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2024年 日経BP「企業のESGブランド調査」トップ5企業の取組み
持続可能な社会の実現に向けて、企業が果たすべき役割がますます重要視されています。先日発表された日経BPの2024年「企業のESGブランド調査」において、上位にランクインした企業は、持続可能性への取り組みで顕著な成果を上げていることが示されています。
この調査は、企業がESG(環境、社会、ガバナンス)の観点からどのようにブランド価値を高めているかを明らかにするものであり、これからの企業戦略のヒントとなります。
本投稿では、ランキング1位から5位の企業の優れた取り組みを、各社のウェブサイトから抽出し、企業のサステナビリティ戦略の強化に向けた具体的な提案を行います。これらの情報が、ESGやSDGsの達成に向けた企業の取り組みをサポートする一助となれば幸いです。
第1位 イオン
❶地域密着型のサステナビリティ活動 (ESG: 社会 / SDGs: 11)
地域社会との連携を重視し、地元の環境保全活動や災害支援に積極的に取り組んでいる。
❷再生可能エネルギー利用の拡大 (ESG: 環境 / SDGs: 7, 13)
国内外の店舗で再生可能エネルギー導入を推進し、持続可能なエネルギーへの移行を加速している。
❸食品ロス削減の取り組み (ESG: 環境 / SDGs: 12)
賞味期限の見直しや、売れ残り食品の寄付などを行い、廃棄物の削減を目指している。
❹エシカル商品の導入 (ESG: 環境、社会 / SDGs: 12)
環境や社会に配慮した商品を増やし、消費者の選択肢を広げている。
❺サプライチェーンの持続可能性向上 (ESG: 環境、社会 / SDGs: 8, 12)
調達先の持続可能性評価を行い、適正な労働環境や環境保全を促進している。
❻透明性とコンプライアンスの強化 (ESG: ガバナンス / SDGs: 16)
企業ガバナンスの強化を図り、透明性の高い経営を実現している。
第2位 ソニー
❶気候変動への対策強化 (ESG: 環境 / SDGs: 13)
CO2削減やカーボンニュートラルを目指し、エネルギー効率改善と再生可能エネルギーの利用を拡大している。
❷多様性とインクルージョンの推進 (ESG: 社会 / SDGs: 5, 10)
多様な人材が活躍できる職場づくりを進め、性別や国籍に関わらず公平な待遇を提供している。
❸持続可能な製品開発 (ESG: 環境 / SDGs: 12)
リサイクル材料を使用した製品開発を促進し、製品ライフサイクル全体で環境負荷を低減している。
❹エシカルエンターテインメント (ESG: 環境、社会 / SDGs: 12)
環境や社会に配慮したコンテンツ制作に取り組んでいる。
❺責任あるサプライチェーン管理 (ESG: 環境、社会 / SDGs: 8)
調達基準の見直しにより、人権や労働環境の向上を図っている。
❻企業ガバナンスの強化 (ESG: ガバナンス / SDGs: 16)
社内規範とコンプライアンスの強化を推進し、透明性の高い経営を実現している。
第3位 日本航空(JAL)
https://www.jal.com/ja/sustainability/
❶持続可能な航空燃料(SAF)の導入 (ESG: 環境 / SDGs: 13)
SAFの使用を拡大し、航空業界のCO2削減に貢献している。
❷廃油リサイクルの推進 (ESG: 環境 / SDGs: 12)
家庭から回収した廃油をSAFの原料として活用している。
❸従業員の育児支援 (ESG: 社会 / SDGs: 5, 8)
育児と仕事の両立を支援する制度を整え、働きやすい環境を提供している。
❹地域社会との連携 (ESG: 社会 / SDGs: 11)
ワーケーションの促進や地方活性化に貢献する取り組みを進めている。
❺キャリア形成支援 (ESG: 社会 / SDGs: 4, 8)
長期的なキャリア支援プログラムを提供し、従業員の成長をサポートしている。
❻リスクマネジメントの強化 (ESG: ガバナンス / SDGs: 16)
安全運航と危機管理の強化を通じて、高いガバナンスを実現している。
第4位 日清食品
❶プラスチック使用削減 (ESG: 環境 / SDGs: 12)
環境負荷の低減を目指し、容器の軽量化や代替素材の導入を進めている。
❷食品ロス削減の取り組み (ESG: 環境 / SDGs: 12)
製造工程や物流での廃棄物削減に取り組んでいる。
❸地球環境保護活動 (ESG: 環境 / SDGs: 13, 15)
持続可能な調達と製造を推進し、環境保護に積極的に関わっている。
❹健康志向商品の開発 (ESG: 社会 / SDGs: 3)
栄養バランスの良い食品の提供を通じて、消費者の健康に寄与している。
❺社会貢献活動 (ESG: 社会 / SDGs: 2, 11)
フードバンクへの寄付や被災地支援活動を継続している。
❻ガバナンスの強化 (ESG: ガバナンス / SDGs: 16)
経営の透明性と法令遵守の徹底を図り、信頼性の高い企業運営を実現している。
5位 ネスレ
❶環境フットプリントの削減 (ESG: 環境 / SDGs: 12, 13)
水の使用量削減やカーボンニュートラルを目指した取り組みを進めている。
❷持続可能な調達 (ESG: 環境、社会 / SDGs: 1, 12)
カカオやコーヒーなどの主要原料で、持続可能な調達を行い、農業従事者を支援している。
❸リサイクルの推進 (ESG: 環境 / SDGs: 12)
包装材のリサイクル可能率を高める取り組みを加速している。
❹健康志向の製品提供 (ESG: 社会 / SDGs: 3)
栄養バランスを考慮した商品開発を行い、消費者の健康促進に貢献している。
❺コミュニティ支援活動 (ESG: 社会 / SDGs: 4, 11)
地域社会での教育支援や健康促進プログラムに積極的に関わっている。
❻倫理的な経営の推進 (ESG: ガバナンス / SDGs: 16)
ガバナンスの強化を図り、企業倫理と透明性を重視した経営を実現している。
以上の5つの企業のESGの取組みを以下の表にまとめました。それぞれの取組みのSDGsやESGとの関係が分かると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729773531-0HJNXmvT9hroebiDLxSZaz4k.png?width=1200)
企業のESGブランド価値を高めるための今後の取組み提案
ESGブランド調査の上位企業のパフォーマンスから、ESGブランド価値を高めるための具体的かつ効果的な戦略として、以下の 6点を挙げました。是非、今後の企業のサステナビリティの活動の参考にしてみて下さい。
❶再生可能エネルギーの利用拡大 (ESG: 環境 / SDGs: 7(エネルギー)、13(気候変動))
企業の施設全体で再生可能エネルギーの利用比率を高め、カーボンニュートラルの達成を目指す。
❷サプライチェーン全体の持続可能性向上 (ESG: 環境、社会 / SDGs: 8(働きがい)、12(生産消費)
調達先の労働環境や環境への取り組みを監査し、改善策を講じる。
❸消費者教育の強化 (ESG: 社会 / SDGs: 12(生産消費)、4(教育)
消費者が持続可能な商品を選ぶ意識を高めるため、商品ラベルや広告でエシカル消費を促進する。
❹廃棄物の削減とリサイクルの促進 (ESG: 環境 / SDGs: 12(生産消費)、14(海洋資源)
プラスチック使用削減だけでなく、リサイクル可能な材料の利用を徹底する。
❺多様な働き方の推進 (ESG: 社会 / SDGs: 8(働きがい)、5(ジェンダー平等)
リモートワークやフレキシブルワークなどの制度を充実させ、従業員の生活の質を向上させる。
❻ 企業ガバナンスの強化 (ESG: ガバナンス / SDGs: 16(平和と公正))
ステークホルダーとの対話を重視し、透明性の高い経営を実現。内部監査やリスクマネジメントの強化を通じて、企業の信頼性を向上させる。
これらの取組みは、企業が持続可能性を高め、ESGブランド価値を強化するための重要なステップです。環境、社会、ガバナンスの観点からの戦略を実行することで、企業は長期的な成長と社会的責任を両立させることができます。
今後の企業のサステナビリティ活動が、より良い未来の構築に寄与することを期待しています。
以 上