9/19
毎日が蒸し暑い。
池尻大橋に気になっていたお店があったので、ついでに少し付近をぶらついてみる。
目黒川がそばにあって、少し歩けばスタバの巨大ロースタリーテーマパークがすぐ目の前だ。でも池尻大橋の側は、集合住宅とか古い家々、小さな個人店が集まっていてそれなりに生活感がある。
しばらく歩いてからお店の方に向かっていると、急に竪穴住居みたいな小屋が現れた。
レプリカ竪穴住居だ。
公園の入り口には、かつてのこの辺り(東山貝塚と名付けられている)を想像して描かれたであろう「復元図」がある。
縮尺の粗さ、噴煙をあげる活火山、狩りをする人々などなど、多分にファンタジックなイラストという趣きがあって、なんだか楽しそうだ。
しかしこの復元図を見てみると、集落のすぐそばに海のようなものが存在しているかのように見える。どういうことなのか…と調べてみると、縄文時代当時は東山地区の低地が入江となっており、海水がこのすぐそばまで入り込んでいたとのこと。なのでこの貝塚遺跡では、猪などの動物の骨から、魚や貝殻など様々な生物の跡が確認できるのだという。たしかにこの付近を散歩してみると、池尻大橋駅の側から目黒駅および目黒川の方向へはかなりの勾配がある。
さて気になっていたお店「Drip」は、やや薄暗い暖色の照明が心地よく、とても過ごしやすい空間だった。湿度の高い屋外から逃げ込んだ店内で、胡椒の散りばめられたライムの飾られたコールドブリュートニックをたのむ。独特の苦味を伴う飲み心地は、晩夏にしか感じ得ない爽快感だ。