英語学習の記録(英検1級 その2)~リーディング 語彙~
今回から具体的な勉強方法を書いていきます。世の中にはいろんな勉強法がありますし、前回書いたように人によって優位感覚も違うので、勉強方法は人によって合うものが違うはずです。でも、私の経験が単語が覚えられず悩んでいる人の参考や励みになれば嬉しいです。
パス単
やはり何といっても『パス単』は外せません。ただ、1級の単語数ともなると、分厚くて重かったです。そして私は見ただけでは覚えられなかったので、書いて練習することを兼ねてノートに書き写し、そのノートを持ち歩いて電車の中などで見ていました。書き写すときは声に出すか、出せない環境の時は発音通りに口を動かすようにしました。私にとっては準1級と比べ物にならないくらいの難易度で、最初の1~2か月は全く覚えられる気がしませんでしたが、この方法を続けること3か月目でようやく覚えられてきている実感が湧くようになりました。
振り返ってみて思ったのは、私はやはり時間がかかるということです。単語を覚えられてきている実感が湧くのに3か月もかかりました。全部覚えられるまで3か月ではなく、少しずつ覚えてきていて、続けていけば覚えられそうと思えるまで3か月です。実際に合格点に達するくらいまで覚えられたのは、それから3か月後だったので、単語だけで半年です。半年経って、ようやく大問1が17~18問以上正解できるようになりました。
大問1の語彙問題だけでなく、大問2以降の長文を読むのにも、『パス単』に掲載されている単語は出てきます。
語彙問題完全制覇
パス単と過去問だけでは不十分かなと思ったので、大問1に特化した問題集も使用しました。パス単で覚えられている実感が湧いてきたころに使い始めました。これもそこそこ分厚くて持ち歩くのが大変なので、間違えたり覚えられていない単語が出てきたら(最初はほとんどでしたが)、パス単と同様に書いて練習することを兼ねてノートに書き写していました。
ちなみに、下記の旺文社のテキストと迷ったのですが、持った感じと中のデザインが上記のものの方が好みだったので、上記を選びました。両方やることもないと思うので、どちらか1つを好みで選ぶと良いと思います。
もちろん過去問もやりましたが、単語はこの2冊を半年やり込んだら、合格圏内まで手が届くところまできました。ただ、毎回合格点がとれるわけではなく、6~7割程度しか覚えられてはいなかったと思います。
そして、必死に覚えても、悲しいことに少し離れると忘れてしまうのです。リスニングを強化したくてリスニングの対策ばかりしていたころに、ただでさえギリギリな語彙力が下がっていることに気付きました。その時は、またパス単をノートに練習を兼ねて書き写したのですが、今度は例文も写すようにしました。忘れてきたころにこれをやったことが逆に良かったみたいで、そのあとは語彙で苦しむことはありませんでした。
最後に一つ母校への悪口です(笑)。私は高校生の頃、外大の受験対策として、単語を覚えるというよりも、分からない単語が出てきたらその単語の意味を推測するという練習をしていました。なぜなら、外大の入試問題は記述式が多く、意味を推測できなければ分からない単語が出てきたときに答えられないと思ったためです。そしてこの対策が功を奏し合格できたのですが、単語が覚えられなくなるという副作用を残すことになりました(笑)。これは語彙力が低かったことへの言い訳にすぎませんが、英検1級に合格できたことで、単語を覚えることへの苦手意識をある程度克服できました。英文に限らず文章を読むには語彙力も必要ですが、意味を推測する力も必要だと思うので、10年越しに両方を身につけられたと思うことにします。
次回は長文読解について書こうと思います。