未来からの案内人
コロナ騒動が起こるまでの10年間で、
育ちの良いお弟子ちゃんは
無事一級建築士の試験に合格し、
家業を継ぐ為にNoris のもとを卒業した。
それを機にNoris が建築事務所を移転したので、
偶然会うこともなくなってしまった。
その頃、私は人生で一番脂がのっていた時期だったから1日も休まず働いた。
お陰で売り上げも鰻上り、免疫空間にかかったお金はあっという間に返済完了。
だから、Norisのことを思い出す余裕もなかったんだ。
いつだったろう、何かの用事で連絡して何年振りかに会うことになった。
「何してたの?
こんなに長い間。
連絡もなしに、、、
生きてたんだ」
私は冗談のつもりだったんだ。
「あのね。
実はね、
三途の川に行ってきたんだ」
「一体、どういうこと?」
それから、Noris の不思議だか何となく信じることができる、あの世からのメッセージを興味深く聴くことになる。
ウィルスが到来する数年前のことだった。
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