【ワインに合うレシピ】大人の生姜焼き #445
いよいよ夏が近づいてきたなぁ、と実感するのがスーパーで谷中生姜を見た時。早速豚肉巻きに。
豚肉と谷中生姜、大人になって美味しいと感じたこの組み合わせ。
なので「大人の生姜焼き」。
[レシピ] 大人の生姜焼き
【材料 2人分】
谷中生姜 3〜5本
豚肩ロースしゃぶしゃぶ用 約10枚(約200g)
粒マスタード 大さじ1くらい
塩 適量
サラダ油 大さじ1/2(オリーブオイルでも)
【作り方】
① 谷中生姜を食べやすく切る。茎ごとに分けるだけだと生姜が大きすぎてしまうこともあるので、適当に切り分ける。
② 谷中生姜の個数より豚肉の枚数が少なければ、切って数を合わせる。豚肉を広げて粒マスタードをぬり、生姜をまく。手でぎゅっとにぎってくっつけ、塩少々をふる
③ フライパンに油を熱し、②を並べ中火で焼く。転がしながらまんべんなく火を通す。(谷中生姜は生でも食べられるので、肉に火が通ればOK。)
【POINTS】
◉薄い肉の方がしっとりジューシーに仕上がるので、肩ロースのしゃぶしゃぶ肉で。
◉茎ごとに分けると、口に入る生姜が大きすぎて生姜味や辛味が強くなってしまうので、一口サイズに切り分けて、お肉と生姜の量のバランスがよくなるように。
◉マスタードと一緒に味噌をちょこっと塗るのも美味しい。
◉中にマスタードをかませると、酸味が加わりワインとの相性が良くなる
さて、ワインペアリングのお話。
合わせたのはプロセッコのロゼ。
そもそもプロセッコロゼとは・・
昨年の10月に新たにDOCに認可されたプロセッコロゼ。
北イタリアのヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州で造られるスパークリングワインで、もともと白のスパークリングは広く飲まれていて、この度ロゼも新たに解禁となった。
味わいの特徴としてはフレッシュ&フルーティー。
プロセッコはもともと「キリッと辛口」というより、辛口とはいえ「フルーティーで優しい甘味」があるのが特徴。ここにロゼだからこそのふくよかさと、黒ぶどうの皮の渋みや苦味がほのかに加わったのがプロセッコロゼの特徴。
では、本題で、なぜ谷中生姜の肉巻きをロゼのプロセッコと合わせたのか。
谷中生姜はもともと結構辛味が強い。火が入ると和らぐとはいえ、この辛味がワインと喧嘩してしまうことも。(料理の辛い味わいと辛口ワインは合わせるのが難しい)
ここでいきてくるのがワインの甘味。
プロセッコのロゼはフルーティーな優しい甘味があるので、辛味を中和してくれて相性抜群。
シュワシュワの泡が豚肉の脂や辛味をすっきり切ってくれる効果もあり。
【ペアリングポイント】
①豚肉の色→ロゼ
②生姜の辛味や豚肉の脂を泡で流す→スパークリングワイン
③生姜の辛味をワインの甘味で中和→甘味のあるワイン=プロセッコ
④マスタードの酸味がワインとの相性をよくする
①豚肉の色→ロゼ
白身のお肉には白ワイン、赤身のお肉には赤ワインを合わせると相性がいい。豚肉は白身と赤身の中間なので、白赤どちらにも合うけれど、特にロゼワインとは相性がいい。
②生姜の辛味や豚肉の脂を泡で流す→スパークリングワイン
揚げ物にビールが合うように、油や脂と発砲しているお酒は相性がいい。シュワシュワの泡が口の中の油や脂をすっきりと流してくれる効果があるから。辛味も同様に、泡が流してくれる。
③生姜の辛味をワインの甘味で中和→甘味のあるワイン=プロセッコ
反対の味を口の中で合わせることで中和させる方法。辛い料理と甘いお酒は心地よく中和する。例えばカレーとラッシーを思い浮かべるとわかりやすい。辛味には、フルーティーな味わいのプロセッコが合う。
④マスタードの酸味がワインとの相性をよくする
マスタードをかませることで、料理の味わいに酸味が加わる。ワインはもともと酸味が強いのが特徴のお酒なので、料理に酸味を加えると似た要素同士が寄り添い相性が良くなる。
この夏の谷中生姜との定番のペアリングはロゼスパークリングになりそう。