ひびきに浸かりたい
ラジオが好きだ。
自分はラジオの何を好んで聴いているのだろうと考えてみた。
「ひびき」だ。
声の振動だ。
役に立つ情報を聴きたいわけじゃない。
もちろん、そういうこともあるが、それが一番の欲求ではない。
疲れたなーっていう時に、
ボーッとしながら、お茶を飲むみたいな、
シャワー浴びるみたいな、
それに近い感覚。
人が話す声を聴いていると、鎮まる、休まる。
音楽とはまた違う、ひびき。
BGMとは違う振動が、そこにある。
好きな声がある。
自分の発したことを取り消そうという気配がない、
「静かな潔さ」みたいなものを感じる声。
自信がなくても、間違っても
そのことをごまかさない声。(むしろあっていい。)
そういうものが、ひびきに表れている声が好きだ。
しゃべりのプロであるかどうかは全く関係ない。
いわゆる「いい声」であることが重要なわけでもない。
その場の居方、なんじゃないかと思う。
聴いているうちに、
自分の中の余計なものが、ほぐれて、落ちていくみたいな
そういうひびきに浸かりたい。
人が話す声には、そういう作用がある。
わたしは、
今の自分に心地よい声を探して、
自分のチューニングをしているんだと思う。
誰かの目にとまって、楽しんでいただければ幸い。 そして、もしもサポートをいただけたとしたら、天にも昇るような気持ちになるでしょう。