2023年度における「限界離島」高井神島での活動
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2024年、今年のnoteでの最初の記事は、ほぼ終わりつつある本年度の、高井神島における活動について、ご報告させていただきます。
ぼくは、2020年に上島町に来て以来、高井神島との関わりを深めてきました。高井神島のことについては、これまでにもこのnoteの記事で何度か書いてきています。高井神島は簡単に言えば、人口が急速に減少し、しかも住民がすべて高齢者となった、いわゆる「限界集落」ならぬ「限界離島」です。
前年度の2022年度に、特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊がハウジングアンドコミュニティ財団の助成を受けて、港に面した空き家だった家屋を「地域交流拠点」として整備しました。また同年度、愛媛県の助成を受けて、島根大学の作野教授、愛媛大学の渡邉准教授にご参加いただいて、この島のこれからを考えるセミナー/ワークショップを開催しました。
2023年度(令和5年度)にはまず、ディアゴスティーニジャパン発行の「週刊日本の島」93号(2023年11月7日発行)で6ページにわたって、高井神島の紹介記事を掲載していただきました。
2023年度に高井神島における活動で、ほぼ1年間をかけて実施してきた主な事業は、高井神島のポータルサイトの制作でした。これは日本離島センターの助成を受け、前年度につづき愛媛大学社会共創学環境デザイン学科の渡邉敬逸准教授とそのゼミ生にご協力いただきました。ありがとうございました。
助成金の申請作業が4月から5月にかけて。採択が決まりプロジェクトメンバーの顔合わせが6月でした。渡邉先生とゼミ生による取材、そして上島町側メンバーとの打ち合わせのための高井神島での宿泊が、8月、9月、11月にあり、その間に上島町側のメンバーも参加してオンラインで何度もミーティングを行い、2023年12月にはホームページが完成しました。ぼくの今年、2024年最初の、ゲストハウス運営以外の分野におけるまとまったデスクワークは、この事業の報告書作成でした。
このポータルサイトは、高井神島を総合的にご紹介できるようにデザインしました。観光目的で島に来ていただける方にはもちろん、高井神島を含めた瀬戸内の離島での移住を検討されている方が必要な情報も盛り込んでいます。問い合わせフォームも実装しています。
高井神島には、地域振興のために地区住民とその支援者によって運営されている宿泊施設「民宿なたおれの木」があります。今現在は、その管理者の体調がすぐれない日が多いので、不定期で宿泊者を受け付けています。これまで「民宿なたおれの木」の宿泊受付は電話のみですが、この新しいサイトに民宿の予約フォームも実装しました。ただ、今現在は、このサイトの実質的な管理者がぼくとなっており、ぼくは多くの時間、高井神島ではなく弓削島にいるため、「民宿なたおれの木」の宿泊の宿泊申し込みを受けても、宿泊可能か、すぐには判断できかねる状態にあります。そのため、まだこのポータルサイトを大々的に宣伝することができません。
次年度の2024年度には、高井神島において様々な活動を展開していきたいと考えています。今年度は、最低でも月に一回は高井神島で泊まるようにしてきました。もしこの島に、すこしでもご興味をもっていただければ、まずはできたばかりのポータルサイトを覗いていただき、そしてぜひ一度、現地をお訪ねください!
https://takaikamisima.org
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