書籍レビュー『NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX』
自己表現3日目。
元来仕事というのは「正解」がないものだと思って生きてきた私には、あんまりビジネス本を読む習慣がなかった。
本を読むときは「正解」を学ぶ時か、違う人の人生を覗いてみたくなった時だけ。
けれどNETFLIXは別だ。
もともとテレビ局でドラマを撮るのが夢だった私にとって
コンテンツを扱う企業(しかもものすごい勢いでテレビの影響力を上回っている。)の裏話はそそられた。
しかもこの本、創設者のリード・ヘイスティングスが自ら口を開いて応じた取材に基づいて執筆されている。
これはもう、読むしかない。
発売された次の日、財布には2,500円しかなかったがこの本を衝動買いした。
(その日1駅分歩く羽目になったのは内緒の話だ。)
この本をざっくり一言でまとめるとしたら
「逆転の発想がNETFLIXを世界的企業に成長させた。」
という表現に尽きるかなと思う。
インパクトが強いものはこの3つ。
「好きな服装で自由に出社していい」
「経費承認という概念はいらない」
「休暇を好きなだけ取っていい」
ほんとかよ?と思ってしまうことだろう。
しかしこの黄金のマネジメントには大きな落とし穴がある。
仕事に支障が出るほど休みを取ったり、
経費で旅行に行ったりしているのがバレたら即、クビ。
酌量の余地も、釈明の時間も与えられない。
自由の裏側にひっそりと佇む「責任」という魔物。
その魔物は常に可視化されないがゆえに、かえって社員に「緊張感」を与えている。
緊張感は仕事への誇りに、そして社員を信頼しているというリードの期待の裏返しになる。
成果を出すためのリソースはすべて揃っている
だから会社が望む成果を出せなければクビ
これがNETFLIXの真髄であり、
レンタルビデオサービスを行う一地元企業を巨大企業にまで成長させたウルトラCだったわけだ。
そんなビジネスの極地にまで登り詰めたトップオブトップであるはずのリードは、あろうことか自ら批判を受けることを厭わず、むしろ歓迎するという謙虚な姿勢を貫いている。
「私が会社の利益を損ねていると思ったら遠慮せず言ってくれ、私は批判を歓迎する。」
世界的大企業のCEOがこんなこと、普通言えるだろうか?
リードはこの姿勢を社員全員に要求しているし、
その実現のために数多くの評価スタイルを確立してもいる。
(詳しくは本読んでください。(笑))
既存のルールを取り払い、非常識なまでに自由を認めることによって仕事のパフォーマンスを極限まで上げる。
この逆転の発想はこれからの会社運営にも大きく影響を与えることだろう。
NETFLIXはコンテンツ業界の「メジャーリーグ」であり、著しい欠点のある飛び抜けた天才よりも走攻守全てに秀でた秀才を求める。
それはさながらNETFLIXが自由を享受するに相応しい者をのみ評価し伸ばすフィールドだということなのだろう。実に魅力的。
いやあ書いててレビューって難しいなと思いました。
本のレビュー初めてだからなに書いていいのかわからんし(笑)
これ読んでじゃあ本買ってみるかってなる人がどれだけいるかわかんないけど、
ゆくゆくは人を惹き付けるレビューも書けたらいいなと思いながら今日はこれで締めます。
それではー。
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