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michinoxa 『俺をまだ生かしてくれ / 重音テトSV』小話
2024年7月に投稿した 『俺をまだ生かしてくれ / 重音テトSV』について語ります。
コンセプト
格闘技
初めて「格闘技を主題に据えよう」と思って書いた曲です。
何を隠そう、音楽と双璧をなす自分の趣味が格闘技観戦です。
すご〜く雑に説明すると、2名の人間が10分間前後、殴る蹴るなどして失神を狙いあうスポーツ系エンタメですね。
当然のことながら、2名のうち一方は勝って一方は敗けます。
ですが、日本のトップレベルの選手の戦績を見ると、きれ〜〜なもんなんですよね。皆さん勝ち続けているんです。
負けるとどんどんランクが下がります。
見てくださいこの男性2名の戦績を。
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引用元: https://jp.rizinff.com/_ct/17713060#c17713060_h4
野球観戦なんかに慣れてしまっている方だと、ピンとこない戦績なのではないでしょうか。
比較としてセ・リーグの今シーズンの順位表を載せますね。
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引用元: https://baseball.yahoo.co.jp/npb/standings/
格闘家は、負け越したり、ましてや格下の相手に負けなんぞしたら、崖から転がり落ちるように職業人生が終わってしまうわけです。
今回以下のように強めな言葉選びにしたのは、選手にとってはこのくらい強烈なんじゃないかと思ったからです。
俺を
まだ生かしてくれ
まだ生かしてくれ
まだ生かしてくれ
俺の時代が2度と来ないとしても
俺は
まだ生きてたい
まだ生きてたい
まだ生きてたい
この場所でもう1度できるんだって
自分に期待させて
業界において下り坂な存在になってしまう怖さ
本作のような気持ちになることは格闘家に限らず、いろいろな職業の方に当てはまるのではないでしょうか。
例えば、
後輩の能力が高すぎる
上司が年下
クリエイターでいうと、
中高生の神絵師や売れっ子ボカロPがどんどん出てくる
みたいな。
本作は格闘技主題ではありますが、
それ以外の業界の方にもある程度共感してもらいたかったので、
なるべく格闘技的な単語(例:リング、ケージ)を出さないようにしました。
その結果、自分にしては抽象的な歌詞になったなと感じています。
MV
アニメーションMVに近いものを作りたかった
盛り上がる系の曲なこともあり、
本作のMVはただの1枚絵ではないようにしたくて、素人なりにできる工夫をしました。
色合いの異なる、
解像度高め
書き込み多め
の絵を2枚生成して、
拡大したり、回転したりして、なんとか2枚より多く絵があるように見せようと足掻きました。
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重音テトSVさんがすごい
制作中のいい気づきを2つ。
滑舌が良すぎる
Aメロの激速メロディね。
速すぎて「重音テトSVでももしかしたら歌いきれないんじゃないか」という懸念がありました。
余裕でしたね。
彼女、滑舌よすぎる。
中の人声優じゃないのに。
声質が便利
重音テトSVさんは中性的な声なので男性目線の曲も似合いますね。
こちらもいい発見でした。
今回は以上です。
歌詞の全文は以下の通り。
是非読みながら聴いてみてくださいね。
歌詞
信じたのは自分自身だけ
友達だって肉親だって
俺の言葉の真意を本当に理解することはできないんだ
まるで世界に1人ぼっちで
時に厳しく励ましてくれる
奴らが遥か彼方にいるように見えることがあるんだ
俺にも「仲間」ってやつができて
俺を頼ってくれるやつがいて
少しずつがんばってみようって思える日が増えてきたんだ
だが俺の前に立ち塞がった
すっかり見慣れたはずの景色が
途方もなく広大な世界であるかのように錯覚した
画面の向こうの奴ぁ
俺を蹴落としたいらしい
舌戦の勝利の味は 旨いか?
俺を
まだ生かしてくれ
まだ生かしてくれ
まだ生かしてくれ
俺の時代が 時代が
2度と来ないとしても
俺は
まだ生きてたい
まだ生きてたい
まだ生きてたい
この場所で
もう1度できるんだって
自分に期待させて
いつからだ 大切な仲間に
俺の足を止めさせる意見に
背負った荷物のような重圧を
感じてしまうようになったのは
俺の進むべき道はここだ
俺を引き止めてるのは誰だ?
俺を迷わせているのは何だ?
みんな俺の邪魔をしないでくれ
首を絞めようとしてくるのは誰なんだ?
俺はまだ死にたくない
俺を
まだ生かしてくれ
まだ生かしてくれ
まだ生かしてくれ
俺の未来は 未来は
2度と来ないのだろうか?
俺は
まだ生きてたい
まだ生きてたい
まだ生きてたい
この場所で
もう1度「頂点を目指す」って言わせてくれ