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michinoxa 『Unison / 重音テトSV』小話
2025年1月17日リリースのアルバム『夢の東』収録曲です。
『アンデッドアンラック』のイメージソング
漫画『アンデッドアンラック』(以下『アンデラ』)のアニメ化が決まったあたりで「『Unison』って曲作れそうだなァ」と思いつき、勢いで制作した楽曲です。
※ 『アンデラ』ではUNで始まる単語が多用されます。組織の名前が『UNION』や『UNDER』だったり。
当の『アンデラ』は2025年1月に無事完結しまして。
クライマックス記念で一気読みしていたのですが…
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公式にUNISON出てる。
震えましたね。
イラスト
イラストはDETTEさんにお願いしました。
この絵めっちゃいいですよね。絵に対する褒めの語彙が少なくて恐縮ですが、好きです。
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ちなみにこのイラスト依頼は、DETTEさんをアンデラ沼に嵌めてしまった原因でもあります。
とはいえ普通のラブソングとしても意味が通じるように
『アンデラ』ファンだけに届けばいい、とは思っていなくて。
作品にも通ずるけど誰もが共感できそうな普遍的な苦悩を描いて、かつ抽象的になりすぎないように努力しました。
実は学生時代の恋人とヨリを戻すストーリーになっています。
初恋 〜若気の至り〜
自分の思春期の恋愛を振り返ったとき「お互いを理解しようとしなかったな〜」と実感することが多いです。
君だけが理解した世界を
君だけに見えていた世界を
ついに教えてはくれなかったね
で、分かり合えなくて逆に孤独感が増すという。
孤独を知って
立ち竦んで
涙を落とした
耳塞いで叫んでいたんだ
響いてくれ僕の独唱(ユニゾン)
思い描いた社会人になれず病んでしまう
昔 夢見ていた自分と
昔 なりたがってた自分と
こんなにもかけ離れてしまったね
近頃は死ねない理由を探していた
それがおかしいと
とうに気づかなくなっていたね
復縁
「髪を切る」といえば、個人的には失恋のイメージが強いですが、
本作では「くよくよ悩んでいた昔の自分と縁を切る」的な意味で髪を切っています。
君と出会って
髪を切って
さっぱりしたんだ
何年ぶりに繋ぐ手の平
(中略)
もう1度君と生きられたら
アルバムの最後の曲として
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『夢の東』小話でも述べた通り、当初『夢の東』が締め曲だったんです。
でも、「夢は諦めろ」的なメッセージを込めたアルバムにしたいわけじゃないなと。
比較的希望のあるアルバムにしたかったんです。
『Unison』は「諦めてもいいから死ぬな」「自分を信じて生きろ」といった光のメッセージがこもった歌詞に思えるかもしれませんが、
自分自身が日陰を生息域にしている人間なこともあり、そんな強い光を放ちたいわけではありません。
自分が伝えたいことは「願わくば皆さんに幸あれ」くらいです。
その先の僕へ
Good luck to you
今回は以上です。
歌詞の全文は以下の通り。
是非読みながら聴いてみてくださいね。
歌詞
君だけが理解した世界を
君だけに見えていた世界を
ついに教えてはくれなかったね
近頃は鎮魂歌(レクイエム)ばかりを歌っていた
それがおかしいと
とうに気づかなくなっていたね
嫌な記憶がフラッシュバックした夜は
眠れなくなるよ
過去のこと
未来のこと
曖昧な境界線上
三日月が微笑み
日が昇ってく
新しい朝が始まって
孤独を知って
立ち竦んで
涙を落とした
耳塞いで叫んでいたんだ
響いてくれ僕の独唱(ユニゾン)
地面を蹴って
自分信じて
息切らしてたどり着いた
その先に
その先にはきっと
昔 夢見ていた自分と
昔 なりたがってた自分と
こんなにもかけ離れてしまったね
近頃は死ねない理由を探していた
それがおかしいと
とうに気づかなくなっていたね
東京は快晴で
足元を抜けてく中央線
回廊から身を投げ出して
この苦しみから永遠にエスケイプ
人生やり遂げたことも
思い出も1つもなかったよ
でも新しい朝が始まって
君と出会って
髪を切って
さっぱりしたんだ
何年ぶりに繋ぐ手の平
解かないよ 僕らの結束(ユニオン)
地面を蹴って
自分信じて
もう1度君と生きられたら
その先の
その先の僕へ
Good luck to you