用語について

はい、どうもミックナイスです。
突然始めた、このnoteのコンセプトはコード進行の考察ということでポピュラー理論やコード理論、音楽用語をある程度分かっている程で書いています。

ここまで6曲の考察をしましたが、感覚的にご覧になられている方も、用語を調べながらご覧になられている方もいらっしゃると思いますので、ここでは基礎的なコード理論の用語を解説していきたいと思います。


①イタリア語読みと英語読みと全音半音

まずはこの図をご覧ください。


ド→C
ド#orレ♭→C#orD♭
レ→D
レ#orミ♭→D#orE♭
ミ→E
ファ→F
ファ#orソ♭→F#orG♭
ソ→G
ソ#orラ♭→G#orA♭
ラ→A
ラ#orシ♭→A#orB♭
シ→B

に変換をします。
ドレミ〜はイタリア語読みですが、ポピュラー音楽では英語読みで覚えた方が色々と考えやすくなるので、まずはイタリア語読みを英語読みに変換しましょう。


次に全音(1音)の距離感と半音の距離感の理解。
例えばC(ド)とD(レ)の間にはC#orD♭(ド#orレ♭)があるのでCとDの距離感は全音(1音)になります。
これがCからC#orD♭の距離感だと半音になります。
E(ミ)からF(ファ)のような間に#、♭がないものは半音になります(EからFの距離感)

ではここで↑の図を見ながら次の問題を考えてみましょう。

問1、Fの1音下の音はなんでしょう?

問2、A♭の1音半上の音はなんでしょう?

問3、Bの2音半上の音はなんでしょう?



…さあ、答えは分かりましたか?答えは以下の通りです。


問1の答え
E♭

問2の答え
B

問3の答え
E

という結果でしたが、皆さんの正解率はどうでしたか?

○音『上』や『下』の考え方や『2』音上などの数字の距離感の予想がキーポイントになっています。
間違われた方は答え通りになるように↑の図を見ながら確認してみてください。

ちなみにギターの指板で考える時は1フレット先は半音上、2フレット前は全音下になります。


②メジャースケール(長音階)
例えばCの音から全(音)全(音)半(音)全(音)全(音)全(音)半(音)で進むとCDEFGABCの並びになります。
いわゆるドレミファソラシドです。(1つ目と8つ目の音は同じなので8つ目は以後書きません)
この音階のことをメジャースケール(長音階)と呼びます。
これは白鍵と黒鍵を合わせた12音全ての音からの全全半全全全半を最終的には覚える必要があります。

どの音から始めたのかがKey(調)になります。

12Keyのメジャースケールは以下の通りです。

Key C
C D E F G A B

Key C#(D♭)
C#(D♭) D#(E♭) F F#(G♭) G#(A♭) A#(B♭) C

Key D
D E F#(G♭) G A B C#(D♭)

Key D#(E♭)
D#(E♭) F G G#(A♭) A#(B♭) C D

Key E
E F#(G♭) G#(A♭) A B C#(D♭) D#(E♭)

Key F
F G A A#(B♭) C D E

Key F#(G♭)
F#(G♭) G#(A♭) A#(B♭) B C#(D♭) D#(E♭) E

Key G
G A B C D E F#(G♭)

Key G#(A♭)
G# A# C C#(D♭) D#(E♭) F G

Key A
A B C#(D♭) D E F#(G♭) G#(A♭)

Key A#(B♭)
A#(B♭) C D D#(E♭) F G A

Key B
B C#(D♭) D#(E♭) E F#(G♭) G#(A♭) A#(B♭)

…というようになっています。

丸暗記だと大変だと思いますので考察記事の楽曲のKeyと照らし合わせて徐々に覚えて頂けたら幸いです。


③ダイアトニックコード
ここでは例としてKey Cのメジャースケールを使って説明します。
ここでのキーワードは1コ跨ぎです。
C D E F G A B
メジャースケールの音を一つ軸として選んで、その音から1コ跨ぎ先の音、更にそこからまた1コ跨ぎ先の音を重ねて出すとコードになります。
Cを軸とした場合、1コ跨ぎ先(Dを跨いだ先)の音はEになります。更にEから1コ跨ぎ先(Fを跨いだ先)の音はGになります。
このCEGを同時にならすとCメジャーコードになります。
ではこれをD軸で見た場合、DFAになりコードはD…メジャーにはなりません。
C軸の時のEの距離は2音先、D軸の時のFの距離は1音半先となるので半音少ない計算になります。
この場合の距離感(1音半先)をマイナー3rd(3度)と呼びDのコードはDmになります。
C軸の時のように最初の1コ跨ぎが2音先の場合はメジャー3rd(3度)と呼びます。

先ほどからC軸やD軸と読んでいる『軸』と言っているものをルート(1度)と呼び、メジャー3rd、マイナー3rdからの1コ跨ぎの音を5th(5度)と呼びます。
ルートからメジャー3rdまでは2音、メジャー3rdから5thまでは1音半となり、ルートからマイナー3rdまでは1音半、マイナー3rdから5thまでは2音となります。

コードがメジャーでもマイナーでもルートから5thまでの距離は3音半になります。
これは全全半全全全半の半音を跨ぐ回数が1回だとこの法則が成り立ちます。
唯一、7番目の音(Key CならB)から始めた場合2つの半音を跨ぐので7番目のコードだけm(♭5)という表記になります。
以下はKey Cのダイアトニックコードです。 

C Dm Em F G Am Bm(♭5)

C、F、Gはメジャーコードですがメジャーは省略してアルファベット表記のみになります。


④ディグリーネーム
続いてはディグリーネームへの変換です。
ディグリーネームとはドラクエシリーズの数字にも使われたⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのようなローマ数字を各Keyのダイアトニックコードに当てはめていきます。

例)Key C 

C  Dm  Em  F  G  Am Bm(♭5)
Ⅰ Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm Ⅶm(♭5)

Keyが変わってもディグリーは変わりませんので、どこにmが付くのかや、メジャーはディグリーの何番目かみたいに覚えてしまっても大丈夫です。


すでにここまでで2500文字を超えてしまったので今回は一旦ここまでにします。

まだ説明不足のこともあるんですが、それは追々記事にしていきますので宜しくお願い致します。

今回はここまで。

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