メタバースの現在地が、よ〜く分かる本発見: 「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」
この本、Audibleで聴いているのですが、メタバースの現在地や本質がよく分かり、メタバースの将来を思うとワクワクして来て、待ち遠しくなりましたので紹介します。
◆世界2.0 メタバースの歩き方と創り方【佐藤 航陽 著】
私もメタバースについては、これまで2件投稿して来ました(↓参照)が、この本を読むと、ますますメタバースのことが知りたくなりました。
メタバースの未来は非常に明るいと確信しましたし、世界が根本的に変わってしまうだろうとも思いました。
https://note.com/mickey_j/n/nc0bfc9b81245?magazine_key=mafcd0174542e
1. メタバースは「神の民主化」
まず、「メタバース」とはインターネット上に作られた3次元の空間です。
「meta」は、上位概念、そして「ユニバース」は宇宙という意味です。
「メタバース」は造語で、スノウ・クラッシュという小説の中で出てきた言葉だそうです。
要は、VR(Virtual Reality:仮想現実)ゴーグルを付けて、自分のアバターを作成し、仮想現実の世界を歩き回れるようになります。
著者が言うには、メタバースの世界を作るのは神ではなく、人だそうです。
つまり「神の民主化」ということです。
これまで、ディズニーランドは、実際にその場所に行かなければならないし、1日に入れる人数も限られていました。
ところが、メタバースの世界が広がればディズニーに行かなくてもメタバース上でディズニーランドを楽しめるようになります。
メタバースのディズニーランドは、世界のどんなディズニーランドよりも大きいし、人数制限もなく、いつでも好きなアトラクションを楽しむことができるのです。
こんなことが可能になれば、今後様々な企業が参入してくるのは間違いないと納得しました。
2.メタバースを支える技術
メタバースの本質は、「インターネットで扱っていたコンテンツが2次元から3次元に進化」させ、仮想空間で新しい世界を創ることだそうです。
このメタバースを支えるのはNFT(Non-Fungible Token: 非代替トークン)とブロックチェーンという技術だそうです。
「NFT」は、オンライン上の画像、動画、音声などのデジタルデータを現実世界のトレーディングカードやグッズのように売買する技術です。
即ち、デジタルコンテンツに肖像権を与える技術です。
「ブロックチェーン」は、改ざんを難しくするための技術です。
この2つの技術を使用すると、ネット上の仮想空間で、肖像権を持った個人、商品が、簡単にコピーされないようになり、ネット上のもう一つの世界で、疑似的な生活を行うことができるようになります。
また、これまでは、ネット上で3次元空間を作ろうとすると、情報量が多すぎ、回線がパンクしていましたが、5G以降の技術では、それが解消されるようです。
3. 新たな可能性
著者は、仮想空間で新しい世界を創るに当たり、この世界を❶視認できるビジュアルとしての「視空間」と❷社会的な機能と役割をもつ「生体系」が融合したものと定義しています。
「視空間」としては、現時点の技術では、日頃つけ慣れないゴーグルを着用しなければなりません。
携帯電話は、電話とパソコンの機能を合わせ持っていますが、形は変るものの、感覚的には、電話やパソコンと大きくかけ離れていません。
しかし、ゴーグルとなると、全く違う感覚になるため、この技術は広がらないのではないかと考える人も多いようです。
ここで、著者は、イギリスのSF作家、ダグラス・アダムスの言葉を引用しています。
「人間は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを自然な世界の一部と感じ、5歳から6歳の間に発明されたテクノロジーは新しくエクサイティングのものと感じられる。5歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる」
即ち、5歳の時に出会った技術は、そのまま違和感なくすんなり受け入れるということです。
そういう世代になると、たった一人で、今のハリウッド映画のようなものを、メタバースの世界で簡単に作り上げるようになると著者は言っています。
即ち、メタバースの世界は、無限の可能性を秘めていて、今のGAFAを凌駕する企業が次々生まれて来るだろうとも言っています。
4. さいごに
この本を読むと、メタバースの世界は、最終的には現実世界と何ら変わらない世界に限りなく近づくだろうと思いました。
メタバースの世界では、不可能のものを簡単に可能にしてしまうだろうということは、容易に想像が付きます。
しかしながら、著者が言うように、メタバースの世界を作るのは神ではなく、人なんです。
「神の民主化」という言葉が非常に心に響きます。
きっと、メタバースもスマホのように、一気に普及していくのだろうと思います。
そんな世界に早く飛び込まないと、時代から取り残されてしまいます。
今回紹介した本は、必ず、一読されることを皆さんにオススメしたいと強く感じています。
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