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引っ越してすぐに登録して、約1年待ちで借りられたアロットメント。土地の持ち主は地方自治体。ロンドンでは10年待ち当然なんてレベルなのだけれど、1年待ったのは「リスト漏れ」してたから?らしい。

空き地になると雨の多いイギリスでは全てが芝生化する。根っこが丈夫なカウチグラスは畑向きではなく、このまま陶芸ができるんじゃないかとう濃厚な粘土質の土地。私たちの借りてるのは、元公営住宅と大きな公園の間にある隙間。昔はいろいろなゴミが捨てられていた場所らしくガラスのかけらなどもたくさん出てくる。

こういう荒れている様な空き地をアロットメントとして貸し出すことで、ゴミは除去されて、みつばちたちが喜ぶ花が増え、環境にもいいうえ賃貸料も入るということで、この街エクセターにもあちこちにアロットメントがある。

ずっと大切に使われていた土地は土が肥える・・・と思うのだけれど、現実的にはそんなことはないらしい。アロットメントでは農薬等は使用不可だけれど、みなさん普通に肥料も使っているし、春のカタツムリ・ナメクジ害の多い時は、青いペレットがあちこちに撒かれて、みんな口々に「今年は使わない様にと思ったんだけどね、ここまで全て食べられちゃうと、ちょっとは使って作物を守らなきゃ・・・」というのだ。

このペレットを食べたカタツムリが、小動物の体に入り・・・という食物連鎖で野生動物が危ないということで、だいぶん昔よりは規制が強くなっているけれど、イギリスの庭と畑において、「カタツムリとナメクジ」ほどの天敵はいない。笑

カタツムリは日本の可愛い感じではなくて・・・大きさは同じだけれど体が黒くて怖かったりする。まあ、カラがあるからつまんでポイとバケツに入れるのも苦ではないけれど、ナメクジは馬鹿でかい上にまた色がオレンジっぽかったりして怖い。10センチくらいで幅1センチくらいの巨体。これを手袋して掴める様になるまで1年かかった・・・笑

話が逸れたけれど、農薬や肥料が使われると、土地はバランスを崩すらしい・・・この夏に娘に買ってきてもらった「マル農の人」の道法さん 実践者の道法名言語録によると、

農薬は中学生がタバコを吸うようなもんだ。
肥料は覚醒剤をやるようなもんだ。

道法さんは植物の持っている自己治癒力を生かす?的な感じで「ホルモン」を上手に活かす様に植物をサポート(支柱に真っ直ぐ!)してあげる・・・と言う感じ。確かにそら豆もじゃがいもも、トマトもすごくいい感じに育ってくれた。
*個人的には著者の金井さんの姿勢も好きで、道法さんのはちゃめちゃぶりはかなり今の日本に必要な人・・・と感じる一冊で農業関係なくてもすごくおすすめです。

給水所の共同の水にはこっそりバクチャー。雑草とお砂糖で発酵液を作って、時々EM発酵液(リンク先は英国内で購入可なところ)もまいて、バクチャーからヒントを得て、土壌改良剤としてスコットランドの火山岩からつくられた製品も取り入れている。
明らかに土は良くなってきている。そして先日、ガッテン農法の「ねじねじ」というのも取り入れて・・・3年目が楽しみ。

2年目の夏 お花もあちこちに植えてます

1年目は、開梱作業後にいろいろ植えるも、あれもこれも敗退・・うまく育ったとうもろこしはバジャー(アナグマ)に倒されて食べられて全滅だった。上手に収穫できたのは、スイートピー(noteプロフィールのブーケに使ってる!)くらい。笑

2年前の秋に「借りた」時の状態・・笑 どう考えても畑ちゃうやんー。ほぼ全て草のところに、ラズベリーとルバーブ、いちご、ワイルドフェネルだけはサバイバルしてました。

実はアメリカにいたときに畳2畳分くらいのアロットメントを借りていたのだけれど、そこで数ヶ月育てた野菜の方が、この割と広く見えるアロットメントよりも断然収穫が良かったのです。NJは気候的には日本に似ているので、アメリカや日本がすごいともいえるけれど、イギリスが半端なく肥沃ではない・・・のです。そりゃ農耕民族じゃないはずだ・・・と思ってしまう・・・笑

お天気と土と、カタツムリ状態・・・
育てても、育てても片端から食べられるのに、なんでそんなに一生懸命になるの??時間もお金も無駄じゃない?と、息子にまでも言われたけれど、なにをするにも、マスターするには時間もかかるし、最初からうまくいくことなんてそんなにないよ。無駄はなんにもないよと伝えてきた。

私の最高の贅沢は、畑で作ったものと、自然の恵み(野草など)がほとんどの食卓。まだまだだけれど、2年目はかなり「育てたもの」を中心にできるようになった。

無農薬・無肥料・水やりは最低限
これでいける!と2年目にして思えるのは、自分の体験だけじゃなくて
情報を得ることで、熟練された方法にひとっ飛びできる時代だからだと思う。
子育てと同じ。
甘やかしすぎない具合は難しいけれど、信じて育てるしかない。

トップの写真は今の畑の様子。青々としてるのは、残念ながらさつまいもじゃなくて、ナスターシャム(ナスタチウム)。この自由奔放な元気な子たちは、「型に囚われず流れに乗って」というメッセージのあるお花。ここ数週間すごく雨降りなので、ぐんぐん元気になっている。

わさび的に辛いけど食べられるしかわいいし、霜が降りるまでガンガン成長するので、私は大好きで、家の中庭も今すごい状態。カレンデュラとボリジと共に、あちこちにこぼれ種で増えてて。去年は野菜の収穫があまりにもなかったので、種でケイパー的なのを塩漬けで作ったり大活用。実は薬効成分も高いのです!

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#土づくり #マル農の人


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