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利用者さんが自分で食べられるようになった奇跡

特別養護老人ホームでは、
最初は自分で食べられるけど、
だんだん衰えてゆくと、
食事介助なしで食べられなくなって
しまう人が多くいます。

中には重度の要介護4-5の状態で、
入所される方も多いです。
その場合は最初から食事介助が
必要になられる方も多くいます。

今回登場の利用者さんも、
かなり介助が必要な状態で入って来ました。

食事はソフト食。
食べる際は食事介助でした。

奇声を発して常時しゃべっているので、
認知症が入ってない利用者さんと、
喧嘩になってしまう事もしばしば。

しかし、職員は認知症の症状だから、
仕方ない事と割り切っています。

最初の頃は、わけの分からない事を
しゃべっていましたが、
ちゃんと、言葉を理解する能力は、
あるようです。

職員たちが丁寧に接して、
フレンドリーなスキンシップをしていたら、
だんだんその利用者さんが、
普通の言葉を発するようになったのです。

更に、食事まずいと最初は言ってたのに、
最近は、おいしい、おいしいと、
食事介助なしで、スプーンで食べられる。
これは、凄い事もあるものだと、感じました。

やはり、利用者さんに対する思いやりで、
症状が好転するという奇跡もあるものだと、
わたしも、嬉しく思いました。

だから、究極のサービス業と思います。
醍醐味ですね。介護の世界は。

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