アダルトチルドレンが陥りがちなこと。
15年前の私に教えてあげたかった…
今回のテーマは「アダルトチルドレン」について、時間も資金も労力も多大に投じた私の失敗談と、そこからの気づきについてシェアさせて頂こうと思います。
早速ですが、アダルトチルドレンという言葉を聞かれたことはありますか。
元々は「アルコール依存の親の元で育った人」という意味合いが強かったようですが、最近では「親の過干渉や過保護などで正当な愛情を受けることができなかったため、社会生活を送ることに困難をきたしている人」という意味合いも含まれているようです。
私の場合、心理カウンセラーの先生に「アダルトチルドレンですね」と言われたことで初めてこの言葉を知りました。そこから10年以上カウンセリングを受け続けたのですが、どうにもこうにも苦しみからは逃れることができませんでした。
逆に苦しみが深くなった状態でやめてしまいました。これは先生がダメだということではなくそこまでして私には断固として「知りたくないもの」があったからなんだということが今ならわかるのです。
華やかな笑顔と場の空気を明るくするパワー
アダルトチルドレンって内容を聞くと暗いイメージがあると思われるかもしれませんが、実はその真逆の印象を持たれることが多いのです。ちなみに当時の私が周りの人によく言われていたことは
▶ミチヨちゃんが来ると場の空気が明るくなる。
▶いつも笑顔で楽しそうだね。
▶︎悩みなんてないでしょう?
▶前向きで向上心があって素敵ね。
▶ミチヨちゃんと話すと悩み事も吹き飛ぶわ!
とにかく外見へのこだわりが強く、10㎝以上のヒールを履いてオシャレに気を使い、こっそりエステに通いまくり、とにかく笑顔。いつも友達と一緒に楽しく人生を謳歌している…
それほどまでに私は徹底して明るく楽しい人だったのです。写真は全部同じ笑顔。まるでスタンプを押したかのようでした。
そう。私は常に完璧でなければならなかったのです。どのくらいに完璧でなければならなかったのかと言いますと、後に私の本当の感情が出きた時に驚いたのですが「完璧でなければ殺される」という、まるで毎日脅迫されているかのような心境で生きていたのです。
だから、誰かに一言
「ちょっと太った?」
と言われると人生を全否定されたかのような気持ちというか、大げさではなく「死に値する」というほどの気持ちになり、太いからだめなんだとまたエステに大金を投じ、服やブランド物を買いあさるという…
最悪なのは、前髪を短くした時。
「長い時の方が似合ってた」という一言。
冗談ではなく斧で心臓を薪割りされたかのような苦しみだった事を覚えています。
だって前髪はすぐに伸びないから。
この苦しみ、誰か分かってくれる人いるかしら?
「そんな事どーでもいいわ」もちろん今の私もそう思うのですが、当時の私は本当に本当に真剣に命懸けだったんです。
…とにかく苦しかった。だけど必死すぎて苦しいということさえも自覚できていなかったようにも思います。満面の笑みで人と関わり、家に帰ると怒りが大爆発するのです。そしてそれは例えようのない激烈な怒りでした。
とにかくその状態から逃れるため、いや、美しくあらねばならなかったため、手あたり次第何でも試しました。当時の最新と言われる美容法は全て試したと言っても過言ではないほど。その上ボディーワーク・レイキ・アロマ・邪気祓い・霊視・占い…とにかく完璧な美しさでなければ殺されてしまうという根底にある焦燥感に突き動かされていたのでしょう。半端ない行動力で日本全国駆け巡る日々を送りました。
だけど結論から言いますと、行動すればするほど苦しみの沼の底へと沈んでいったのです。そして沈んだその沼は「底なし沼」でした。
そして私は日に日に暗くなっていき、ある日とうとうどうやって笑っていいのかさえも分からなくなってしまったのです。友達とも疎遠になり、最終的にはソファーの左の片隅のくぼみが私の居場所となりました。いや、そこも居場所ではなかった…この世のどこにも私の居場所がなくなってしまったのです。
なぜこのようなことになってしまったのか…
もし今のあなたがかつての私のような要素を少しでも持っていらっしゃるのならば、知っているのと知らないのとでは全く違うと思いますので、ここからの内容を参考にして頂ければと思います。
的外れな美の追求。
どうしてこんなことになってしまったのか…
今ならわかります。
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