「公式を使わない「割合」講座」を配信するにあたって
算数で子どもたちに一番いやがられているのは、なんといってもダントツで「割合」でしょう。わけのわからない公式を覚えさせられ、機械的に数値をはてはめて解く方法に問題があるように思います。
ちなみに、割合の公式はこれ。
比べられる量 = もとにする量 × 割合
もとにする量 = 比べられる量 ÷ 割合
割合 = 比べられる量 ÷ もとにする量
大人でさえもほとんどの人が忘れている、むかし算数の授業で習ったこれらの公式。だけど、公式を覚えていなくても買い物で「3割引き」の商品の計算できますよね。
つまり、割合の問題を解くのに「公式は必要ない」ということです。
大人は割合の意味を考えるから、公式がなくても、かえって楽に計算できるわけです。
たとえば、「300円のパンを5割引きで買う」とき、大人は半分だから150円だと瞬時に計算できます。
一方、子どもたちは割合の問題をこんな感じで解いています( ↓ 動画参照)。
公式を使う世界では「300円のパンを5割引きで買う」問題の式は、300 × (1-0.5)の式を立てなくてはいけません。300÷2を使うと、公式を使わなかったという理由で減点される可能性が大きいのです。
子どもたちも大人と同じ理解の土俵の上、学校で出題される割合の問題を解くことが必要と思い、YouTubeに学習動画をあげました(これまでYouTubeには割合の動画をいくつかあげているのですが、系統立てて解き方を解説したものは今回が初めてです)。
割合の意味を図に表して考えれば、「割合」の問題はかんたんに解けるようになります。
小5で割合を習ったばかりのお子さん、または小6以上で「習ったけど、割合の授業、なんかよくわからなかった」という方、ぜひご覧になってみてください。
次のページにて、動画をご覧いただけます。