ギターと孤独と蒼い惑星/結束バンドのコード進行考察
はい、どうもミックナイスです。
けいおん、バンドリなどアニメやマンガ文化から楽器を始める方も一定数おります。
かくいう自分もBECKや少し古いんですがマガジンのDesperadoを読んだりしておりました。
この間、私の生徒の何人からか『ぼっちざろっく』の話を聞き、今のバンドもののアニメの楽曲を考察する意味でもコードを取りnoteに残したいと思います。
ちなみにアニメはまだ見れておりません…
早速コード進行を見ていきましょう。
ギターと孤独と蒼い惑星 Key A
Intro
F#m E - A E - F#m E - A E
F#m E - A E - D - E - F#m -%
Aメロ
II:D - % - % - %
F#m - % - % - F#m E:II
Bメロ
DM7 - C#7 - F#m - A
DM7 - C#7 - F#m -%
DM7 - E6 - F#m - A
DM7 - % - E6 - C#7
サビ
DM7 - E - F#m - A
DM7 - C#7 - F#m - Em A
DM7 - E - C#m Fdim - F#m
DM7 - E - F#m - %
DM7 - E
Dメロ
D - E - C#m - F#m
D - E - A - A/G
D - E - C#m - F#m
D - % - D/E - E
E - F
Key F#mと書いた方がしっくりくる方が多いと思いますが今回はKey Aで説明していきます。
全体を見ていくとⅥm始まりかⅣ始まりの構成になっています。
上に書いていないところでInterはIntroと同じになっていてDメロ後は半音転調してサビとアウトロ(Introと同じ)が続くようになっています。
IntroやAメロはロックらしくシンプルなコード進行ですね。
特にイントロはコードの機能というよりシンコペーションを使ったぶっ込み感を前に出したものになっています。
Bメロでは前回の夜空ノムコウでも出てきた436系の進行です。
今回は4361の形式ですね。
Bメロの面白いところは4小節毎に微妙にコードが違うところです。
1段目の4小節は4361、2段目の4小節は4366、3段目の4小節は4561、4段目の4小節は4453となっています。
4段目の4小節はサビに向かうための前段階なので置いておいて、1〜3段目に関しては考察ポイントがあるのでまとめていきます。
1〜3段目の各小節をファンクションで見てみると。
SD - D - T - T
という風になります。
ポイントとして3小節目のTをⅠとして考えた時のDはⅤになり、TをⅥと考えた時のDはⅢになるという事です。
もう少し噛み砕いて話すと…
T(トニック)=Ⅰ
Ⅰの代理ファンクションとしてⅥmを使うことが出来る。
Ⅰに対してのD(ドミナント)はⅤ7になる。
Ⅵmに対してのD(ドミナント)はⅢ7になる。
1、2段目は3小節目のTをⅥmと想定してのD(Ⅲ7)を置き、3段目は3小節目のTをⅠと想定してのD(Ⅴ7)を置いた(実際はⅤ6になっているけども機能はD)
3段目の3小節目がⅥmなのにⅠのDを置いて良いのか?という声も上がりそうですが、ファンクションが揃っているなら調和しやすいです。
もちろんこのファンクションに対してどのコードを当てるかはメロディとの兼ね合いが基本なので、コードだけ独立して先に作ることはまずないんですけどね笑
ただこの機能を理解しておくと451系の進行の正体は見抜きやすくなるので損はありません。
最初からマイナーKeyとして見ていたら、もっと簡単に理解できるかもしれませんが笑
サビもⅣ始まりでⅥmにどういうルートで辿り着くのか考え方でいけますね。
サビの最初の4小節はDの想定をⅠに対してのD(Ⅴ)にして3小節目のTをⅥmにしている組み合わせ。
2段目の4小節はDの想定をⅥmに対してのD(Ⅲ7)にして3小節目のTをⅥmにしています。ちなみに4小節目は3段目の1小節目のⅣへ向かうⅡⅤです。
3段目の4小節はDの想定をⅠに対してのD(V)にして3小節目はT代理のⅢmにしてパッシングdimも足して4小節目のⅥmに繋げています。
4段目の4小節はDの想定をⅠに対してのD(Ⅴ)にして3小節目のTをⅥmにしている組み合わせ。
Bメロ同様にサビも毎回少しコードを変えているところを見ると細かいこだわりを感じます。
米津玄師のLemonのサビでも同じものを感じた記憶が…
DメロはSD始まりのⅠに着地することを前提としたD(Ⅴ)を置いて3.4小節目を変えているパターンですね。
各3.4小節パターンを見ていくと
1段目はⅢ→ⅥというTの代理ファンクションの王道パターンですね。
2段目はⅠ→Ⅰ/♭Ⅶ(Ⅰ7の展開形)で次コードへのドミナントモーションを促しています。
3段目は1段目と同じ。
4段目は次の展開に備えてSDとDしか使わないことで次のセクションへの期待感を溜めているような進行です。
Dメロ後から転調するので、その準備としてのDを長くとっている形ですね。
noteを更新する毎に文字数が多くなっている疑惑が…笑
今回はこれで終わります。
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また次回も宜しくお願い致します。