舌の記憶
母が食べたことを食べた直後に
覚えていないことについて昨日書いたが
今日は翌日になっても
ちゃんと覚えていることの話。
昨晩、ベッド上の母の夕食のとき
わたしは母に
舌にできものが出来て
痛いの、と話をした。
ああ、と言って
母は痛そうな顔をしてわたしを見る。
わたしは風邪がまだ治ってないので
していたマスクをとって
舌を出して母に見せる。
すると、
ちょっと赤いね、
と母が言う。
わたしが朝見たときは
舌に白いポツンとしたのがあったので
後で確認してみると
確かに母が言うように
赤くなっていた。
1晩寝て、朝、母に栄養剤のエンシュアを
飲んでもらってるとき
何も言わずに
マスクをとってペロっと舌を出して
母に見せる。
すると母は、痛い?と聞いてきた。
昨日のことをちゃんと覚えている。
少し痛くなくなったよ、と答えると
良かった、と母は笑顔になる。
わたしは都合よく
わたしのことだから覚えているんだ、
と思うことにした。
今日もイイ天気だ。