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【今すぐ免許見ろ!】免許失効と一発試験という地獄を教えます

こんにちは、ミッキーです。

今日は免許失効と一発試験という地獄について純然たるボランティア精神でお教えします。免許ない人はスルーで結構です。頻繁に運転する方もスルーでいいかもです。

対象者は、免許もっているけど、ほとんど運転せずゴールド免許で、免許証を身分証明書程度にしか使わないペーパードライバー。そう、あなたが対象です!

今すぐ免許の有効期限を確認してください!今です!!
もし命からがら救われたら投げ銭サポートでもしてやってください。

後述しますが、一発試験の試験官は受験者を合格させるメリットが1㎜もありません。基本落としたいのです。そんな試験に挑戦しなくてよいのなら、しないほうが良いのです。


ことのはじまり

「これ期限切れていますよ」

お店で身分証の提示を求められ、そのように言われました。見てみると確かに更新日から半年ほど経っています。

この半年ほど何度か免許証を提示しましたが、皆期限までは確認しないようでそのように指摘されたのは初めてでした。

その時は、ことの重大さに気づいてませんでした。

家に帰って、ネットで期限が切れた時の対策を調べたところ、半年以内なら講習を受けるだけで再発行できるとありました。半年をすぎると・・・

試験を受け直す必要がある
後ほどご紹介する「やむを得ない事情」がなく、6カ月以上経過してしまったときは、試験を再度受け直します。6カ月以上1年以内の場合、大型・中型・普通自動車免許を持っている人は本免許試験の学科試験と技能検定をクリアする必要があります。6カ月以内の場合と同じく、適性検査や講習も受けます。有効期間満了から1年以上経ってしまうと、仮免許試験の学科試験と技能検定も受けることになります。
https://www.menkyo-school.jp/lesson/licence/detail.html?ls=23

血の気が失せ、慌てて自分の免許を確認しました。

なんと半年を少し過ぎてしまっています!

「やむを得ない事情」で海外在住期間との記載があったので、期間内に1年半ほど海外にいた自分は許してもらえるのではと期待して調べましたが、どうやら免除対象は更新時に海外にいる場合のようです。
http://1license.com/shikkou_saisyutoku/

ちなみに免許センターからの案内はハガキ一本やりです。私もこれが原因でしたが、引っ越しして住所変更が上手くいってないと届きません・・

メールにしてくれよって話ですが、もちろん対応していません。

長い闘いがはじまります・・


免許の取り直し

更新から半年過ぎている場合は、仮免許は維持で、学科試験と技能試験のやり直しになります。

今はリモート・テレワークの世の中なので随分良くなりましたが、数年前は平日昼前に休みを取って、試験を受けに行くのも大変でした。学科試験のための勉強時間の確保も煩わしかったですが、なんとか一発で合格することができました。

ちなみに皆さんはどうやって免許を取りましたか?ほとんどの人がスクールに通って取得したと思います。私もそうでした。

運転免許を取得するのにかかる期間はどれくらい?
通学しながら免許を取得する場合、早い人で1ヶ月、遅くとも3ヶ月で多くの人が取得しているようですが、中には10か月近くかかる方もいるようです。一般的に、仮免許までの技能教習がAT車12時限、MT車15時限、学科教習が2教程から10教程となり、仮免後にも技能教習を19時限、学科教習を11教程から26教程まで受ける必要があります。AT車に比べMT車のほうが免許取得までに時間がかかることも、念頭に置いておきましょう。
https://www.gasyukumenkyo.com/column/article44/


社会人で免許を取る人もいますが、数か月単位の時間を費やすなんて現実的ではないですよね?費用もざっくり30万ほどで、仮免からなので単純計算で半分の15万はかかりそうです。

そこで、時間と費用を節約するために、「一発試験」という選択が出てきます。正直、社会人はこの一択しかないのですが、30万円かかってた費用が、5万以下になるなんてそんなうまい話あるわけないのでした・・


さあ、一発試験挑戦

※細かい情報は当時と変わってきている恐れがあるので、公式なサイトからも情報を取るようにお願いします。

私は東京都在住だったのですが、最寄りは品川に近い鮫洲試験場でした運転試験場でした。その他にも府中と江東運転試験場があります。

いきなりブチかまされますが、試験の予約は試験場現地に行く必要がありました。この高度インターネッツ社会の時代にです・・

現地窓口の端末で当日以降の日を予約します。ちなみに、この予約、平日の午前・午後と予約できるのですが埋まりまくっています。仮免許の有効期限内(半年以内?)に合格しないといけないのに、平気で2週間先とかになります。仕事の都合と照らし合わせると、1か月以上先になることもザラです・・・

唯一の解決策としてキャンセル待ちがあるのですが、午前午後の特定の時間帯に試験場に電話して確認するという超絶アナログな手法でした。

ネットで予約できるようになればかなり効率化するけど、人員削減にならないようにあえて対応していないのかもしれません。

何とか都合をつけて予約します。当日は、視力検査などの適性試験を受け、試験料と車両使用料を払います。当時は合計3,100円でした(何故か4,400円だった時も)。

試験室にはMAX9名くらいの人がいて、3名3組に分かれて車に乗り込みます。

先に言ってしましますが、この中で受かるのは0~1名です。ほんとによい時で2名受かった時がありましたが、他の人に聞いても大体同じでした。

何故そこまで合格率が低いか?

一度は免許取っているし、路上で経験を積んでいる人にとってはそんなに難しいはずはないのでは?と。

理由は下記になります。

・一発試験の常識は、ドライバーにとって非常識であり、ドライバーにとっての常識は、一発試験の非常識であることが多いから。
一発試験=道路交通法上、正しいとされるバカ丁寧な運転を日々の生活の中でしている人はだ誰もいません。そんなことしたら渋滞はますます悪化するでしょう。要は、路上経験があればあるほど、即不合格になるのです。

例えば、向かって左側の横断歩道でスマホを眺めている人がいます。青でも横断ししそうにないので、左折をしようと走行している最中にその歩行者が急に動き出したら、もうブレーキ踏まれて不合格です。

正解はスマホみてる歩行者が歩道に向いている限り、停車し続けるです。じゃあそいつが赤になるまでスマホ見続けたらどうするの?という話ですが、動かないのが正解なのです・・

その他、時速30km以下をキープなどは、周りの車に怖いくらい抜かされて、自分が止まっているような不安を覚えました。その他、左折時の自転車侵入防止用幅寄せ、木で隠れた標識、一時停止が必要か微妙な高さの生垣(停車しすぎても走行妨げで減点)などなど、様々なトラップがありました。

・免許スクールでの試験はかなり甘く判定されている。
よく考えてみてください。自動車教習所の人たちにとって、生徒はお客さんです。そして、適度に人を回転させた方が新しい人を受け入れられ、収益が上がるので、よほどやばい奴じゃない限り、合格させて送り出すのです。

一方、免許センターは警察の管轄です。死亡事故を減らすことに執念を燃やす警察が、危険な運転をする人を路上に出すはずはありません。むしろ出すメリットゼロなのです。よって、試験を見る目は圧倒的に厳しくなります。

・鮫洲という日本有数の交通量&交通無法地帯
ゲームで行ったらラスボス手前のステージといった所です。ミサイルやビームが我々めがけて飛んできます。

わずかな隙間をくぐれなければゲームオーバーです。物流拠点が数多く点在し、交通量が日本屈指です。路上駐車も多いのですが、停止線の手前に路上駐車している車があり、停止線の手前で止まろうと起き越した先には、教習車を停車するスペースがなく減点されたこともありました。

このように車と人の量が増えれば増えるほど、トラップが増加し、合格率はさらに下がっていきます。

教習所に戻った後、車の中にとどまるように言われた人は合格なのですが、全員即座に下ろされる事もザラです。中には一生受からないだろうなというレベルのおばさんがいて、規定時間を待たずに交代させられて、おばさんのすすり泣きを聞きながら試験をし、集中できず落ちたこともあります。


一発試験合格のための対策

①府中試験場で受けてみる
難易度は鮫洲より低いかもしれませんが、慣れ親しんだコースではないので、所見の罠に引っかかり、合格することはできませんでした。初めからなら府中を選択するのはありだと思います。

②暗記するためにコースを自転車で走る
コースに慣れるためには非常に有効な手段でした。路面を舐めるように覚えていく必要があります。

③個人レッスンを受ける
仮免許の期限が迫る中、背に腹は代えられず一回1万円の講習を二度ほど受けました。コースに慣れる意味と、試験官が狙ってくるクセなどを学ぶにはよかったですが、教えが裏目に出て落ちた事もあり、手放しではおススメとは言えません。

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個人レッスン時のメモ。苦心がうかがえます。

④マニュアル(MT)からオートマ(AT)への転向
相性もあるかもしれませんが、教習者のMTでは微妙なスピード調整などが出来ず、2回目の試験以降、ATへ転向しました。これは自分でもよい判断だったと思います。たまに乗る車でMT選択することはまずないですしね。


6回の不合格

この時期、私は仕事が大変(残業150時間超え+アメリカと深夜に毎日電話)で、かつ長年の彼女に振られ、ボロ雑巾のような状態でした。

できることなら免許なんて忘れたいのですが、否応なく迫る仮免有効期限があり、逃げたところで更なる地獄が待っているので、やらざるを得ませんでした。

死ぬ思いで予約日に仕事の都合をつけ、京急の鮫洲駅という普段全くいかないローカルな駅を降り、15分かけて免許センターへ向けてとぼとぼ歩いている時、絶望的な気分になりました。

PokemoGoを開く気にもなりませんでした・・


7回目にしてついに合格!

7回目にしてようやく合格です。終了後、私だけ社内に残るように言われたときは感動で震えました。教官の事後アドバイスなど全く耳に入りません。

一番有効な対策は、過去の受験で落とされたポイントを把握し、対策することでした。自転車でコースを回ってそのおさらいをしたのも、本番での落ち着きに繋がりました。

免許交付のための1万3700円など喜んで払うという気持ちです。

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こちらは念願の合格者教習の予約シート

合格者講習は晴やか気持ちでした。一緒になった獣医師さんとアパレル店員さんとすぐ仲良くなりました。だって、あれだけの試練を乗り越えた人であるならば、話したいことはいくらでもあります。講習後、抱き合い、お茶しに行きました。

皆さん、二人とも5回ほど試験を受けていました。獣医さんに至っては、日本で数人しかできない手術のスキルをお持ちで、車に乗れないと仕事が立ち行かなくなるところだったそうです。

まとめ

・まず免許見ろ!今すぐミロ!!きっと俺に感謝する!!!
・半年過ぎてたら死地に行く覚悟決める
・一発試験の試験官は受験者を合格させるメリットが1㎜もないと理解
・路上の常識は一発試験の非常識
・試験場の選択、対策スクール受講、コースの暗記など戦略的に


試験場へのお願い

・ハガキでなくメールでの連絡にしてほしい
・試験予約はオンラインで出来るようにしてほしい



このnoteを読んで危機一髪救われる人間が少しでも増えることを願います。


それでは!



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