ある日二度と戻れない昨日に気づく、ということ

2月の中頃から、日本でも新型コロナウイルスが流行を始め

そこから約3ヵ月で　ほぼ全ての人の日常を変えてしまった。

仕事が無くなった人、行こうと思っていたところに行けなくなった人

程度の差こそあれその影響は甚大だ。

いつも思う事なのだけれど誕生日の日の日付が変わる瞬間の

前と後にどのような違いがあるのか、と。

一秒前は19歳だった人が、一秒後にはハタチになって

お酒を飲むことが違法から合法に変わる。

日常は一秒一秒の連続なはずなのに、そこには絶望的な

不可逆性が存在している。

新型コロナウイルスは、その不可逆性を全世界の全人口に

余すことなく思い知らせている。

もしかしたら、もう二年も三年も以前のようには

飲み会やカラオケやライブに参加することは出来ないのかもしれない。

でも同様のことは以前から起きていたのかもしれない。

今日会ったあの人の、また会う保証などどこにもないのだ。

人の心や、その人を取り囲む状況は一瞬たりとも同じではない。

だからこそ今、この瞬間の全ては奇跡でしかなく

人生は奇跡の連続なのだ。

そんなことをふと感じた今日は私の誕生日だったのだけれど。