「かっこいい大人に出会えたミチシロカ」参加学生インタビュー(大東文化大学3年・古谷 諒将さん)
「ミチシロカ」のnote編集担当です。
北海道内で地域貢献・地域活性化に寄与する体験型教育プログラムとして2022年夏に初めて開催した「ミチシロカ」。
2024年夏には、「ミチシロカ in 北海道音更町」が開催されました。音更町での開催は2年ぶり。今夏のミチシロカは、関西大学のアントレプレナーシップ醸成プログラム「HACK-Academy」と連携したプログラムとしてフィールドワークを実施しました。
今回のnoteでは、今回の音更町でのフィールドワークに参加した学生の中から古谷 諒将さんのインタビューをお送りします。
古谷さんは、昨年ミチシロカに参加してくれたアルムナイからの紹介されて、自ら事務局に連絡してきてくれました。
「解像度が低い」とフィードバックを受けて自分たちの甘さを痛感
ーー音更町でのフィールドワークから少し時間が経ちましたが、どのような気持ちでいますか?
古谷さん:ミチシロカの経験は、本当に忘れられないものになりました。音更町でのフィールドワークは楽しくて、終わった後には”音更ロス”や“ミチシロカロス”を感じました。あのとき感じた充実感や、新しいことに挑戦したいという気持ちが今も続いています。いま大学3年生で就活を進めている今、自分の将来に対して改めて深く考えられる時間になっています。
ーーフィールドワークで楽しかったこと、逆に辛かったことなどありましたか?
古谷さん:移動日も含めて一週間、ずっと楽しかったなっていうのがまず前提にあって、その中でももうやっぱりなんかそのうまくいかない時とかに、みんなで話し合ったりとか、違う班の人と意見交換したり、だんだんこの自分たちがやりたいことが見えてくる時とかがすごくワクワクして。特に最終日の前日にかけては、自分たちがしたかったことを一気にまとめていくときが、身体的には辛かったですが、本当に楽しかったです。
ーー中間レビューのときからアイデアが一気に変わりましたよね。
古谷さん:はい、中間発表のときには、30代40代の女性をターゲットにした観光の企画を出していました。しかし中間発表では自分たちのアイデアに自信があったけれど、「なぜこれを自分たちが提案するのか」「解像度が低いのではないか」というフィードバックを受けて、自分たちの企画の甘さを痛感しました。正直、悔しい気持ちでいっぱいでしたが、その悔しさが逆に私たちの原動力になりました。
その夜、宿泊先の集団研修施設の外に出て、夜空に広がる星を見ながらぼんやりと考えていたとき、「本当に自分がやりたいことってなんだっけ」と改めて自分の原点に立ち戻って、防災服のアイデアが再びよみがえり、そこからは一気に気持ちが盛り上がりました。あの瞬間は特に印象的です。
ーーいままでの学生生活をしていて、誰かから意見を突っぱねられる経験などありましたか?
古谷さん:今まではほとんどありませんでした。これまで、友人たちと服のブランドを立ち上げて、パーカーなどを売っていた経験などはありましたが、ちゃんと言葉でフィードバックをいただたいのが初めてだったので、腑に落ちる感覚がありました。辛かったという感情は全くなくて、”色々と経験させてもらって感謝”という気持ちしかありませんでした。
「答えがない世界で、答えを出していかないといけない」
ーー印象に残っているエピソードはありますか?
中間発表後の2on1の面談で、(運営会社の)CCSさんから言われた言葉がいまでも胸に突き刺さっています。
それは、「君たちはこれからの時代、答えがない世界で生きていかないといけない。そして、君たちはそこで答えを出していかないといけない」という言葉です。その言葉を聞いて本当にうわーっと鳥肌が立ちました。ただ、その言葉を聞いた直後に、答えを相手に求める質問をしてしまって、そういうところだよって言われて。(笑)
でも、その言葉は、今でも心にとどめています。
ーーミチシロカに参加してから、日常生活などで変化はありましたか?
古谷さん:自分がどういう大人になりたいか、どういう人であるべきかということを考えるようになりました。ミチシロカで関わっていただいた事務局や音更町役場の皆さんが、年齢関係なく学生たちと本気で一緒に物事を作っていこうという姿勢でやっていただいて、それがすっごいかっこいいなっていうのは本当に素直に思いました。「大人たちがなにかに本気で頑張ることってめちゃくちゃかっこいいんだな」と。
そして、ミチシロカを通じて「行動することの大切さ」を強く実感しました。これまでの大学生活では、行動して何かを得るという経験が少なかったので、実際に体験してみて得るものの大きさを感じました。帰ってからは、何事にも積極的に挑戦する気持ちが生まれました。例えば、友達にもこの経験を話し、彼らも新しいことに挑戦する姿勢を持ってくれるようになりました。人が本気で何かに取り組む姿って本当にかっこいいんです。
最終的には地元の北広島に貢献したい
ーー音更町についての印象も変わりましたか?
古谷さん:はい、もともと道内に住んでいたので音更町のことは知っていましたが、あまり深く理解していませんでした。でも実際に訪れてみると、十勝川温泉をはじめとする豊かな自然や温かい人々に驚かされました。役場や観光協会の方々も、とても親切に対応してくださり、「こんなに人があったかくて、魅力的な場所なんだ」と感じました。これからもぜひ訪れたいと思います。
ーーミチシロカでの経験が将来のキャリアに影響を与えたことはありますか?
古谷さん:大きな影響を受けました。自分で考え、自分でもがく経験をして、「自分の手で答えを見つけていくこと」が大事だと実感しました。これからの仕事でもその姿勢は大切だと思っています。
また、いま地元の友人達と北広島にゲストハウスを作りたいっていう話はしています。北広島にちょうどエスコンフィールドができたりとかっていうのもあったので、北広島のゲストハウスに来てもらって、そこからさらに北海道の色んな地域を知ってもらう、その拠点をつくりたいと想像が広がっています。
そして、将来は地域創生に携わりたいという思いが強まりました。最終的には地元の北広島市で地域に貢献したいですが、いろいろな地域で経験を積んでいきたいです。
ーーこれからどんなことに挑戦していきたいですか?
古谷さん:アウトドアブランドや防災服の開発に携わりたいと考えています。最近はモンベルやスノーピークが地域創生に関わっていることを知って興味を持ちました。地域に根差した服作りをしながら、地域創生にも貢献できたら素敵だなと考えています。
ミチシロカで「心が熱くなる瞬間」に出会えた
ーー素敵な夢ですね!今後の活動が楽しみです。最後に、古谷さんにとって「ミチシロカ」とは、どんな経験でしたか?
古谷さん:ミチシロカは一言でいうと「青春」でした。仲間と分かち合う喜びなど、こんな体験をやれることはもう人生ではないんじゃないかと思っていました。ミチシロカで「心が熱くなる瞬間」に出会えました。研修施設を最後に出るときや、帰りの飛行機の寂しさがいまでも思い出されます。本当に頑張ることで、達成感を感じる、良い時間だったなと思います。
ミチシロカの名場面集をX、Instagramで更新
ミチシロカ in 北海道音更町には、プログラム中カメラマンが帯同して、学生や町の様々な様子を撮影していました。現在、SNS(X・Instagram)で #ミチシロカ名場面集 として更新中です。
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