市役所の皆さん、今まで「公務員はいいよね〜」とか「お役所仕事で困ったもんだ」とか思っててゴメン
「あなたの居場所はどこですか」記事でも触れましたが、私は昨年度から佐久平女性大学に講師&アドバイザーとして関わっています。
昨年度の初回講座「佐久市について考える」はもう本当に手探りでした。
黒沢学長とあれやこれやと意見を交わして当日を迎えましたが、私としてはプログラムを時間通りにこなすことで精一杯。
それでも、一期生の皆さんが積極的に参加してくださり、想像以上の講座になったと思っています。
1年間を通して、黒沢学長、市の担当の皆さん、何より一期生の皆さんの取り組みがすばらしかったのですが、それでもきちんと振り返って次年度をもっとより良いものにしなければなりません。
振り返りの対話の際に「佐久市について考える講座」は内容を見直す必要があるという話になりました。
一番焦点をあてたいところは「行政について当事者意識を持つ」という点です。
実は以前、行政をゲームで学ぶ講座の案内をどこかで見た覚えがあって、調べるうちにこのページに行きつきました。
対話型自治体経営シミュレーションゲームSIM。
熊本県庁職員の自主活動グループ「くまもとSMILEネット」のみなさんが考案したゲームです。
佐久平女性大学では安心安全な場での対話を大事にし、ワークを通して合意形成の練習をするプログラムが多いので、これはピッタリではないかと思いました。
それが今年の1月18日のことです。
まずは私が実際にやってみたい、近隣、もしくはオンラインでやれないかなと調べるうちに、わらしべ長者的に繋がり、まさかの3日後1月21日に上田市役所で体験させていただけることになりました。
しかも、ファシリテーターとして考案者の和田さんがいらっしゃると!
タイミングが良すぎて驚きです。
なんと私は運がいいのでしょう。
そんなわけで上田市役所の職員さんの仲間に入れていただき、SIMを体験できました。
ネタバレになるので内容については差し控えますが、まぁ、楽しいの何のって。
はじめましてのオバサンをウェルカムな感じで迎えてくださった上田市役所のみなさん、担当の原さんには感謝しかありません。
もちろん楽しいだけでなく、本当に勉強になりました。
私のような一般市民は行政について知っているようで知らないことばかり。市役所で何が行われているのか、市の広報誌などで発信されることくらいしか知らないし、議会との関係も全く実感が伴っていません。
それが、SIMを通して、ほんの一部ではありますが当事者として理解できた気がします。
私も架空の設定で対話のワークショップをやるのでわかりますが、SIMによってもたらされる効果は「行政についてわかる」ということだけではありません。
対話、合意形成、などなどなど…。
「こうありたい」というビジョンの共有は、行政運営だけでなく、その他の場でもとても重要なことですね。
多くの学びと気づきをいただき、興奮冷めやらず。
SIMはぜひさまざまな立場の人が集まって一緒にやりたいゲームです。佐久平女性大学にぴったりだと思いました。
そして、上田市役所のみなさんと一緒にSIMを体験する中で、いまさらで大変失礼ながら「公務員の皆さんも住民のことを考えて市をよくしていこうと思っているんだな。今後は不満ばかりをブーブー言うんじゃなくて、協力しないといけないな」と心から思いました。
本当に今まですみませんでした…。
さて、そんなわけで、フットワーク軽い佐久平女性大学はさっそく今年度の「佐久市について考える」回にSIMを採用。
和田さんにもおいでいただき、充実の講座になりました。
開催にあたり、査定役には上田市役所の職員のみなさまがボランティアで参加してくださり、なんと茨城県古河市から見学においでになった方も!
SIMはファンが多いと聞いていましたが、気持ちわかります。
各地の自治体のみなさま、いや、自治体に限らず、高校でとか地域でとか、ぜひぜひ体験していただきたい!
行政に対する意識だけでなく、選挙に対する意識も変わります。
和田さんが書いた論文も大変興味深いので、併せてご紹介しますね。
https://www.pp.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2016/02/36f26849c4e7fd71e3c6a3732f65e73c.pdf