【ビジネス】ブルーオーシャン戦略:プレーヤーが少ない市場を狙う
こんにちは。
かなり前になってしまいますが、「ブルーオーシャン戦略」というビジネス書籍がベストセラーとなり、この考え方が広まりました。
今回はブルーオーシャン戦略について考えてみたいと思います。
ブルーオーシャン戦略とは
ブルーオーシャン戦略とは、「競争のない未開拓市場である競合相手のいない領域を切り開くこと」とあります。
このためには、まだない新規商品サービスを開発する、またはすでにある既存商品を販売する地域を変えて販売することが基本だと思います。
もちろん新規商品を新規エリアで販売することもブルーオーシャン戦略といえますが、難易度が急激に増加します。
市場が形成されてから参入するとパイの奪い合いになるため、いずれは価格競争に巻き込まれ、消費者は嬉しいけどビジネスサイドからするとジリ貧になる…ということですね。
市場原理に基づくとどうなるの
ブルーオーシャン戦略を用いて、その分野でナンバー1になれたとしましょう。この後待っているのは、「ブルー→レッド化が進んでいく」という状態です。タイトルに”市場原理”という言葉を使ったのは、本当にその分野の商品サービスが必要とされているなら、必ず競合が現れるからです。
少しずつレッド化が進むわけですね。ただ、ナンバー1になれているならば、そのブランドを活かしてスムーズにビジネスを進めることができる可能性が高いです。
ですが、うかうかしていると競合に追いつかれ追い抜かれてしまう。ですから、ずっと走り続ける必要がありますね。
No2以降が自社より大手であればあるほどなおさらです。資本力をもってすれば、事業は有利に進められます。この視点で見れば、ブルーオーシャン戦略でターゲットとする市場を、比較的小さい(大手が興味を持たない)レベルにすることが得策かもしれません。
このような視点は、うまくいったときに他社(まだ見えてなくても)はどんな会社なのか、どう手を打ってくるのかをイメージしなければなりません。難易度は高いですが。
具体的事例
最近流行っているもの…例えばタピオカドリンク店でしょうか。本場台湾ではごくごく当たり前にあるものかもしれません。
これが日本で流行りだしたのは、なぜなのでしょう? 美味しいからなのか、健康ではないか…笑、インスタ映えなのか、とにかく「並んでまでほしい!」という心理を引き出せる魅力を出せたのは事実です。
ブルーオーシャン戦略視点で見ると、結果的にレッドオーシャンにはなりましたが、「タピオカドリンク業界」全体で話題性があり、市場全体でのマーケティング効果があったのではないかなと思います。
この視点では、レッドオーシャンが必ずしも悪いことではないとわかります。
他には、"開業ブーム"に見えてしまうのですが、整骨院やマッサージがそうではないかなと思います。他には、コンビニや、健康ブームにのるスポーツジムもそうでしょう。
これらは、ほとんどの人が必要と感じるもので、地域ごとにその存在が必要なものですね。
独占する手法
このようにビジネス視点で考えていくと、いかにしてそれらを独占する"権利"を持つかということの重要性が見えてきます。
もともと独占禁止法という法律があるくらいなので、独占して市場価格を1社がコントロールすることを資本主義社会はよしとしていません。
ですが、特許で権利をおさえる、ターゲット市場での販売権をおさえる、ビジネスに必要な(数少ない)許可をおさえるなどがあると、有利にビジネスを進められます。
身近な趣味でも
個人的にウェイクボードというマリンスポーツが大好きです。専用のボートまで所有していました。
ウェイクボードをしている理由は、純粋に楽しいというのが大きいのですが、ここでは別の視点でウェイクボードを選択した理由について記載します。その視点とは"自分ブランド"です。
ウェイクボードをはじめたのは20代だったのですが、まだ世間に知られていない時期でした。もちろん、初めはウェイクボードそのものの魅力にハマりました。
当時からサラリーマンで、家と会社の往復メインの自分としては、”3つ目のコミュニティ”として活用できると考えました。
いろんな知人と出会ったり、(大きい声ではいいにくいですが)異性と楽しんだり、そして自分自身がリフレッシュでき楽しめることです。
スノーボードも流行っており、みんなやっていました。ところが、ウェイクボードやっている人はいないんです。そう、ブルーオーシャンです。
「何それ?」「どこでできるの?」
すぐにこのような回答が来るので、「もう自分のボートも買ってしまえ」と思い、環境までつくってしまいました。
正直1000万円の高級車に乗るなら、車は500万円、ボート500万円を所有した方がよいです。というもの、クルマはレッドオーシャン、ボートはブルーオーシャンだからです。これは"自分ブランド"の観点においてです。
例えば(あくまで例えば)、女性に「○○でドライブいこうよ」と声かけるより、「ボートあるんでウェイクボードにいこうよ」という方が、OKもらえる確率は格段に上がります。間違いないです。データあります笑。
ですから、個人においても人とは一味異なる尖った部分を持つとよいと思います。ウェイクボードとボート所有で、知り得た知人の価値の大きさは計り知れません。
まとめ
ブルーオーシャンを狙って、その分野における第一人者や第一号になることで、世界が違って見えます。
ビジネスでは、"独占する方法"を意識して、行動すること。
趣味の世界などにおいては、その分野のNo1でなくても、「周囲の人から見たらNo1」であれば十分です。
そのためには、軸の設定の仕方とスピード感、何よりリスクを恐れない力が必要と思います。