東京大学がメタバース工学部創設!日本のデジタル競争力に影響は?
(写真は、東京大学の本郷キャンパスにある赤門。赤門は、加賀百万石の前田家の上屋敷の御住居表御でした。)
1.東京大学が新たな学部を設立!
今日の日経新聞 電子版に凄い記事を見つけました(↓参照)。
◆日本経済新聞 電子版(2022.7.22): 東大、メタバース工学部設立 先端技術の魅力発信
この記事の見出しを見て、これは東京大学も本気を出してきたかと思いましたが。。。。
2.日本はデジタル競争力が28位と低迷
以前の私の投稿(↓参照)で、日本がデジタル競争力28位と低迷していること、そしてその低迷から脱却する方法について記載しました。
デジタル競争力の通知表は以下の通りです。
❶デジタル・テクノロジースキル【62位】
⇒日本人はデジタルとテクノロジーのスキルが不足
❷機会と脅威【62位】
⇒日本企業はデジタル・テクノロジースキルの高い人材を揃えていく準備ができていない
❸ビッグデータ、アナリティクスの活用【63位】
⇒日本企業には、これらのデータを活用できる体制が整っていない
❹国際経験【64位(最下位)】
⇒英語を話せる人材が少ないという点で国際経験が少ない
❺企業の俊敏性【64位(最下位)】
⇒日本企業は、デジタルリテラシーが低くデジタル化を決められない古い会社が多い
さて、今回の東京大学の「メタバース工学部」新設は、これらの競争力の回復に寄与できるのでしょうか。
3.今回のメタバース工学部の新設の概要
私は、てっきり、物理的に新たな学部を新設(建物、教授、学生等)するのだと思いましたが、様相が違いました。
すべての人々が最新の情報や工学の実践的スキルを獲得して夢を実現できる社会の実現を目指し、デジタル技術を駆使した工学分野における教育の場として、「メタバース工学部」を設立するということです。
あくまでも「教育の場」の提供のようです。
「メタバース工学部」は、工学分野におけるダイバーシティ&インクルージョンを基本コンセプトとする新しい学びの場ならびに工学キャリアに関する情報を提供することを目指すとのこと。
「メタバース工学部」が提供するキャリア情報や教育プログラムの主なものは、
❶工学キャリア総合情報サイト(主な対象:中高生・工学部生)
❷ジュニア工学教育プログラム(主な対象:中高生・保護者)
❸リスキリング工学教育プログラム(主な対象:社会人・学生)
だそうです。
物理的な学部が創設されるわけではないのですが、このように多方面の人材の教育プログラムを東大が担うというのは、今までにない新たな取り組みです。
4.よく考えると、とてつもなく凄い取り組みかも
この取り組みは、実は、2章で紹介した5つの通知表のうち、❹国際経験を除く4つの項目を大きく伸長させることができると思いました。
もちろん、メタバースを活用した教育プログラムになると思うので、もしかしたら、日本のデジタル競争力を一気に上げる起爆剤になるのではと、楽しみになって来ました。
2022年度の後期創設ということで、今後、東京大学メタバース工学部から目が離せません。
【引用、参照website】
◆東京大学工学部/工学系研究科 プレスリリース: 「メタバース工学部」設立のお知らせ D&Iを推進し、DX人材を育成
◆日経クロステックwebsite: 東京大学が「メタバース工学部」開講へ、中高生や社会人も対象にDX人材を広く育成
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