学校教育にIT業界ができること(前編)
はじめに
個人的に教育分野に関心を持っていることをこちらの記事に書いてみた。教育については世間一般的にも関心が高いことだと思っており、何人かの方に反応も頂いたので、このテーマについてもう少し掘り下げてみたい。
教育というテーマは広いが、私が特に関心があるのが、通信教育・ITを使って地方や田舎での教育をより楽しくするということだ。地方移住する際に、もし子供がいたら教育面は心配事として大きいと妻とも話している。
いわゆる学校のICT化というテーマでは、文科省が学校でのIT活用を推進しているが、あまり目的や狙いが明確ではないようにも感じている。この記事では、私が調べたり聞いた事例から、IT活用がどう学校教育を楽しくできそうかを考えてみた。
1) GIGAスクール構想
ひとまず GIGAスクール構想についてだが、公式資料を読む限りは、生徒1人1台の端末、そのための利用環境整備をすることが全体の枠組みのようだ。
端末とインターネットがあれば検索もできるようになり、生徒1人1人の学習の幅が広がる、というようなメリットは狙いの一つだろう。
一方、こうした端末や環境の整備を学校の先生に丸投げできるとは政府を思っておらず、サポートをするICT支援員という制度を設けている。予算は各教育委員会がもち、4校に1名の割合での支援員の配置を目指している。
ただし、これも大方の予想通りで目標人数には足りておらず、副業などの多様な関わり方を認めた方が良いという方もいらっしゃる。(至極真っ当な意見だ)
2)ICTの活用例
ここまでは政策サイドの動きだが、実際の学校が何に困っており、それをどうすると教育が良くなるのか、という視点で現場サイドを見てみる。
①町田市のケース
たまたま見つけたケースだが、東京都町田市(小中学校62校)では、民間企業にICT総合支援を委託している。
1人1台PCを使ったりしているが、先生がICT支援員に求めていることで、2番目と4番目にある校務の効率化やアプリやツールの利用支援を求めている。
この会社のインタビュー記事にもあるが、ICTを使うメリットには、先生の教務を効率化して時間を浮かせることで、子供に使える時間を増やせることがあげられている。
ちょっと長くなったので、後編に続く。
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