劇団態変 箱庭弁当~飲み込みきれぬ歯がゆさ
#箱庭弁当
脳性マヒや手足の欠損などの障がいを持つ者で構成される #劇団態変 の東京公演千秋楽。弁当のおかずを表象する役者が、レオタード姿で素の肉体と身体的機能を晒け出す。思うに任せぬ動き。感じるもどかしさ。しかし、舞台から目は離せない。違いから感じる違和感を受け止め、考えることが、このパフォーマンスの核心か。
赤いウインナーを中心としたおかずたちは、儚く弱い存在として、それでも明るく表現する。その機能から這いずることになるが、舞台に撒かれた絵の具のように、形を変えながら、色彩と形態が混ざり合う。美しいとも違う迫力。これをなんと言い表せばいいか、わからない。これは奇異なものを見た、飲み込めぬ、というしかない。濃密な70分。