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浅草~言わずと知れた東京の一大観光名所を外国の人に説明する~
(この文は2015年刊行の日本の事物紹介本Why Don't You Walk in Tokyo?
に英語で掲載した内容を加筆訂正したものです。内容は当時のままです)
【仲見世通り】
スタート地点は、浅草寺の参道入り口である雷門通りにある雷門です。門の中央には大きな提灯が吊るされています。この門の左側には雷神像、右側には風神像が祀られています。この門は昔からあったものですが、1960年に世界的に有名な電機メーカーであるパナソニックの創業者、松下幸之助氏によって鉄筋コンクリート造りで再建されました。松下幸之助氏が病気が治ったお礼にこの門を寄贈したと言われています。そのため提灯もパナソニックから寄贈されたものです。
このお寺は神社のような心地よさを感じさせてくれます。古いお寺の壮麗さよりも、商売繁盛を祈願する明るい雰囲気が漂います。
仲見世通りを歩いてみましょう。通りの両側には小さな店や商店がたくさん並んでいます。そのほとんどは、観光客にとって日本土産となるような、とても日本らしい商品を売っています。
この商店街は古くから存在しています。江戸時代から雷門から宝蔵門(お寺の正門)までの140mの通りには、たくさんの店や商店が並んでいて、大賑わいだったそうです。
仲見世通りには、今、ここでしか買えないものがあります。まるで懐かしい日本の品々のデパートのようです。では、何を売っているのか列挙してみます。さあ、始めましょう!
(和風のお土産)
浮世絵、浮世絵ポストカード、浮世絵木版画、浮世絵小判木版画
かんざし、扇子、こけし、日本人形、忍者ドール、Tシャツ、キーホルダー、マグネット、トートバッグ、ピンバッチ、ベルト、美術刀、忍者刀、槍、ステッカー、忍者手裏剣、根付
(日本の加工食品)
海藻類:海苔、昆布、佃煮
日本のお菓子:せんべい、あられ、飴、油揚げ、金平糖、煎り豆、豆餅、芋ようかん、餡子、芋ようかん、アイスクリーム
(着物関連、和装小物)
飾り衿、帯揚げ、肌着、帯、帯締め、下駄、草履、草履、西陣織製品(帯、袴、バッグ、小物)手ぬぐい、暖簾、半纏、浴衣、袴
(電化製品)
デジタルカメラ、デジタル関連品、電池フィルム、時計、玩具
仏具関連:仏壇、仏具、数珠
(民芸品)
木の玩具、招き猫、だるま、マスク、扇子、おしぼり、団扇、箸、凧
(その他)
ハンドバッグのストラップ、財布、皮小物、ベルト、ビジネスバッグ、ボストンバッグ、スーツケース、リュックサック、ネクタイ、ハンカチ
これでもほんの一例ですが、どのお店もパッと見同じような商品を売っています。でも実際はそれぞれ売っているものが違います。わざわざ浅草に観光に来る人(日本人・外国人問わず)に和風のお土産を提供してきました。ここで売られている和風のお土産は本物の和雑貨ではないという人もいるかもしれませんが、私はそんな悪いものはないと思っています。ぜひお買い物を楽しんでください。
【浅草寺】
仲見世通りを抜けると浅草寺の境内に到着します。まず境内の入り口に大きな門が見えます。宝蔵門と呼ばれる門です。中には阿吽の仁王像が2体置かれています。また、この門には高さ4.5m、幅1.5m、重さ500kgの大きなわらじが2本結ばれています。わらじは仁王様の力を表し、こんなに大きなわらじを履いている者がこの寺を守っているのかと鬼が驚いて寺を去るといわれています。しかし、このわらじは仁王像とほぼ同じ大きさです。
境内に入ると、本堂の前で煙が上がっているのが目に留まります。これは「香炉」と呼ばれるものから上がっている煙です。この煙を体の悪い部分に当てると病気が治ると言われています。この香炉は、大陸から仏教が伝わった約1300年前の飛鳥時代にはすでに存在していたようです。もともとは仏様に会うために身を清めるときに使われていました。仏様に会うために煙を浴び、煙の香りを楽しむのも礼儀の一つです。
向かって右側には「お水屋」という場所があり、大きな水盤の水で手や口を清めます。この水は仏様に会う前に身を清めるためのものです。お水屋には柄杓が用意されています。ひしゃくにすくったコップ一杯の水を使って、手と口を清める一連の行為を行ってください。この水は飲用ではありません。
そして、お寺の本堂に到着します。屋根の傾斜は非常に急で、他の寺院よりもはるかに高いので、遠くからでも見ることができます。
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