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企業生き残りのキーワード❷: 「ディスラプター」「アジャイル開発」「CSV」って一体何だ!?
先日の投稿では、VUCAの時代を突破するために「セレンディピティ」「アメーバ型組織」「Society5.0」について、紹介しました。
今日も引き続き、私の以前の投稿を引用しつつ、企業生き残りのキーワードを紹介します。
1. ディスラプター(Disruptor)
ディスラプターとは「創造的破壊者」と翻訳され、デジタル技術を活用し、既存のビジネスモデルや商習慣、業界の壁を破壊し変革する企業(主にベンチャー企業)のことを指します。
Amazon(インターネット通販サービス)、Uber(タクシーライドシェアリング)やNetflix(インターネット動画配信サービス)、Airbnb(民泊仲介サービス)が例として挙げられます。
1-1)世界を席捲した「カイゼン」
かつて、世界の製造業を席捲した日本の「カイゼン(KAIZEN)」には、「現状を満足せず、今よりもっと良くする」という意味があります。
ところが今や、日本の製造業は、欧米の先進諸国やアジアの製造業からも激しい追い上げを受け、多くのハイテク製品はすでに後塵を拝している状況に陥っています。
既存製品の延長線で物事を考えているうちは、この「カイゼン」が効果的だったのですが、全く新たな発想の製品を生み出そうとする場合、「カイゼン」発想は全く役に立たなくなっているのです。
1-2)「カイゼン」では、どうにもならない時代
「カイゼン」自体が悪なのではなく、近年は、変革の土壌が、会社や業界全体、そしてビジネスプロセスに移行しています。
そのため、会社自体が全体最適の視点から業務やビジネスを変革しなければならない段階に来ています。
その場合、人工知能(AI)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、ドローン、ロボット等、あらゆる最先端技術を使って、自社の全体最適や業務変革を行っていく必要があります。
即ち、ディスラプターは、このようなデジタル技術を活用し、既存のビジネスモデルや商習慣、業界の壁を破壊していっています。
「カイゼン」に固執している日本は、今や世界から取り残されているといっても過言ではありません。
ディスラプターの詳細は、以下の投稿を参照下さい。
2. アジャイル(Agile)開発
アジャイル(Agile)とは、「素早い」という意味です。
「アジャイル開発」は即ち、短納期で実現する開発手法です。
それと対比した開発手法として、「ウォーターホール開発」があります。
「ウォーターホール開発」は、これまでの主流で、最初から全ての機能を企画・設計した上で計画を立て、その計画に従って実装しテストするという1年単位の開発手法です。
一方、「アジャイル開発」は、各部門から必要最低限の人員を集め組織化し、小さな単位(2週単位)で計画・実壮・テスト・リリースを繰り返す開発手法です(下図参照)。
2週間単位でリリースすると年26回リリースが行われる計算となります。
そのため、「アジャイル開発」は、「ウォーターホール開発」と比較して、最終的に顧客満足度が非常に高い開発ができるようになります。
もはや、じっくり開発していては、開発が終わった頃には、顧客のニーズが変わってしまったということになってしまいます。
アジャイル開発の詳細は、以下の投稿を参照下さい。
3. 意外と知られていないワード「CSV」とは?
CSVとは、Creating Shared Valueの略で、日本語では、「共通価値の創造」と訳されています。
「共通価値」というのは、「経済的価値」と「社会的価値」の2つの共通部分を指します(下図参照)。
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「経済的価値」とは、企業にとって重要な「売上や利益」のことです。
そして、「社会的価値」とは、「環境問題」「災害対策」「食の安全・安心」等の「社会課題の解決」のことです。
これまでは、企業の「経済的価値」と「社会的価値」は、決して、両立できないものと考えられてきました。
「CSV(共通価値の創造)」とは、ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱した「社会課題を解決することが企業の経済的な利益につながる」という考え方で、これにより、企業の考え方が一変しました。
CSVの詳細は、以下の投稿を参照下さい。
企業生き残りのキーワードの2回のシリーズで、6つのキーワードを紹介しました。
変化の激しい時代に、このキーワードがなぜ有効なのか?
企業変革のために、このキーワードが意味する今の時代を考えてみては如何でしょうか。
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