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ちょいちょい書くかもしれない日記(歯医者さんの夢)

朝から歯医者さんへ。
もはや如何ともしがたい歯をセラミックにしてもらう。
例によって喋れないような処置の最中に、「昨日なあ、あなたのお父さんが初めて夢に出てきよったわ」と仰る。
おいおい父よ。娘の夢にも出てこないで、なにをよそでぷらぷらしてんねん。
いや別に、出てきて要らんけれども。
何言うたらええかわからんしな。
夢の中で、父はでかい車で乗り付けてきて、歯医者さんをドライブに誘い、旨いウナギを食べに行こうと誘ったのだそうだ。
リアクションできなかったけれど、それ、あの世で退屈してマブダチを誘いに来たとしか思えないやつ……!
父には、そういう身勝手なところが大いにあったし、無類のさびしんぼうでもあった。
ついでに言うと、死ぬまでキャデラックに憧れてもいた。
あの世でついに買いよったんか……!
あと、好物も変わらんのか。
とはいえさすがに先方にご迷惑だし、私も歯医者さんに何かあったらとても困る。
「誘われても、きっぱりお断りしてくださいね」と歯医者さんに念を押し、その後立ち寄ったデパートで、父が大好きだったお店のウナギ弁当を買った。
これ、お供えしてあげるから、美味しく食べて納得して大人しくしておいてほしい。
お彼岸ですからね、そのくらいはご馳走しましょう。最終的に食べるのは私だし。

デパートに行ったのは、母のための買い物をするためだった。
秋冬用の靴下と長袖のシャツを買い、ついでに靴も見せてもらった。
やはり、足首に強い変形がある人の靴は難しいらしい。
オーダーメイドでも上手くいかないという話をよく聞くと言われて、ややしょんぼり。
店にある靴は、どれも母の足首を許容してくれそうになかった。
まあ、当面は施設で用意してくれた靴でしのげそうなので、気長に探そうと思う。
実は施設に入る前、母は何年にもわたって何度か靴をオーダーメイドしたのだが、ただの靴でも、装具としての靴でも、上手くいかなかった。
たとえ履ける靴が出来たとしても、立って歩こうとすると、たちまち酷い痛みを訴えてへたり込む、を繰り返してきた。
両足首が変形していると、体重のかかり方が定まらず、調整がとても難しいそうだ。
職人さんたちに匙を投げられて、結局履けない靴ばかりが増えていく……というのを見てきたので、つい及び腰になるが、前より痛みを感じなくなったらしき母を見ていると、再びチャレンジしてもいいかもしれない。
とはいえ、施設まで出張してくれる職人さんがいるかどうか。施設で一度、訊ねてみることにしよう。

デパートで母のための買い物を続けていたら、急にフラッと電池切れの予感がしたので、残りの予定は切り上げて急いで帰宅した。
少し休憩して、猫たちの世話をして、リモート打ち合わせ。
あれこれ相談して、今日の予定は中途半端で終了。
明日、うんと頑張って片付けねば。


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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。