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本日【2022年7月26日】の日経新聞 記事: 「中国EVの日本進出」「出光がアスファルトで脱炭素」

本日の日経新聞の朝刊と夕刊から、気になる環境関連記事をピックアップしました。

1.[社説]中韓勢の参入が問うEV化への覚悟【日本経済新聞2022.7.26朝刊、電子版】

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この記事は、中国の電気自動車(EV)の大手 BYDが2023年から日本の乗用車市場に進出すると言う内容です。

日本市場ではEV普及が遅れており、2022年上半期のEV販売は、乗用車の新車販売の1%にすぎないとのことです。

韓国の現代自動車も今年、EVなどで12年ぶりに日本進出を果たしたようです。

日本の自動車会社はEVに関しては、完全に世界から遅れています。

そのため、この中韓の自動車会社の日本進出に対し、この社説では「日本の自動車メーカー各社にもEV戦略への覚悟を問いたい」と締めています。

今回は乗用車での日本進出ですが、実は商用車では既に佐川急便などの物流大手が中国製の小型商用EVの大量導入を決めているという状況です。

さらに、夕刊では、このBYDのEVバスに関する記事も載っていました。


2.EVバス世界で快走、中国製席巻 日本は水素重視で出遅れ【日本経済新聞2022.7.26夕刊】

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この記事には、日本の路線バスで、先程のBYDを始めとする中国の電気自動車(EV)の採用が増えてきていることが掲載されていました。

2021年12月、京都市と京阪バスは市内の循環バスにBYDのEVバスを導入するイベントを開き、大阪府の阪急バスも4月から中国製を路線に投入しているとのことである。

現在、バスのEV化に関しては、国産の選択肢すらない状況だそうです。

日本政府と日本の自動車メーカーは、水素を燃料とするバスの開発に注力してきたことが、結局裏目となり、世界のEV対応から遅れを取ったとのことです。

現在、日本の自動車メーカー各社は、EV化に舵取りをしているが、どこまで、先行している中国に対抗できるのか心配です。

このようにEV化に関して、日本の脱炭素は遅れていますが、本日の日経新聞 朝刊には、土木や建築業界では、新たな脱炭素の動きが活発化していることが紹介されていました。


3.出光、アスファルトで脱炭素 原料にCO2【日本経済新聞2022.7.26朝刊、電子版】

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出光興産はCO2を原料にしたアスファルトを使った合材で道路を舗装する実験を始めたようです。

このアスファルトは、石灰石の代わりにCO2とコンクリート廃棄物に含まれるカルシウムでつくる合成炭酸カルシウムを原料にするとのことです。

道路に使うと、1平方メートルあたり1キログラムのCO2を閉じ込める効果が期待されるようです。

この他、清水建設や大林組等も、CO2を封入・吸収する技術の実用化のための開発を行っているとのこと。

脱炭素の最も有力な技術として、CO2を回収して地中に貯留する「CCS(carbon capture and storage)」技術があるが、日本ではその進捗が遅れ気味で、これらの新たなCO2封入・吸収する技術に期待が込められているようです。

脱炭素に向けて新たな技術が次々出て来ることは大変喜ばしいことだと思います。

日本は、脱炭素の分野では、かなり世界から遅れを取っていることを考えると、こういう技術開発を積み重ねることで、世界が驚愕するような画期的な技術が日本から出て来ることを期待したいです。


4.さいごに

日本のEV化は遅れをとっているものの、例えば、EV化のために重要な全固体電池の特許ではトヨタを始め日本勢が優勢であり、今後の巻き返しを期待したいと思います。

【関連投稿】

また、今回の出光のアスファルトで脱炭素を行う技術等、日本発の技術も、着実に開発されているようです。

今後も、このような日本の環境技術の進展に関する記事を取り上げ、皆さんに紹介したいと思います。


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