自然の美しさとは、、、

自然の癒しの専門家、人見道夫です

二月の北海道
陽が傾き気温が一気に下がる
エゾシカの輪郭がオレンジに浮かび上がる
空も、雪原も、おそらく僕も
オレンジ色に染まってゆく

氷点下のこの世界
僕らは防寒具がなければ数分といられない
エゾシカは平然と草を食み
時々辺りを見回している
彼らはこの光景をどう感じているのだろう

北海道の夕陽

西の彼方に太陽が沈んでいった
東の空には夜の帳が下りていた
ここは間もなく真っ暗になる
気温はさらに下がって行く

車に戻りエンジンをかけた
ヒーターを全開にした
温まるのを待ちながら
窓の外にエゾシカたちの姿を探した

この暗く寒い夜を彼らはどこで過ごすのだろう
自分の弱さと、彼らの強さを思った

西の地平線近く
帯のように残るオレンジ色の空と夜の帳が押し合っていた

車を止めて外へ出た
その美しさにしばらく動けなくなった

エゾシカの大きな角とオレンジに輝いた身体を思い出した
周囲を探してみてが見つからなかった

気温はさらに下がり
空は夜になっていた。。。

厳しい自然を生き抜くために
積み上げられてきたモノ

僕はその中に美しさを感じ
大きく心を動かされた

自然の美しさとは
その奥にある厳しさなのかもしれない

見上げた月の光
少し暖かく感じられた

北海道リトリートで撮影

自然の癒しの専門家、ネイチャーガイド人見道夫
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