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映画レビュー『インサイド・ヘッド』

自己表現4本目。

最近機種変をしまして、5G対応のスマホに買い替えたんですが、
これをきっかけにプランの見直しをしてみました!

するとDisney+が1年間無料になるというので
さっそく申し込みたのですが…

このサービス、かなりいい!

ディズニー映画ができるまでのプロダクションノートやら、
プロモーションや番組のメイキングやら
舞台経験者の私にはテンション上がりまくりなコンテンツもあり…。


小さい頃からディズニーのコンテンツには慣れ親しんでいたし、
(ピーターパンにいたっては台詞を暗唱できていたらしい…)
ディズニー映画には大人になったからこそ気付く発見がありますよね。


そんなわけで本日紹介したいのが「インサイド・ヘッド」!


公開当時は少女漫画の「脳内ポイズンベリー」のパクリでは?とわりとまじで物議を醸した作品ですがこの騒動はどうなったのでしょう?

こういうのって割といたちごっこだし、ジャングル大帝もライオンキングと揉めてましたしね。


物語の主人公は「ライリー」という女の子、の頭の中で彼女の感情を司る5人の「感情」。

「ヨロコビ(Joy)」:
真ん中の黄色いワンピースの女の子。
ライリーの幸せを願っているポジティブな女の子(の姿をしている)。
感情のリーダー的ポジション。


「カナシミ(Sadness)」:
一番右の青いメガネの子。
いつもネガティブ思考で自信がなさそう。
彼女が絡むと必ずトラブルが発生するため4人からはやや煙たがられがち。


「イカリ(Angry)」:
一番左の赤い顔の男性。
ライリーが追い詰められたり恐怖を感じたとき、
怒ることでラリーを守っている。
名前の通り短気で起こりっぽい。


「ムカムカ(Disgust)」:
緑色の女の子。
ライリーがイライラしたとき、
嫌な出来事を回避するためにイヤミを言ったり
おしゃれをサポートしたりしています。


「ビビリ(Fear)」
紫の細身の青年(風の感情)。
ライリーが危険な目に遭わないように回避する役目。
常に怯えていて意志決定を躊躇う。


物語のなかでは、ライリーが成長する中で遭遇するさまざまな出来事が水晶玉のようになって感情のもとに運ばれます。


その中でも「特別な体験」がライリーの性格、つまりは「性格の島」を形作っていくという設定があり、
ライリーには「ホッケーの島」「おふざけの島」「友情の島」「正直の島」「家族の島」の5つがあります。

ライリーが成長していくなかで友達を作ったり、ジョークを覚えたり、ホッケーを上達させる様子が「島」にたとえらているのです。

脳科学とイマジネーションを組み合わせた演出になっていてディズニーらしく、とても粋です。

この作品の監督を務めたピート・ドクターは自分の娘が成長するにつれ自分に口を聞かなくなったり、冷たい態度を取ったりすることに純粋な疑問と興味を覚えたんだとか。

そういう経験がきっかけとなってこの物語を思い付いたのだから脱帽ですよね。
私は子供がいないので想像でしかありませんが、年頃の自分の娘が口を聞いてくれないとなると、
世のお父さんは当然へこむわけで。

その経験から物語を生み出せることに尊敬を隠せない…。


この話はライリーの成長とそれに伴う感情の変化が軸になっていました。
感情たちもライリーの心境の変化は初めての経験だから
戸惑ってあたふたしてしまう。

それは今まで抱いていたものとは違う感情が湧き出ることに戸惑っているライリー自身の動揺を表してもいるのかな、と。


ライリーはミネソタからロサンゼルスに引っ越しをしたこともあり、
友達ができず、ホッケーもうまくプレーできなくなってしまいます。

ミネソタの友人とも些細なきっかけで電話越しで喧嘩をしてしまいます。


ライリーも感情のみんなもドタバタ。
そんなときにヨロコビが問題解決に必要だと気付いたのは今まで煙たがっていた「カナシミ」の存在でした。


「カナシミ」という感情。なんなんだろうな、と考えます。

20代も折り返しを過ぎてなお「悲哀」の感情なんて
なければいいのにな、と思ってしまいます。

「カナシミ」以外の4人の感情もそう思っているから彼女をできるだけ喜びの記憶から遠ざけようとしています。


けれど、カナシミはライリーのことを実は一番よくわかっていました。

彼女はネガティブ思考で常に脱力していますが、そう振る舞うことによってその場の状況を冷静に見ていたからです。


「辛い現実」に向けられた「悲しみ」に蓋をするのではなく向き合い、寄り添うことで人間として多くの成長ができることを感情たちも学んでいきます。


あれこれ割愛しますが、
最後にはライリーも厳しい境遇を乗り越え、悲しみを受け入れていきます。

思い出の水晶はいろんな色が混ざった今までで一番きれいなものになっています。

それは「喧嘩をする経験を経て仲良くなる」「失敗を通して成長する」といったひとつの出来事に多くの感情が混ざり合っていることを学んだということなのでしょう。

性格の島も豊かでより大きなものになっています。

全ての感情に意味があり、うまく付き合っていくことが大事なのだ、というメッセージだったのかな。
観終わってそんなことを考えました。


ピクサーの映画は子供向けに思えるのですが、
意外とレビューしようとするととっ散らかるもんですね。


読みづらいかなとは思いますがそこはご愛敬で!

それでは!


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