは全部書くべきだと思います。何を書いたっていい、ヲタク皆で俺の考えた最強のぴゅあくるバトルをしよう。
以下はもうテイスティング公演ではどうやっても直せないところメイン。公演アンケをあれだけ爆速反映したぴゅあくる運営相手なので、十分期待できると思う。公演時間云々はもう指摘しつくしたので一回置いておきます。
・公式ペンライトを作ろう!
絶対バングルライトよりペンラの方がいい。曲のノリが良すぎてペンラは必須だった。また公式のものがない以上、全員思い思いのペンラを持ち込むためなかなか色を揃えられない。色の統一感はあった方が綺麗だ。それに、思い思いのペンラになってしまったことで、刀ミュのペンラ(一応指摘しておくとこれは特定の意匠の【ない】ものというガイドラインに違反している)を持ち込んでいる観客もちらほらいた。だがこれに関しては公式のものがなく、迷った結果ミュのペンラを持ってきてしまった可能性が多大にあるので一概に責められない。勿論ダメなものはダメなので、公式が用意するのが一番いい解決策だと思う。そうしてください。
それにヲタクだからさ、メンバーカラー、知りたいよね。
・宣伝が甘い
これは本公演と言わずできれば早く対応してほしい。ものすごい勢いで新情報をぶつけてくるぴゅあくるなのに、なぜだか宣伝方面が甘い……!
正直ぴゅあくるに対して一番「やらかしたな~!」と感じているのが、「恐らく一番ファン層が被っているだろう刀ミュと公演期間をぶつけてしまったこと」である。会場の兼ね合いとか色々あってこの時期だったのだろうが、これは本当に痛かった……。個人的には2.5モノを受け入れられるかどうかはかなり分かれるところだと思っているが、それでも刀ミュは既に9年の積み重ねがありある程度受け入れられている土壌がある。かつミュ本丸ではかなり早い段階で江のメンバーが揃っていた。ぴゅあくるのほうが情報公開とチケット販売が遅かった分、そっちにお客さんを持って行かれるのは仕方のないことだ。ファンのお財布も有限なのである。今すぐ非課税で5000兆円ください。
だがそれでぴゅあくるが埋もれてしまうのはかなり勿体ないし、運営にはもう少し宣伝に力を入れてほしい。具体的な希望を言うと、かなり難しいと思うのだがサブモニターに流してる抜きカメラ、ちょっとでいいので公開しませんか……?
ぴゅあくるに今必要なのは「ぴゅあくるは楽しい! 制作にはめちゃくちゃ力を入れていて現場で見た方がいい!」という話題性だと思う。刀剣乱舞は今ただでさえファン層が被ってしまっているミュが大型公演期間で、更に原作ゲームが10周年を前に毎日一枚新規絵バストアップが公開されているお祭り期間中なのである。ジャンルが毎日超元気!なのは大変喜ばしいが、逆を言えばトピックに溢れすぎていて、一発ドカンとデカく話題にならないと目立たない。手っ取り早く言うと、ファンの間で「ぴゅあくるとっても良かったよ!」を布教するための何かが欲しい。
そして個人的に、ぴゅあくるのあの抜きカメラはすごかった。普段原作で見られない背面や手足、そして何より大変良い顔がかなり寄りで見られる。円盤を出すなら抜きカメラだけ別で特典映像として収録したほうがいい。江に推しがいる審神者ならあれを少し見ただけで行こうという気になると思うし、制作陣はそれだけのものを作った自信を持っていい。
すっごい太字で書いちゃった……。だがとにかく、ぴゅあくるは今「楽しかった、現場行ったほうがいいしこれからかなり期待できる」を広めなければいけないフェーズだと思う。宣伝面については見直しと強化を期待したい。
・最後刀剣男士にTシャツ着せませんか?
すみませんこれは希望です。よくあるじゃん、アイドルライブで一番最後にメンバーがライブT着て出てくるやつ……あれできませんか? Tシャツじゃなくてもいい、何かちょっと衣装チェンジしませんか? 冒頭の変身映像もそうだけど、3Dライブの強みって生身の人間でできない演出や着替えに繋ぎの時間を要しないことだと思う。
その一例としてまずは、ライブの最後にライブTシャツ着せませんか? それにもし刀剣男士がそれ着てくれたら物販で同じもの買うって審神者たくさんいると思う。商売としてもうまいので、どうですか……?
いつか刀剣男士みんなに会えたらいい
とにもかくにも、ぴゅあくる刀剣男士、楽しかった。
先に見たフォロワーの方から、終演後「ヤバかったので見たら倒れちゃうんじゃないかと思っていた」とメッセージをもらったが、多分立って見ていたら危なかった。座っていたおかげで事なきを得た。そのくらい衝撃だった。
3Dライブ未経験だったし、そもそもとうらぶでそれをやって受け入れられるのだとか、開演前は色々不安で、やめときゃいいのにSNSで反響をパブサしてお腹を壊したりしたものの、始まってみるとそんなことが頭から吹き飛ぶくらい楽しかった。軽率にチケットを追加してしまいそうなので、早く全公演完売してすべての審神者……とは言わないまでも、江のことが好きな審神者には浴びてもらって、私と一緒に狂ってほしい。
けれど刀剣乱舞にとってはすごく難しいコンテンツだなということも実感した。
江はそもそも原作にアイドルの地盤があって、そういうことをしたいと言及があったのですんなり見られたけれど、すべての刀剣男士にアイドル適性があるわけではないと思う。(見たい見たくないは別の話として)
だからぴゅあくる刀剣男士には適材適所で3Dコンテンツを活用していってほしいと思っている。アンケートにもそういう項目があったので、行った審神者にはドンドコ希望を書いてほしい。私は自分にしか需要ないかもと思いつつ料理動画が見たいって書いた。
でもそれでもこんなに嬉しくて楽しいのは、3Dモデルの可能性、思っていたより無限にあるってぴゅあくるが教えてくれたからだ。
2.5次元で実現が難しい衣装、容姿の刀剣男士が顕現できる可能性がグッと上がった。鳴狐や短刀が好きな審神者はかなり期待できると思う。2.5次元業界の頑張りは絶対に否定できないが、やっぱりここはどうやっても厳しいだろ……のラインはあったので、それを悠々と超えることができるかもしれないコンテンツが登場したことは本当に大きい。
何度も繰り返すようだが、360度見られて、原作の声と容姿で動くコンテンツってすごい。私は雲さんが江の皆と話して、誰かの話を聞いたり手を叩いたりして、あんな風に笑うってことを知れてとても嬉しかった。篭手切が夢を叶えた瞬間を見られてよかった。豊前って本当に顔が良いんだなあを再確認できたのもよかったし、桑名の前髪の隙間から覗く目を見てちょっとドキッとしたり、松井君のすらっと長い手足のダンスを見れて踏まれてえ~と思ったり、五月雨の笑顔に情緒をめしゃめしゃにされたのも楽しかった。
だから他の審神者にも同じようにぴゅあくる刀剣男士を楽しんでもらえたらいいなあと思っているし、他の刀剣男士にも会いたい。いつか刀剣男士皆に会えたらいいなと思っている。
どう考えても運営に豊前江がいるため信じられないスピード感で進み始めたぴゅあくる刀剣男士が次何をしてくるか全く想像がつかないけれど、それでもわくわくしながら待ちたいと思う。
まずは3月の大型公演でどれだけ進化してくれるか期待! 本当に楽しみにしています。
でもできればステラボールはやめてくれよな……!!
☆(10/29追記)たぶん私が思ってるより、ぴゅあくるはデカいものを作りたい
ちょっと追記するつもりがこの時点で4,000字書き足している。異常。
本当なら私はこのnoteを一度公開した後に追記したりなんだりするつもりはなかった。だってこれ以上何も書けないと思ったのだ。公演2日目に2回連続で見てある程度記憶には焼き付けて詳しくレポを書いたつもりだったし、3Dライブに映像作品の側面がある以上、何か変化があるとすれば3月の大型公演だろう。それに文字をいっぱい書くのも大変なんだ……。
だが4回参加して、いきなりかなり改善されたものをぶつけられて、新婚さんいらっしゃいの司会者よろしく大横転してしまったし、これは書いて公開しておかなきゃならないと思った。「ぴゅあくるこれだけすごいよ!」ともう一度言わなくてはならないと思った。そのくらい嬉しい予想外だった。鶴丸が狂喜乱舞するくらいの驚きだ。
だってぴゅあくる刀剣男士、こちらが思っているより遥かに強い熱量でステージを用意しているのである。どう考えてもおかしいだろ、なんで中2日で演出関係のほとんどが改善されてるんだよ。やっぱり運営に豊前がいるよ。
そして同時に、ぴゅあくる刀剣男士はこちらが想定している以上に大きいものを作りたいのだろうし、そのためにこんなリアルタイム更新と言っていいほどの頻度でテイスティング公演に手を加えていっているのだと思った。
少し面倒くさいのだが、必要なのでお金の話をする。
私は普段、かなり納期の長い仕事をしている。まあもちろんモノにより差があって、1ヶ月くらいで済むものもあれば年単位でかかる仕事もある。期間に是非はなく、必要な時間を取っているわけだからそれに文句はないのだが、たまに困ったことがある。
業務期間が長い上に報酬が一番最後に一括で支払われるパターンだ。契約書を見るたびにこの間どうやって生きてけっちゅーねんと思うし、無理なんで中間成果物を納品して中間金出して分割にしてくださいとお願いする。
なんでこんな話をしているかというと、恐らく今回のテイスティング公演はこの「中間金・中間成果品」に当たるものではないかと思うからだ。
もうすべて推測で話すので、違ったら違ったでごめんなさい間違ってましたーでしかないのだが、たぶんテイスティング公演は全工程の中間でしかない。テイスティング公演を一つの成果物として考えないで、「進捗」くらいのつもりでいる。だからリアルタイムでリテイクを繰り返しているし、こんなに長い公演期間を設けている。note内で何度も引き合いに出して申し訳ないが、アイドルマスターsideMの同形態3Dライブファンコンは2日間2種4公演の開催だ。対してぴゅあくる、東京で14日間26公演と大阪で11日間22公演で、合計25日間48公演もやっている。倍以上である。おかしい。しかも回替わりMCまである……。
私も最初公演期間を聞いたときは「たくさん見られる機会があるのは嬉しいが、映像作品でここまで期間を取る必要あるか……?」は考えた。会場を押えるのだってタダではないのだ。期間が長ければ長いほどそこにかかるコストは増える。
だがぴゅあくるはそのコストをかけてでも観客からの反応を細かく見たかったのだと思う。言ってしまえば、観客をクライアントとして捉えて、全て即座にフィードバックに回してリテイクを提出しているのだ。毎日毎日、コツコツと公演の精度を磨き上げている。
これは正直、普通では考えられないことだ。3Dライブは生身の人間がその場で臨機応変に動くわけではない。歌唱を行うキャストがいて、演出や構成を考えるスタッフがいて、動作を担当する演者がいて、そこに更にライブ映像を制作するエンジニアの方がいる。一つ何かを修正するのにも、何人もの人間が動かなくてはならない。
改善点の項でも書いたが、大抵の仕事には「業務期間」というものが設定されている。一つ一つの工程に区切りがあり、特に映像作品ともなれば一度成果物を納品したらそこで一旦終わりだ。だが今回のテイスティング公演は、観客のフィードバックを受けて逐一制作陣の誰かが働いている。公演が始まって今日で8日目なのだが、その間にもきっと何人ものスタッフが話し合い、作業をし、レンダリングしたものを現場に届けている。出力モニターの変更等もあったから、現場で映像や音響機器を操作する人たちの仕事も増えているだろうと思う。
たった約50分の公演、チケット代7,800円。これが現地鑑賞に対するすごいハードルになっていることは間違いないが、正直元が取れているのか心配になる。かなり費用、かかっているはずだ。
だがそのくらいの熱量でぴゅあくる刀剣男士は生み出されている。ぴゅあくるが告知されて何度も繰り返しているがこれってすごいことだ。
ぴゅあくる刀剣男士は「絶対に楽しいものを作る」と決めて、そのためにどんなものを求められているか、どんなものを作っていったらいいのか、それを真摯に観客に問いかけ、それを反映しているコンテンツなのだということは私は声を大にして言いたい。
そしてたぶんぴゅあくる刀剣男士が作りたいものは、私が想像している以上にデカいものなのだと思う。
シビアな話、テイスティング公演を開催して「中間金」としていくらか資金回収したいのもそのためなのだろうし、顧客の反応を注視しまくって反映しているのもそうだろう。どの時点でこのリアルタイム更新を敢行することにしたのかは一観客の私にはわからないが、情報公開当初に懐疑的だったり様子見する声が大きかった中で、「公演後アンケートを爆速で反映する」という行動力の高さを見せつけたことは素晴らしいと思う。やってやりますよという態度と行動、何より大事ですからね。
先日も書いたが、ぴゅあくる刀剣男士はヤバイ。
ヤバすぎてもうここまでで21,000字も書き連ねてしまった。こんなところまで読んだ人おるんか? 卒論じゃないんだぞ……。
制作陣の熱量は言わずもがなだが、表情が改善されたり笑い声が挿入されたりしたことで刀剣男士の実在性が補強されてしまった。いつもスマホの画面の中にいる雲さんが、歌って踊って笑っているのだ。気、狂うだろうがよ。
そして何度も、口を酸っぱくして言うようだが本当に現地で見た方がいい。ここまで散々コストの話とかしちゃったけど、これは金銭の話ではない、体験の話だ。
音沙汰がないので早めに何かしらのお知らせが欲しいところだが、今後ぴゅあくるが配信を導入したり円盤が発売されたとしても、前述したように現場よりも映像の明度は下がるだろう。会場のライティングやスモークなんかの演出も、画面越しなのは勿体ない。
何度でも言う、ぴゅあくる刀剣男士はステージの上に刀剣男士が【いる】のだ。どれだけ映像の収録が綺麗だったとしても、実際の感動には敵わない。私も当初は3Dライブで回替わり要素も限られていて、4回も行くのはやりすぎだったかなと思った。でも、ステージの上に立つ雲さんを見られるのはあのステラボールの空間だけなのだ。今後円盤が出たとして、目の前に自分の本丸と同じ姿で同じ声の雲さんがいるのはあの場所だけ。そう思うと4回、少なかったかもと思ってしまった。3月に向けて絶対チケットもぎ取りたい……の気持ちが回を追うごとに強くなった。ステラボールのキャパは本公演では絶対にやめろの気持ちもでかくなった。とはいえあんまり広いと臨場感薄れそうなので難しいな~、もある。でも何となく欲しい条件を満たすがフルフラットの幕張メッセもやめろ……。
先日この記事を公開した時点でも書いたが、改めて考えてもぴゅあくる刀剣男士が刀剣乱舞にとって難しいコンテンツなのは間違いない。
刀剣乱舞には、あんスタやうた☆プリ、アイマスなどには存在する原作CVによるライブコンテンツがない。前述した既存ジャンルのライブコンテンツは元々アイドルジャンルで、とうらぶはそうではないのだから、仕方がない。そしてそうでない以上、突然3Dライブと言っても懸念や様子見の声が大きくなることはある程度予想できた。
まっさらなところに新たに土台を作り、その上にコンテンツを組み立てていかなくてはならない。それもアイドル要素のないジャンルで。だからこそものすごく慎重になっているのではないかと思う。公演期間を伸ばして観客の母数を増やし、フィードバックを吸収できるだけする。すごく丁寧に作られているとは思うけど、言葉にするとより一層ぴゅあくるは難しいね。私も今後江以外の刀剣男士がどう「ぴゅあくる」になっていくかは全く予想がつかない。つかないからこそ公演後アンケで料理動画欲しい!とか筋トレ動画欲しい!とか好き放題書いた。今なら何言ってもいいだろと思ったので。
それでもぴゅあくる刀剣男士がこれからどう育っていくかが楽しみなコンテンツであることは疑いようがないと思う。やはり、原作と同じCVと容姿で動くコンテンツ、めちゃくちゃ強い。自分の本丸の刀剣男士に一番近い姿なのだ。出演するのが音楽ライブかどうかは別にしたなら、動く推しの刀剣男士を見たくない審神者の方が少ないのではないかと思う。
それにやれることが未知数で、既に現状出されたものがこれだけ楽しく膨大な熱量で作られている以上は期待、めちゃくちゃしてしまう。そして「期待してもいいんだよ、してほしいよ」ということをぴゅあくる刀剣男士はテイスティング公演で見せてくれた。
だから私はその分公演アンケートは詳しく記入したし、楽しかったことも、ここはこうしたほうがいいということも願望含めたくさん回答したつもりだ。それらがぴゅあくるの良い土になっているといいなと思う。
そして細やかで、本当に些細なことだけれど爆速反映してくれる以外に、今回の公演アンケートにはもう一つ嬉しいことがあった。「出演刀剣男士たちへのメッセージ」という任意記入欄があったのだ。
あくまで「ステージの上に立って出演したのは刀剣男士たち」という姿勢を崩さないぴゅあくる運営のことが、私はそのたった一つの記入欄だけで好きになった。信頼がおけると思った。「足を運んだ観客たちを笑顔にしたい刀剣男士達がそこにいる」ということをぴゅあくる刀剣男士は今精一杯示してくれている。だからしっかりと、そこに刀剣男士たちへのメッセージを書いた。ぴゅあくるの篭手切や豊前や、松井や桑名、五月雨や雲さんが喜んでくれているといい。
回を追うごとによくなっていました。
本当に楽しかったです。3月の大型公演も期待しています。
最後まで、公演頑張ってください。