全然カルチャーが違っていたけど
あれだけ私に「かまってきた」8割しゃべっていた上司、入社したあとは
「わからないことがあったら、先輩に聞いてください」と、1 on 1もなし、スキップレベルの1 on 1(オーストラリアの)もなし、放置プレイカルチャーでした。
私の教育係兼バディ(お休みの時にバックアップ)の先輩は、歴が20年近く
入社した当時は、ベンチャーのようだったし、アメリカからの監視も薄く
「いい時代」だったというようなことを言っていました。
日本法人の人数も増え、プロダクトが売れ始めたころに、黒船がやってきて
「勝手なオペレーションをするな、グローバルにあわせろ」とポツダム宣言を受け入れたという歴史を経て、ちょっと「生きにくい世の中」にはなったようです。歴史の生き証人である先輩から業務に関して色々と教わりましたが、上司とは2、3週間に1度、しかも必要最低限での会話しかありませんでした、前職の上司とは全然違うタイプの上司でした。
ここでは「あなたは出来ると言ったし、過去に同様の業務経験があるようだから、120%の結果を出してください」で、イメージ通りの外資系らしい結果の求められ方でした。
Annual Performance Reviewはすごくあっさりとしており、記入しなければならない内容が、前職と比較して3分の1もない、プロセスも短く、あまり評価やキャリアパスに関して力を入れていないような印象を受けました。だからといって何もないわけではなく、リーダーシップ研修やプレゼンテーションの研修など、みっちり3日間や1週間かけての研修などにも参加させてもらう機会はありましたが、自分のキャリアは自分が切り開くもの、必要なリソースやサポートは用意されているのだから、必要に応じて使えばよい、というような、「あなた次第」というような感じでした。
前の会社と大きく違うなと思ったことは、この会社の製品の大ファンな社員が非常に多いことです。ハードウエアとソフトウエア、扱う製品の違いからなのでしょうか。大好きな製品に関われることができる、こんなに人々が熱狂するような製品を作り出す会社で働くことができて幸せ、そんなところでした。私は大昔、学生のころにこの会社の製品を使っていましたがそれからは一度も買ったことがない、というありさまでしたが5年間過ごすうちに好きになりました。
今、フリーミールやフリーのスナックなど、会社が飲食を無料で提供する企業が増えていますが、あの会社はありませんでした。
それはカリスマCEOが「十分に給料を払っているのだから、自分の金で好きなものを食べろ。」という考えだったからだそうです、先輩がそう言ってました。
色々と違うなーと思う点は多々ありましたが、大きな戸惑いや、無理かもしれないという不安は感じることは不思議となく、それなりに新しく学ぶことはあったけれども、ゴールのイメージは見えていたので、最初の外資⇨外資の転職はポジティブな結果だったと思っています。