二条城のフサフサの向こう側
1月10日(金)
午後から二条城の学芸員解説会に行く。
今朝降った雪が、塀の裏など日陰の部分にはまだうっすら残っている。
私はふだん英語の通訳ガイドとして外国人観光客に京都などを案内する仕事をしているので、勉強のためこういう回には何度か参加している。
今回のテーマは、現在初の公開中である「帳台の間」について。大政奉還が再現される大広間で、将軍の横に見えるフサフサの扉の、あの向こう側だ。めくるめく向こう側の世界。魅惑。
担当の学芸員さんは、テレビの教養番組などでも見たことのある中野さん。
それにしても「二条城の学芸員である」というのはどんなものなんだろう。
「学芸員」というだけでも(わたし的には)パワーワードなのに、二条城だぜ?世界遺産だぜ??
ただの学芸員では世界遺産に就職はできまい。よほど優秀で、熱いパッションに溢れる人だ。そして大きな歴史の流れの先に身を置く幸甚と、愛してやまない狩野派の絵図に囲まれる至福の日々を過ごしているに違いない。発想が小学生ですみません。
そんなことをぼんやり考えてるうちに、解説会は終了。
「少なくとも二条城ではあのフサフサの向こうに武者を隠す使い方はしていなかった(扉が豪華すぎて開けるの重いし、そもそも襲われてから扉から出ていったのでは遅い!)」というかねてから聞いていた説を学芸員さんの口から直接聞けたのが一番の収穫であった。(ちなみに本題は、離宮時代に御所から持ってきて嵌め替えられた、フサフサの間内部の障壁画についてでした。ちゃんと聴いてたよ!)
1月11日(土)
単身赴任の東京から帰ってきた夫が、昨夜の新幹線にスマホを忘れてきたと言う。
無事に見つかった終点駅は、なんと広島。博多でなくて良かったねとしか言いようがない。
夫は「せっかくだからお好み焼きでも食べてくるわ〜」とはるばる取りに出かけ、私はリクエストしたお土産「川通り餅」「桐葉菓」「もみじ饅頭 りんご&チーズ」をコンプリートでゲットした。何しろ広島駅の忘れ物センターは、駅ナカの飲食店・土産物店フロアのさらに奥にあるらしいからな。JR忘れ物ビジネスあなどるまじ…いえ、親切な皆さん、ありがとうございました。
1月12日(日)
年末からずっと、大阪府北部の夫の実家に駐屯している。一人暮らしする義父の面倒を見るためだ。
義母(夫の母)が亡くなって10年を機に、触らないでおいた棚やら引き出しやらを、この週末に夫と少しずつ整理し始めた。
大半は空き箱なのだが、中には思いがけないものも出てくる。
今日の大賞は、「サッポロビール ハーフ&ハーフ」と印刷された揃いの箱に入ったグラスで、開けたら3つすべて「アサヒビール」のシールが貼ってあった。 どゆこと。
スマホをいじっていたら、Disneyプラスのサブスク料金が引き落とされた通知が出てきたので、おおおそうだ勿体ねぇぇぇと思い、夜は止まっていた『SHOGUN』を視聴再開し、久しぶりにBTSのライブを観た。早く7人揃え〜