挑戦と応援が交わり未知なる扉を開く1日 Co-Hatching Day 開催レポート
こんにちは、michinaru 広報の東(あずま)です。
Co-Hatching Day は、成熟企業で「事業を創る」と「組織を変える」に奮闘する挑戦者が組織を超えて集い、互いの挑戦を称え、薪をくべ合うように次の挑戦を後押しし合う挑戦と応援の循環型コミュニティです。
2024年7月24日(水)に記念すべき第1回目の「Co-Hatching Day 」が開催され、成熟企業で事業創造や組織変革に取り組む仲間が集い、セッションを通じて、知と情熱を創発する1日になりました。
記念すべき第1回 開催レポート
関東のみならず、関西、東海圏からも多くの方が足を運んでくださった今回のイベント。普段はベトナムから仕事をしている私、あずまもこの日のために会場へ!たくさんの方々と熱気あふれる場をご一緒でき、感激と興奮の1日でした。ここでは、その様子を独自潜入レポートとしてお届けします!
トークセッション#1
世界トップシェア・圧倒的利益体質企業の新規事業役員としての挑戦 ~両利きリーダーとしての私の実践と葛藤~
ゲストスピーカー
小島 多喜男さん 日本特殊陶業株式会社 元上席執行役員 / 現顧問
オープニング セッションには、世界トップシェアの既存事業を持つ日本特殊陶業で、長年、新規事業推進の舵を取られてきた小島多喜男さんをゲストにお迎えし、事業創造キャリアにおける実践や葛藤をテーマにお話をお伺いしました。
新規事業の取り組みがまだ当たり前でなかった約20年前から、新規事業の実践者、リーダー、経営を担われてきた小島さんが何を語るのかに多くの関心が寄せられた本セッション。
事業創造の猛者である小島さんが、「事業的な側面以上にいかにして両利きの文化を組織に根付かせるかに苦心した」というお話は、多くの事業創造・組織変革に関わる私たちに驚きとともに勇気を与えてくれる内容だったのではと思います。
「新規事業をはじめてからの10年間は常に標的の的だった」という小島さんがおっしゃっる「相手を変えることは難しくても自分の捉え方や行動は変えることはできる」という人や物事への向き合い方、「新規事業は、3A(アホほど、明るく、諦めない)」だと笑うチャーミングさ、年齢を重ねられた今もなお好奇心の向くままに新たなことにチャレンジされる小島さんの生き方そのものにみなが惹きつけられ、魅了されたセッションでした。
トークセッション#2
普通の社員から新規事業への挑戦の手が上がるために取り組んだこと ~文化の強い中堅企業ならではの壁を新規事業 × 組織開発サイドのタッグで切り崩す〜
ゲストスピーカー
朝岡 睦騎さん 五十鈴ビジネスサポート株式会社 常務取締役
立石 裕美さん 株式会社アイ・コミュニケーションズ チーフコンサルタント
セッション2では、文化の強い中堅企業ならではの事業創造について、五十鈴グループの朝岡睦騎さん、立石裕美さんをゲストスピーカーにお迎えし、新規事業×組織開発の両側面から共に進めてきた「普通の社員から挑戦の手が挙がる組織づくり」について、そのリアルな道のりをお話いただきました。
取り組みへの認知、社員の特性、上層部の理解、長い歴史の中で培われてきた組織文化などが複雑に絡み合うこの難題に、二人はどのように連携し、事業と組織の可能性、ケイパビリティを高めてきたのかに多くの眼差しが注がれました。
五十鈴グループの新規事業ビジョンでもある「50個 50人の社長を育てる」に向けて、聖域をつくらないトップ(経営陣)とボトム(現場)双方へのアプローチや多面的な取り組みについて話が展開されました。
また、「キャリア教育を新規事業のプロセスで行っている」という人材育成視点からの新規事業への落とし込みは、新規事業サイド×組織開発サイド、双方の人格を持ち合わせるからこそ実現できる取り組みであり、「挑戦の土壌づくり」や「新たなことに前向きに取り組む人材」に苦労する担当者の方々の課題を打開する一つの策になるのではないかと思います。
トークセッション Vol.3
「Lead the Self」により会社を変える成熟企業の挑戦者づくり ~私の挑戦の裏側と学び~
ゲストスピーカー
井出 日彦さん 株式会社グッドパッチ People Empowerment office 室長
セッション3では、パナソニック、日産自動車、レノバ、グッドパッチと日本を代表する大手メーカーから成長・中堅企業まで、一貫して「Lead the Self = 内なるリーダーシップの覚醒」を続けてこられた井出さんにこれまでの奇跡と学びについてお話いただきました。
事業を生み育てるためにも組織のポテンシャルを引き出すためにも外すことのできない「内なるリーダーシップの覚醒」。
ご自身を「半径10m以内の個のらしさに火をつけるチャッカマン」と自称する井出さんの挑戦の物語りを通じて、多くの参加者が本来持っていた個々人のWillを思い出し、Lead the Selfに目覚める、そんなリーダーシップの伝播と変化変容の兆しを垣間見た本セッション。
一人ひとりの奥底にあるWill(内発的動機)に向き合い、その持ち味の解放によって組織成果の最大化を図ることは、容易なことではありません。だからこそ Lead the selfを体現しようと奮闘する人の勇姿に人は心動かされる。井出さんの熱い言葉に絆され、私自身も「幸せのわたげを飛ばすたんぽぽ」という自身のライフミッションを言語化することができた機会でした。
全体対話 / 交流会
挑戦を一過性のものにしないために、薪をくべあい火種を大きく
セッション後は、参加者同士の皆さんと、ゲストスピーカーの方々の新規事業や組織変革への挑戦の物語を聞き、最も印象に残っていることを周囲の方々とシェアしました。また、それぞれの環境で一人ひとりが想いを込めて取り組んでいる活動とその願いや悩みについて語り合うとともに、それぞれの組織に戻って、自分はどんなHatch!(殻を破る挑戦)がしたいのかについても話し、互いへのエールを送り合いました。
編集後記
初の開催となった事業創造と組織変革を語るリアルイベント「Co-Hatching Day」。今回、中堅・成熟企業で事業創造や組織変革に精力的に取り組まれている沢山の挑戦者・仕掛け人の方々にお会いすることができました。
事業環境の目まぐるしい変化やエンゲージメント課題の深刻化により、事業と組織のトランスフォーメーションが求められる昨今。
その問題の大きさや課題の多さ、途方もない道のりに気力を失いそうになる、どんな挑戦者にもそんな時があるかと思います。
そんな時、何より必要なのは、応援しあえる仲間がいること。今回のイベントを通じて、みなさんの笑顔、熱量、想い、願いに触れ私たちの仮説は、確信に変わりました。
今後も、事業づくりや組織づくりに奮闘する挑戦者の方々が、薪をくべるように互いの挑戦を応援し、挑戦への火種を大きくする。
そんな挑戦と応援が循環するコミュニティをみなさんと育んでいきたいと思います。
*それぞれの役職や肩書きは2024年7月現在のものです
2025/01/13追記:
次回は、Co-Hatching Day 2025 Winter (2/14開催@東京・田町)が決定しました!事業創造や組織変革に従事されている方はもちろん、そこに想いがある方はどなたでも歓迎しています。会場でみなさんにお会いできることをmichinaru一同 楽しみにしています!