小松未歩さんの『傷あとをたどれば』でたどっているのは…
令和になっても小松未歩さんの曲について語っている私は、記憶をたどりながら書いています。
さて、今回は1stアルバムの4曲目『傷あとをたどれば』を扱います。
実は今回に関しては私見解はシンプルです。この曲で私が思うのは、
傷あとじゃなくて、まだ生傷じゃない?
ということです。
冒頭から
ふらつき目の前がぼやけてきた 震えてる
なんて言ってるわけです。
かなり心配になる状態から始まり、その後も
まぼろし見てただけ 今頃 気付いた
優しくしないでね 涙になるから
と、現在進行系な痛みです。傷あとでなく、傷真っ只中な歌詞が並びます。
傷あとをたどっているというよりは、傷口にアルコールな感じです。
ただ、2番になると時間経過があるようで、傷あとな感じが出ます。
迷った遥かな日々も今では 懐かしい
ぼんやりしてたら 破った写真 さらった
風が吹いてた
と、生々しさが消えてます。
これは傷あとになったかな?と思ったら、最後にくるのはまたしても
まぼろし見てただけ 今頃 気付いた
優しくしないでね 涙になるから
1番に出てきた、生傷たどり。
これは不思議です。
結局傷あとになっても痛みは変わらない。時間が経っても心の痛みは消えない、ということなのでしょうか?
どちらにしろ厄介な傷を抱えてしまった、ということですね。
『傷あとをたどれば』という曲は、暗くなくむしろちょっと希望がさしてる感じがする雰囲気があって、個人的には、その傷治ると良いねと心から思え、こちらの方が癒やされるような独特な空気感があります。
気になる方は小松未歩さんの1stアルバムの『謎?』を聴いてみてください。
『傷あとをたどれば』の話はこれでおわりです。
次回は『輝ける星』です。