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うちの夫婦円満の秘訣は〇〇だ ①

私の特技の一つ、それはアテレコと言われるものである。
これを特技と言うべきか、ただの癖と言うべきか、表現に迷うところではあるが、既にアテレコというものが日常化しすぎて、ここまできたらもはやこれは特技の域なのではと思っている。

そして、
タイトルにある夫婦円満の秘訣を伝える前に、
まずはこの私の特技であるアテレコについて、
熱く、熱く語らなければいけない。

夫婦円満の秘訣を知りたい!気になる!
と思って読み始めてくださった皆様には少し長く感じるかもしれないが、後にこの特技が一体どう夫婦円満に繋がっていくのかということを想像しながら、是非最後までお付き合いいただければと思う。

アテレコとは、
当ててレコーディング
の略称ということらしく、
演技や映像に当ててレコーディングする手法を意味する。

例えば洋画に日本語音声を当てるなど、
自分が直接演じないキャラクターに声を割り当てるといったようなことだ。

生き物はもちろん、ぬいぐるみなど命はないが生き物の形を成しているものは、比較的よくアテレコの対象となるものである。

「写真で一言」
などという、よく芸人がお題にしているあれも、一種のアテレコと言える。

動物園や水族館など、
様々な種類の生き物が一堂に会する場所は、彦摩呂にとっての食レポ同様に、私にとってもはやネタの宝石箱といっても過言ではない。

例えば水族館。
巨大な水槽に種を超えてぶち込まれて共存している多種多様な魚たちがいる。

メダカに分類されるような小魚や、スズメダイに分類される、ニモの映画で一躍時の魚と化したカクレクマノミなど、
一般的には大衆受けする、《小さくてかわいい》という印象を受けるような種や、
イワシなどの集団で群れがちな種は、いわゆる《普通のお魚さん》として分類され、
有無を言わさず書類審査落ちとなる。
理由は単純、《普通のお魚さん》だからである。

《普通のお魚さん》は、私のアテレコ対象にはなれない。
なぜなら、《普通のお魚さん》は、アテレコには欠かすことのできない、強烈なキャラクター性が欠如しているからだ。

彼らの魚生を否定しているわけではない。
この、アテレコする対象となるモノの強烈なキャラクター性には、
そこから見て取れる見た目のインパクトに加えて、
そこから想像しうる、そのモノが歩んできた人生経験の重みと深さに無限の可能性が秘められており、
後に語る、夫婦円満の秘訣とも深く結びつく大事な要素となるものなのだ。

そんな、ルッキズム精神丸出しの審査基準を持つ私の厳しい一次審査を勝ち抜いた種のみが、
私のアテレコフィールドに加わり新しい命を吹き込まれることになる。

そして、見事に1次審査を勝ち抜いた、
先に述べた強烈なキャラクター性に代表される種というのが、
以下の精鋭たちだ。

ハタ科に分類される、
アオハタ、タマカイ、クエなどの、
受け口系天下り能無し執行役員人生絶望ヅラの面々である。

ハタ科⇒ https://toshitoshi.jp/fish/category.php?id=8

そして、見事1次審査を勝ち抜いた先に待ち構える2次審査の基準は何か?

それは体に刻まれたキズである。
この体に刻まれた無数のキズの有無こそが、受け口系天下り能無し執行役員人生絶望ヅラの人生をよりコク深く味わい深いものに仕立て上げ、炭次郎にとっての煉獄さんの存在のように、私の心のアテレコ魂の炎を、さらに燃やしてくれるのだ。

例えば想像してみてほしい。
全身がキズだらけのやたらと無駄に肥えた受け口系のクエが、巨大な水槽の端で、微動だにせずポツンと一人、口を開けて佇んでいる姿を。

私はそのクエに未来の石破茂という役を名付け、
すかさずこうアテレコするだろう。

「あーあ、また一口でおにぎりたべて、みんなにちやほやされたいなー、ホゲー」

または未来の岸田文雄と称して、
「検討することを検討し、検討に検討を重ね続けた人生だった…大健闘だった…
我が人生に、クエなし…」

さて、そろそろこのタイトルの本題に入っていこうと思う。

夫婦円満の秘訣は〇〇①

と言うタイトルをつけてみたのだが、ここまで読んでくださった皆さんは、もうこの〇〇に入る言葉を予測できているのではないだろうか。

予測できているのではないだろうか。も何も、
書き出しでほぼ答えを言っている。

そう、夫婦円満の秘訣、
それはアテレコなのだ。

現に私たち夫婦は、幾度となく訪れる夫婦喧嘩の前兆をお互いが察知する度に、このアテレコでその危機を乗り越えてきた。

強烈なキャラクター性のあるアテレコが、一体どのように夫婦円満をもたらしてくれるのか。

その続きは、②でお伝えすることにしよう。
それでは。

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