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「壁画」を描いていただきます

宿をつくるならやっておきたいな、と思っていたことがいくつかありまして、そのうちのひとつが、外壁にシンボルとなるイラストを描く、ということです。「イラスト」という言葉を使うと軽くなりますが、言い換えるなら「壁画」です。

ぼく自身、ずっとアート、特に現代アートを好きだった、ということも、影響しています。どれだけアートが好きか、と言いますと、アートを研究したり「編集」したりできる仕事だからと、美術館のキュレーター(学芸員)を目指そうかと考えていた時期もありました。作品を制作する側ではなくて、「これは何だろう」と、言葉で説明しようとする側です。

「壁画」が1点あるだけで、その建物は非日常的なものに変わると思っていて、アートにはそのような力があると思っています。
たいていの普通の住居に、アートは描かれていませんが、住居を「ゲストを迎える施設」に変えるためには「壁画」が必要、と考えました。

アート作品だけでなく、アートを生み出す力を持ち、その専門家として生きることを選んだアーティストも、特別な存在です。
ぼくの「ゲストハウスみちしお」に「壁画」を描いていただけるのは、高知県を拠点に活動する画家の上村菜々子さんです。上島町に来ていただけるのは、一週間ほど後の今月15日から18日にかけて。この期間中、どなたでも現地で自由に制作の現場を見ていただけます。また、この制作期間のうち、16日が日曜日には、高知から「旅するうきよばなれ珈琲」による珈琲出店もあります。時間のある方はぜひ、お立ち寄りいただければ、と思っています。

もうすぐ、住居だった建物が、ようやくゲストハウスに変わります。

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