#37 誰もが『幸せになりたい』と願っている
こんばんは。Mickey★です。
お金を上手に活用することで、お金の悩みから解放されて幸せになれる「お金との付き合い方」を紹介しています。
お金の節約方法や投資方法等をお話してきましたが、お金をもっと欲しいと思う人はたくさんいると思いますが、
実際にどのくらい欲しいのか?
どのくらいあれば、自分は満足なのか?
を分かっていない人が多いのではないかと思ったので、自分がどのくらいのお金を必要としているのかを知ると、具体的な資産形成ができると思います。
年収と満足度は比例しない
内閣府の「満足度・生活の質に関する調査」によると、年収が上がるほど、満足度は上がっているものの、5000万円を超えると満足度が下がる傾向となっています。
おそらく、多くの人が自分と近い年収の人と繋がりを持っていると思います。年収に格差があると、食事や遊びで対等にお金を使うということが難しくなり、対等な関係性を保ちづらくなるため、年収が低い人の方がだんだんと付き合い自体を避ける傾向があるのではないかと思います。
(年上と年下の場合は、年齢差でカバーできるので、この考えにはあたらない)
年収1000万以上の人は全体の3.4%でこの層の人は同じくらいの年収の人は、同じような学歴や職業等で比較的繋がりを持てると思うのですが、年収2000万以上を得ている人自体が日本の人口の0.5%しかいないので、一握りの人だと思います。
0.5%となると、500人に1人となってしまうので、同じ年収の人を見つけることができないと想定され、人との繋がりが持てなくなり、満足度が低下しているのではないかと思われます。
限界効用逓減の法則
ある程度の年収から満足度が頭打ちになるのは「限界効用逓減の法則(げんかいこうようていげんのほうそく)」が理由だと言われています。
限界効用逓減の法則とは、消費財を消費すれば消費するだけ、満足の総量は増えても消費財1つあたりの満足度は徐々に減少していくという考え方のことです。
例えば、ドーナツが好きな人がドーナツを1個食べる時は、とても美味しく感じますが、それが10個となると、1個目を食べた時に感じた満足度は感じられなくなります。
年収が高い人は、本来であれば嬉しいはずの昇給や臨時収入に対して「幸せ」と感じることは少ないと言われています。
そして、経済学者のダニエル・カーネマン氏の調査によると、アメリカでは「最も幸福度が高い年収は7万5000ドル」となっています。
今は円の価値が下がっているので、1ドルを135円で計算すると1000万を超えてしまうのですが、110円で計算すると825万となります。
そのため、年収が800万を超えると満足度は薄れていくとされています。
年収800万以上の人は、お金や余裕のある生活に慣れてしまい、幸せのハードルが高くなり求めているほどの満足感を得られていないのではないかと思います。
また、年収が高くなるにつれて労働時間だけでなく、責任の重みも増えて、心に負荷がかかり、ストレスを貯めることで満足度が低減してしまうのかもしれません。
幸せになるためには?
最近では『ウェルビーイング』という言葉が流行っています。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念のことで、「幸福」と同義で使われています。
幸福を研究している人もいて、『幸福学』という学問があります。
幸福学の研究者である前野 隆司さんは、以下の4つの因子が幸せになるために重要と提唱しています。
①「やってみよう」因子(自己実現と成長の因子)
②「ありがとう」因子(つながりと感謝の因子)
③「なんとかなる」因子(前向きと楽観の因子)
④「ありのままに」因子(独立と自分らしさの因子)
「やってみよう」因子(自己実現と成長の因子)とは、夢や目標ややりがいを持って、「本当になりたい自分」をめざして成長していくことで、この時に幸せを感じるということです。
「ありがとう」因子(つながりと感謝の因子)は、色々な人と繋がりを持ち、人を喜ばせること、人に対して親切に接することや感謝することが幸せをもたらすということです。
「なんとかなる」因子(前向きと楽観の因子)は、いつも前向きで「自分のいいところも悪いところも受け入れる」という自己受容ができており、「どんなことがあっても何とかなるだろう」と感じる楽観的な人は、幸せになりやすいということです。
「ありのままに」因子(独立と自分らしさの因子)は、人目を気にせず、自分らしく生きていける人は、そうでない人と比べて幸福感を覚えやすい傾向があるとのことです。
前野さんはVoicyという音声配信のプラットフォームで、奥様のまどかさんと一緒に『幸福学TIPS』という、幸せについて考えるヒントを解説しています。
この配信を聞くだけで、お二人が本当に幸せなんだろうなということを感じることができ、心がほっこりさせられます。
⬇️前野ご夫妻の幸福学の音声配信はコチラ
お金は、何かを成し遂げるための手段でしかありません。
自分がどういう状態の時に幸せと感じるかは、自分の中に答えがあります。
それに気付くには、自分という人間を知ることが大切だと思います。
日々、何かに追われて生活しているだけでは、あっという間に時間だけが過ぎていってしまうので、どこかで時間を作って、自分と対話することが幸せになるための近道ではないかと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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