ハーズバーグの二要因論から見えてくる人生の沼。

楠木建氏のEFOビジネスレビューにて良い記事があったので備考。


”ハーズバーグの二要因論から見えてくる人生の沼”

二要因論
 一次元上の両極にあると考えられた”満足”と”不満足”は、独立した別次元に存在しているという仮説。つまり、不満足を解消しても、満足には届かずに没不満足な状態になるということ。満足である状態を保つには、不満足の解消とは別のアプローチが必要。

この二要因論が人生の沼にハマらせる。
 概して、人間は周りの目を気にしながら自分に不足しているものに目がつきやすく、つい不足しているものを埋め合わせて”満足”しようとする。学歴、給料、家族、子供、車、庭、家。。。これらを埋め合わせた結果、もたらされるのは満足ではなく、”不満足解消”であることが多い。周りを見ながら何かに努めても永遠に満足することはない。
 不足しているものが目につきやすい要因として、認知効率を上げるために他者比較をし始めるので、他人との差分を埋め合わせることにリソースが注がれてしまう。このラットレースは他人がいる限りには、永遠に続く。

不満足解消ではなく、満足追求で。
 満足に至るまでに大切なことは、不満足解消的な行為と満足的な行為が何か、自分に問いかけること。満足的な行為は自己の経験からしか確認できないので内省時間が大切になってくる。何よりも自己充足感に注意を払うことが大切である。

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