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リリース

厚めにスライスしたレンコンの、
穴の向こう側にある「青空」に向かって
淡々と、淡々と、淡々と、矢を放っていく。

ちゃんと届くかな?
いつ届くかな?
とか考えず、
とにかく淡々と放っていく。


穴のこちら側から見ると、
青空は狭っいかもしれないけど、
突き抜ければ案外広いかもしれない。

矢を放つ時に、
「わたしは今、
レンコンを見てるのか?
その向こうの青空を見てるのか?」

そこに気をつけながら
そこだけ気をつけながら
矢を射ていこう。


目の前のレンコンの方ばかり見ていると、
穴の小ささ、
レンコンの分厚さにビビるけど、

穴の向こうにある広さを想って、
青さを想って、

通過して、
経過して、
向こうへ行くことを想って、

今は、
淡々と淡々と、
握った手を開いていく。


誰かの目にとまって、楽しんでいただければ幸い。 そして、もしもサポートをいただけたとしたら、天にも昇るような気持ちになるでしょう。