
Web上で見られやすい画像、2つの特徴とは?
画像は文字より見られない。
Web上で、人は画像を補助的に見ており、主に見ているのは文字の部分です。
これは、2020年刊行の"How People Read Online" の調査データで明らかになっています。
実は、Webが誕生した1990年代から人の行動はほとんど変わりません。
人は画像をあまり見ません。
それでも見る画像があります。
どんな画像なら見るのでしょうか?
人がよく見る画像の2つの特徴をご紹介しましょう!
■ この記事を書いている人
・ Webコンサルタントで、大学の非常勤講師。
・ Webライティングの講義を担当しています。
1. どんな画像なら見られやすいのか?
理解を助けるものとして、具体的な画像であれば見られやすいです。
特に、人物、商品、この2つは強く見られる傾向にあります。
1. 実在する人物の顔写真
人は人物の写真に注目します。
顔写真に反応します。
それも真正面の場合が最も見られる。
ただし、イメージ画像の人物(特に複数人)は無視する傾向にあります。
華やかに見せるためのストック画像はWebユーザーに受け入れられません。
このため、AIが作ったとわかる画像は無駄なもので、画像を作っている作業時間も無駄なのではないかと私は思います。
2. 商品の写真
人は商品の写真を注視する傾向にあります。
通常、写真をクリックして拡大する機能は無駄です。
ただ、商品の写真は別です。
強くその商品を欲している人は、しっかりと見たがる傾向にあるからでしょう。
写真をクリック拡大したとき、画面全体が商品の写真になっても、むしろ歓迎されます。
2. イメージ画像は使わないほうがいい
装飾的な心地の良い画像は無視されます。
見る価値がないと判断されるからです。
ここで、とても共感したnoteを紹介させてください。
私の過去記事「画像の下の文「キャプション」は本文の2倍読まれる?」を取り上げてくださった、ジャイロ総合コンサルティングの渋谷さんの記事です。
ありがとうございます!
写真の下に「※この写真はイメージです。」って書かれている。
いや、そこ一番見られてるよ!。イメージです、と書かれていれば、「あー実際にはそんなみずみずしいお野菜はないのだな。」と思われかねない。
おっしゃるとおり、写真の下に「※この写真はイメージです。」と書かれていれば、実際は違うんだな、そんな良いものはないんだなと、がっかりされかねませんよね。
消費者は実物を見せてほしいと強く願うでしょう。
人は最初の画像がイメージ、つまり偽物だとわかると、2点目以降の画像も見る価値がないと判断し、見ないで飛ばしていく傾向にあります。
イメージ画像はWebページの信頼性を損ねるものなので、載せないほうがよいでしょう。
3. まとめ
見られやすい画像は具体的な画像、特に次の2つです。
実在する人物の顔写真
商品の写真
抽象的な画像ではなく、実在する画像を入れましょう。
参考:
Kate Moran and Feifei Liu"How People Read Online - The Eyetracking Evidence(2nd Edition)"
Nielsen Norman Group "Photos as Web Content"(https://www.nngroup.com/articles/photos-as-web-content/)
【2025/2/27追記】新刊出ました!
♡マーク(スキ)はnoteの会員登録なしでも押せますので、いいなと思ったら是非クリックをお願いします!
いいなと思ったら応援しよう!
