メーカーになってやる!/自立編①
こんにちは、すずきです。
今回は前回の「脱下請け編」で自社商品を持つ「自称」メーカーになった当社が、トップメーカーを目指せるポジションまで行く過程で感じた、多くの苦悩と喜びについてお話していきたいと思います。
そう。
メーカーとして自立するのはとても大変なことです。
ここで言う自立とは、他の事業で赤字を埋めて何とか活動しているのではなく、このメーカー事業だけで黒字になるということを意味しています。
最初にぶち当たった壁は、「誰に売ればいいのか?」でした。
もちろん知り合いの会社さんに相談して数台買って頂きました。
あっという間に行き詰まり、結果として「飛込み営業」を始めることになったのです。
誰に売ればいいのか?=工作機械を持っている会社だ!
という安易な発想で、手あたり次第飛込みをしていった時期があります。
とりあえず「掃除してみませんか?お手間は取らせません!どんな装置かだけ見てください!」というトークで半年間、副社長の私と取締役営業部長の2名で200社~300社へ飛び込みしました。
結果として販売できたのは10台でした。。。
とてもではありませんが、私一人の給与にもならない散々たる結果です。
ですが、売る相手を探す手段が見つかりませんでした。
「もう正直、あきらめたい・・・」という心が折れる音が聞こえた時期です。
そんな時、市内企業数社で展示会に出ようという企画がありました。
格安で展示会に狭いブースだけど出られるというものでした。
「展示会こそメーカーの醍醐味だ!」というミーハーな感覚で、折れていた心を奮い立たせ、買ってくれそうなお客さんにたくさん出会えるかもしれないという期待を胸に、展示会に参加しました。
晴れやかな舞台。
普段とは違うスーツに身を包み、テンションを上げながらブースの前を通る方々に声をかけ、たくさんチラシを配りました。
すずき「・・・」
全然反応がありません。。。
すずき「何が違うんだろう・・・」
実は、その展示会は「国際航空宇宙展」というものでした。
来場者が見に来ているものは、我々の装置の類ではなかったようでした。
ちらっと見て、「ふーん」という感じで次のブースに視線を移してしまいます。
そんなことはつゆ知らず、3日間頑張って続けました。
飛び込み営業の何倍もやりがいを感じたし、営業している感じを持っていました。
そんな最終日、ある方(Aさん)と出会います。
この出会いは2009年11月に販売累積台数10台だった自社商品が、1年後の2010年11月には販売累計台数180台、トレたま出演、タイの展示会に出展と快進撃が始まるきっかけとなりました。(②へ続く)
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