見出し画像

忍者とアサシンと奈良さんぽ

2月22日(土)
今日は「忍者の日」。
甲賀忍者で知られる甲賀市役所では、毎年この日は職員が忍者の格好で業務にあたることは、滋賀県民なら山本山のおばあちゃんくらい当然皆知っている。

今年は2月22日は土曜日で役所はお休みとなるため、昨日のうちに任務を終えたもよう。忍びは仕事が早い。

今年はいわゆる「忍者の格好」だけでなく、忍者が大衆に紛れるために実際にしていた格好も織り交ぜたらしい。

つまり、我々が「忍者の格好」と思っているアレは、実は忍者はあまり着ていなかった。忍者が昼間っから「忍者の格好」をしていたらかえって目立つ。「わたしは忍者ですよ」と触れて回っているようなものだ。

実際はどうかと言うと、町に他所から入ってきても違和感のない職業、つまり薬売りや薪売りの行商人、虚無僧など。敢えて言うならこれが「実際の」忍者の身なりで、これらになり切ることで自然に民衆に紛れ込み、そこで行った諜報活動こそが忍者の主な任務なのだ。
その実態を、市役所の忍者の日でも再現しようということらしい。甲賀市の本気が伺える。熱い。

虚無僧www

この中に、普段は市役所職員のフリをしているが実は忍者だという末裔が絶対にいるに違いない。忍者でないフリをするために、忍者が忍者でないフリをするコスプレをして職員のフリをしているという壮大なトリックが展開されているのがこの「忍者の日」だ!(妄想が暴走してます)

通訳ガイドになってから外国人YOUに大人気の忍者の勉強も色々して、初めて忍者の奥深さ、面白さを知った。人への懐柔策、ストレス社会におけるサバイバル術など、現代のビジネス社会に使える技もたくさんあると言う。

今年はもう少し忍者関連のお仕事も出来たら嬉しいなと思う。それに備えてもっと勉強しておかねば。忍!


2月23日(日)
春のツアーの下見で奈良へ。
連休ど真ん中で混んでるだろうが、春の混雑に少しでも近いシミュレーションするには足りないくらいだ。
奈良は駆け足的にツアーに組み込まれることが多く、東大寺・奈良公園とせいぜい春日大社が良いところ。これまで手薄だった依水園とならまちが、今日の下見の目的。

名勝 依水園
江戸初期の建物が大切に保存されている。
ちなみにタイトル写真は明治期に整備された方の庭園。
東大寺南大門と若草山の借景が素晴らしい
現在「ならまち」と呼ばれるのは
かつての元興寺の境内

奈良は何度も来ても本当に良い。
広々として、時間の流れがとてもゆったりしている感じにいつも癒される。

奈良の町は基本的にfirst editionであるのが良い。「京都は千年以上もみやこである間にどんどん上書きされていった。奈良は1200年前の都がそのまま保存されている」という表現を聞いたことがある。

ゆったりの中に、この歴史を守ってきた人々の矜恃が伺えるのがまた奈良の奥深いところだなと思う。

というのを、これまでちゃんとゲストに伝えられていたっけ??大仏大きいねー、鹿さん可愛いねー、で終わってしまってはガイド失格なり。
春の繁忙期に向けて、改めて奈良の空気を深呼吸。

でもやっぱり撮っちゃうよね〜シリーズ


2月24日(月)
以前から聴いているpodcastに「比叡山」の回が追加された!

この「History Hit」というpodcast、毎回世界のあらゆる地域の歴史がテーマで、ちゃんとそれぞれの歴史の専門家がゲストで喋ってくれるのが良い。
日本の参考本などは動線や重要ポイントなども含めた総合的な勉強に、こういう番組は英語のネイティブ表現の参考に、と良いとこ取りで勉強している。何より純粋に面白い。

中でもこの「Echoes of History」シリーズは、来月発売されるRPGゲーム「アサシンクリード シャドウズ」の舞台となる時代背景の解説で、これまでずっと戦国時代を中心にシリーズで配信されている。

「ゴースト・オブ・ツシマ」ファンのお客さんYOUにはこれまで何度も出会ったことあるが、ゲームと言えばぷよぷよレベルの私にはまったく話が通じず、歯がゆいばかり。
今回は戦国時代の忍びになって敵を斬る!何ならあのアフリカ人侍・弥助にもなれる!という設定らしく、これはいよいよ私もやってみるかと一瞬惹かれたが、トレーラー見ただけで既に目がチカチカ。そもそもスマホじゃプレーできないのか。おばさんの限界。

しかしゲームやるためにその時代背景まで学ぶ人たちって、意識高いんだか何だかよく分からないけど、すごいのでは??
せめて少しでも関連して説明してあげられるように、これを聴いて色々仕込んでおきます!