野球が見たい
小学校の時にチームに入って、中学では部活ですごい体験を得て高校からは離れて、見る、応援するになり、米留学生時代と社会人になって香港にいた時は、ソフトボールをしてまた好きになって。
久しぶりに子供と公園に行った時に、晴れた空の下にグラウンドがあった。
彼は何かまだ分かってないけど、柵をよじ登ってグラウンドに行こうとした。
3回の表、いつものシーソーゲーム。だんだん調子が出てきた両者の攻防。ボテボテの内野ゴロでセーフになった。
ピッチャーは次の打者に直球を打たれた。ランナーが走って、守備の皆が動いて、あっという間にピンチとチャンスが作られた。
選手たちの動作が見え、選手たちの気持ちを感情移入しなくても言えそうなくらいで。どきどきの展開だ。
向こうの芝生に行こうとする彼を抱えながら そんなシーンが想像できた。そして、野球がみたい。日常に野球があった証と気が付いた。
野球選手は、野球を。サッカー選手はサッカーを。歌手は歌を歌いたい。俳優やダンサーはステージに立ちたい。
もしグランドがずっと使われずだったら、彼は野球を知らず、この場所はだれもいない芝生の広場と思うかも知れない。
僕は小さい頃に野球で夢を持った。はやく、夢が持てる日常に戻ってほしい。